田中悟の片道旅団

大阪で芝居と弾き語りをしています。

「天才を殺す凡人」を読んで

2019年10月03日 | 日記
久しぶりに本を読みました。
職場の友人が、
「この本、田中さん絶対好きですよ!」
と言って物凄い勢いで貸してくれたことがきっかけです。
普段ほとんど本を読まないのですが、
一気に読んでしまい、
その日のうちに書店で購入し再読。
だって、タイトルがあまりにも魅力的(?)だったので…


『天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩むすべての人へ』(北野唯我)

ネタバレに注意しながら内容を説明すると、
会社の中には(もしくは世の中全般と解釈してもいいかも)、
「天才」「秀才」「凡人」がいる。
でもこれは人間の優劣じゃない(←ここ重要!!)
あくまで
「物事の良し悪しを判断する時の基準の違い」をタイプ別に区分している。
そしてさらに、
天才=創造性
秀才=再現性
凡人=共感性
と解説される。
判断基準が違いが原因で、この3者は相互理解が成立しない。
なので理解、共感が大切なんだと。




で、ここからは自分なりの解釈で話を進めます。

天才=創造性→閃き優先型
秀才=再現性→情報優先型
凡人=共感性→感情優先型

という言葉に置き換えてみました。

それぞれの関係性がもしネガティブに展開すると、

【閃き優先型】
情報優先型に劣等感を与え、感情優先型を困惑させる。
【情報優先型】
感情優先型に劣等感を与えて、閃き優先型に嫉妬を抱く。
【感情優先型】
情報優先型に反発し、閃き優先型に不理解を示す。


逆にそれぞれの関係性がポジティブに展開すると、

【閃き優先型】
情報優先型に刺激を与え、感情優先型をワクワクさせる。
【情報優先型】
感情優先型に説明をして、閃き優先型にチャンスを与える。
【感情優先型】
情報優先型に協力して、閃き優先型を支援する。

というこになるのかな。



タイプ別に分けることで人と人との間に境界線を引くような印象があるけど、
あくまでこの本は相関性を理解した上で境界線を越えていくことの重要性を分かりやすく面白おかしく描いているのだと思った。
(※描いていると書いたのは、実はこの本、ストーリー仕立てになっているからなのである)

最初の方にも書いたけど、もう一度…
判断基準が違いが原因で、この3者は相互理解が成立しない。
なので理解、共感が大切なんだと。

つまり『天才を殺す凡人』というこの衝撃的なタイトルは、
『天才を生かす凡人』ということにもなり得る。
「活かす」ではなく「生かす」であって欲しいと僕は願う。
※タイトルとしては『天才を殺す凡人』の方が明らかにいいと思うけど。

読後にこの記事(https://r25.jp/article/645192431250156302)を読んだのですが、
「僕たちは互いを理解できれば、もっともっとやさしい世界にできるはず」
という著者 北野唯我さんの言葉にも救われました。

コメント
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