2018年3月30日公開 アメリカ 140分 R15+
事故によりバレリーナの道を断たれたドミニカ(ジェニファー・ローレンス)は、ロシア情報庁幹部である叔父のワーニャ(マティアス・スーナールツ)により、病気の母親の治療費を工面するためスパイの養成学校へ送られる。ハニートラップや心理操作を武器にミッションを遂行するスパイ=<スパロー>として鍛え上げられた彼女は、アメリカのCIA捜査官ネイト・ナッシュ(ジョエル・エドガートン)に接近し、ロシア政府内に潜むスパイの名を聞き出すという危険な任務を与えられる。接近したドミニカとナッシュは互いに惹かれあいながらも、それぞれのキャリアや忠誠心、国家の安全をかけてだまし合いを繰り広げていく。
元CIA局員という経歴を持つジェイソン・マシューズによる同名小説が原作です。
スパイというとボンドやハントのような体を張ったアクションシーンを想像してしまいますが、こちらは同じ体を張るといっても色仕掛け。女の武器を使って相手を誘惑しコントロールする心理戦でした。
とにかくスパイ養成学校の訓練内容がR指定そのもの。指導教官のブーシェ(メアリー=ルイーズ・パーカー)の指導内容は過激で個人の人間性を否定し国家に命を捧げることこそが第一義と叩き込みます。まさに洗脳です。こんなことを国を挙げて行っているなんて おっとっと・・これはアメリカ発のロシアスパイ映画ですから、ロシアが悪者になるのは当たり前ですね。
ドミニカの怪我は彼女を妬んだバレエ団の同僚が仕組んだものですが、その事実を暗に気付かせたのは叔父。ということはそもそもが彼の仕組んだ周到な罠ということですか
自らネイトに素性を明かし、助けを求めてみせて、ドミニカの真意はどこに?なスリリングな展開は目が離せませんが、拷問シーンはグロくて目を背けたくなりました
答えはラスト近く、アメリカとの密通者の正体がわかってからスパイの引き渡し場面です。
ドミニカは「復讐」を果たしたんですね