今日は『月の静かな夜のこと』番外編です。
「骨髄バンクを支援するお芝居を作ってくれませんか?
支援と言っても、骨髄バンクへの登を呼びかけるのが目的じゃないんです。
骨髄バンクって何だろう?骨髄移植って何だろう?血液の病気って何だろう?
そんなことを考える、そのきっかけにして貰える様にチャリティがしたいんです。」
去年の秋頃、そんなお話を頂きました。
僕が断る訳ありません。
勿論、協力させて頂きたくても出来ない事もあるでしょうが、
出来るのであれば、僕で良いのなら、当然全力で協力させて頂きます。
とは言うものの、
「骨髄バンク」「骨髄移植」「血液の病気」「ドナー」等々、
僕自身もまったく知識も経験もないことですし、
今まで意識することすらなかったのが正直なところです。
『骨髄バンク・・聞いたことあるけど。』って感じで。
最初はどこから手をつけて良いのかも分からない状態でしたが、
それでも、あれこれインターネット等で調べて行くうちに、
色々なことが分かって来ました。
・骨髄とは骨の中で血液を作る組織であるとゆうこと。
・血液の病気には様々な種類があるとゆうこと。
・種類により、段階により、今では薬のみの治療も可能であるとゆうこと。
・骨髄移植とは、骨髄液を腕の静脈から点滴をする様にして行うとゆうこと。
・適合する確率はかなり低く、兄弟、姉妹でも適合する確率は1/4であるとゆうこと。
等々、もっともっと沢山ありますが書ききれませんし、
僕が台本制作の為に知りえた知識なんて、本当に些細な量なのだと思います。
上に挙げた例にしても、間違ったこと書いてないかと結構冷や冷やしてます。
ただ、こんな感じで、
初めて「骨髄移植」や「血液の病気」について色々なことを知ってゆく過程を、
そのままストーリーに出来ればと思い、『月の静かな夜のこと』を執筆致しました。
物語には専門知識を持った登場人物は一人も出てきません。
ネタバレになりますが、あえて言うと主人公が血液の病気を患い、
病院で聞かされた話や、自分で調べた闘病の課程を家族に話し説明をしていきます。
今こうして僕がこのブログで皆さんに語りかけている様に・・。
最初にも書きましたが、
「骨髄バンク支援チャリティ」と言っても、
骨髄バンクへの登録を呼びかける趣旨の催しではありません。
「知って頂く」きっかけとしてのお芝居です。
専門用語を使った、いわゆる説明台詞のオンパレードで、
ストーリーにとくに大きな展開がある訳でもなく、
後半に大どんでん返しの仕掛けもありません。
タイトルどおりの静かな一夜の会話劇です。
ただ・・
知識や情報を提供するだけでなく、
「もしもあなたが病気になったら?」
「もしも家族の誰かが病気になったら?」
と、大切な命をつなげあう家族の風景を描いた作品作りを目指しています。
約1時間の短編。ご来場頂ければ幸いです。
●骨髄バンクチャリティ 月の静かな夜のこと
2010年3月19日(金)19:00~ 20日(土)13:30~/18:00~(※開場は開演の30分前です。)
【出演】田中悟 吉岡直子 渡辺寿博 阿形ゆうべ 徳山佳孝
【入場料】500円 (関西骨髄バンク推進協会に寄付致します。)
【場所】大阪府立健康科学センター 2F会議室
企画・制作 有限会社ライズ企画