2009年6月20日公開
陸軍陸地測量部の柴崎芳太郎(浅野忠信)は、日本地図最後の空白地点を埋めるため、「陸軍の威信にかけて剣岳の初登頂と測量を果たせ」と厳命を受ける。妻(宮崎あおい)の励ましを背に、前任・古田(役所公司)に紹介された案内人の宇治長次郎(香川照之)と下調べに入るが、登頂への手掛かりすら掴めず下山する。翌明治40年、測夫・生田信(松田龍平)らを加えた総勢7人で雄山、奥大日岳、別山など周辺の山々に三角点を設置しながら遂に剣岳に挑んだ。同じ頃、日本山岳会の小島烏水(仲村トオル)らも最新の登山道具を揃え、剣岳山頂を目指していた。
原作は新田次郎の同名小説。
古来、その険しさと宗教上の理由から「針の山」「死の山」と云われてきた前人未踏の剣岳に挑んだ男たちの記録映画です。点の記とは、三角点設定の記録です。
100年前の装備やルートを忠実に再現しての撮影は役者・製作者ともどもに過酷なものとなったようですが、カメラマン出身の木村大作監督の作品だけあって、四季折々のため息の出るような美しく厳しい自然はまさにスクリーンで観るのが相応しい逸品です。
柴崎が出会う行者(夏八木勲)の言葉「雪を背負って登り、雪を背負って降りよ」が登頂の重要なヒントになりますが、何よりも名誉や利益ではなく、仕事に誇りをもって山に挑んだ男たちの心根の美しさが際立つ物語にもなっています。
対比として、軍の面目や利ばかりを気にする陸軍幹部連中と。勝ち負けに拘る地元新聞記者の卑しい品性が目を引きました。
山岳会のメンバーとの反目もやがて互いを認めその健闘を称え合う清々しいものに変っていくのも良かったです。当時の最新の登山用品はヨーロッパ製なのね☆富裕層出身である山岳会のメンバー、とりわけ烏水の登山服のエレガントさに口あんぐりでしたが。
紅一点のあおいちゃんがまた可愛いの~~♪
監督がデレデレになる気持ちがわかる気がしました。
陸軍陸地測量部の柴崎芳太郎(浅野忠信)は、日本地図最後の空白地点を埋めるため、「陸軍の威信にかけて剣岳の初登頂と測量を果たせ」と厳命を受ける。妻(宮崎あおい)の励ましを背に、前任・古田(役所公司)に紹介された案内人の宇治長次郎(香川照之)と下調べに入るが、登頂への手掛かりすら掴めず下山する。翌明治40年、測夫・生田信(松田龍平)らを加えた総勢7人で雄山、奥大日岳、別山など周辺の山々に三角点を設置しながら遂に剣岳に挑んだ。同じ頃、日本山岳会の小島烏水(仲村トオル)らも最新の登山道具を揃え、剣岳山頂を目指していた。
原作は新田次郎の同名小説。
古来、その険しさと宗教上の理由から「針の山」「死の山」と云われてきた前人未踏の剣岳に挑んだ男たちの記録映画です。点の記とは、三角点設定の記録です。
100年前の装備やルートを忠実に再現しての撮影は役者・製作者ともどもに過酷なものとなったようですが、カメラマン出身の木村大作監督の作品だけあって、四季折々のため息の出るような美しく厳しい自然はまさにスクリーンで観るのが相応しい逸品です。
柴崎が出会う行者(夏八木勲)の言葉「雪を背負って登り、雪を背負って降りよ」が登頂の重要なヒントになりますが、何よりも名誉や利益ではなく、仕事に誇りをもって山に挑んだ男たちの心根の美しさが際立つ物語にもなっています。
対比として、軍の面目や利ばかりを気にする陸軍幹部連中と。勝ち負けに拘る地元新聞記者の卑しい品性が目を引きました。
山岳会のメンバーとの反目もやがて互いを認めその健闘を称え合う清々しいものに変っていくのも良かったです。当時の最新の登山用品はヨーロッパ製なのね☆富裕層出身である山岳会のメンバー、とりわけ烏水の登山服のエレガントさに口あんぐりでしたが。
紅一点のあおいちゃんがまた可愛いの~~♪
監督がデレデレになる気持ちがわかる気がしました。