杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ドラゴンハート 最後の闘い

2015年06月06日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2015年製作 アメリカ/イギリス/ルーマニア製ビデオ 96分

騎士見習いのガレスは、貧しい者から強引に金品を取り立てることが出来ずにサー・ホーサー(ドミニク・マフハム)から見限られてしまう。金貨を持ってきたら騎士にしてやると言われたガレスは、森に堕ちた隕石に含まれているという金を探しに壁を超えるが、そこには隕石ではなくドラゴンがいた。ドラゴンを追ってきた悪の呪術師の襲撃で傷を負いながらも卵を守ったガレスにドラゴンは自分の心臓を分け与える。呪術師に母親を殺されたローニュ( タンジン・マーチャント)に助けられたガレスは、ドラゴ(声:ベン・キングズレー)と名付けたドラゴンや彼女の仲間と共に卵を奪い返し、呪術師率いる軍との戦いに身を投じていく。


1996年製作のアメリカ映画『ドラゴンハート』の第3弾です。(第2弾は未見)
ドラゴンが傷付いた勇者に自分の心臓を分け与えるという設定は同じですね。

ガレスは貧しさから脱しようと騎士を夢見て見習い修行に励み、その甲斐あって剣の腕は上達して騎士になるチャンスを掴みますが、税金取り立てで無慈悲になれなかったためにそのチャンスを逃してしまいます。侵略者から守るための巨大な壁(昔々の民族紛争の設定が冒頭で語られていました。)を超えることは禁忌なのですが、金が含まれるという隕石が落ちたのは壁の向う側。そりゃ行くっきゃないでしょ彼が卵を守ったのは偶然ですが、ドラゴンはその行為に騎士の資質を読み取ったらしいでも本当は卵の殻に金が混じっていたからみたいなんだけどね

十数年前に仲間を皆殺しにして権力の座についた呪術師は、ドラゴンに呪いをかけて自分の思い通りに操ろうとします。壁を超えて南の国も手に入れようと企む彼は、卵を盗んで逃げたガレスやローニュたちを追ってきます。呪いのせいで日の光も夜の松明も苦手なドラゴンって・・・吸血鬼じゃあるまいし・・影に潜んで移動する技をガレスにも教えるのですが、それが役立つシーンは一回しかなかったようななんか無駄にもったいない。

ドラゴやローニュたちに、自分は騎士だと嘘をついたガレスは、卵をホーサーに献上して騎士にしてもらった後、呪術師たちを追い払おうと計画したのかどうかは判断しかねますが、あっさりホーサーに卵を奪われ吊るされてしまいます。弱過ぎ~~彼を救ったのは同じく見習い呪術師のローニュの仲間の少年とドラゴです。この少年の術はそれまでは意志に反した結果を生むというコミカルな面が強調されますが、大事な場面ではちゃんと成功するの

ケルト民族を思わせる時代背景とコスチュームは、元がアーサー王伝説のイギリスの物語だからなのでしょう。身勝手で未熟なガレスが本物の騎士として成長する物語なのは良しとして、解せないのは卵の扱いだね
たった一個の卵を守っただけで自分の命を分け与えたドラゴなのに、逃げるために卵を爆弾代わりに使わせるってのはどうよ???納得いかんぞ

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