田中悟の片道旅団

大阪で芝居と弾き語りをしています。

フィルムよ、回れ。

2009年08月30日 | 日記
役者として初めて役を頂いたのは、25歳の時だった。
25歳と言えばさほど若くないけど、
社会人を経てから、この業界に入ったスタートの遅い僕にとっては、
とてもラッキーな出来事だった。

但し、役と言っても若手の映画スタッフ達による自主映画で、
ギャラも交通費も無し。
それでも形式的に事務所を通して話をくれたあたりに、
今思えば彼らなりの、芽生えかけたプロ意識が垣間見られる。
ともかく僕はその話に飛びついたのだった。
スタッフも役者も、皆駆け出しの若者。
ともに成功を夢見て、活気に満ちあふれた現場だった。

しかし、その映画は撮影途中で制作が中止されてしまう。
理由はスタッフ同士の仲違い。
方向性が違うとか、互いのプライドが譲れないとか云々。
若い・・まさにアマチュアである。
中止の旨を僕ら役者が知ったのはロケに向かうバスの中。
クランクアップ直前でのことだった。
随分と愚かしい顛末かも知れないが、
何故だか僕は今でも非難する気にはなれない。

あれから月日は流れて、
僕はいまだ無名の役者を続けている。
何本もの舞台や映像作品をやり遂げては来たけれど・・・。

はて?成功ってなんだろう。

カット


「しあわせならたいどでしめそうよ」予告編


「アタシヲ産んだアイツ」予告編

ネットでとある映像を見つけたので紹介させて頂きます!
本文中の自主映画でも共演させて頂いた先輩が出演しています。
荻山博史さんとゆう役者さんで、
僕が20代の頃に、それはそれはお世話になった大恩人です。
映像の色使いが、とても素敵です。
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余った夏のナックルボール

2009年08月29日 | 日記


小学生の頃の僕は、ひ弱なモヤシっ子だった。(今もか)
そのコンプレックスを克服しようとして始めたのが少年野球。

どんどん夢中になってのめり込んでいったけど、ひ弱はひ弱。
他の子供達には全然かなわなかった。

ある日、キャッチボールをしていると監督が一言。
「お前、もっと肘を上げて投げてみろ。」
その通りに投げてみると・・ビシュッ!!
見たこともない豪速球が。
その瞬間のミラクルで、
僕はいきなりチームの速球派として台頭した。
何故かナチュラルにシュート回転する癖球だったけど。



あれから時間は流れて、今の僕は野球なんてしていない。
唐突に少年時代を思い出したのは、
淀川の河川敷で少年野球の練習を眺めていたからだ。

週末はここに来て、太陽の下で本を読む。
それが最近見つけた小さくて大きな幸せ。

赤トンボと鈴虫と推理小説。
余った夏と記憶のページ。

あぁ、野球がしたい。

もう昔の癖球は消えてるだろう。
今投げるとしたら、
人生の味が染み付いた、ゆるいナックルボールを投げてみたい。



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グライダー

2009年08月28日 | 日記
そう言えば今年の初めに、
ライブがしたいとかCDを作りたいとか言ってましたね。
何一つ実現出来ずに夏が終わろうとしてます。

でもいいのだ。

『今日やるべきことは今日のうちに?』

それだけが正論じゃない。

昨日出来なくて、今日も出来なくて、それでも明日こそ辿り着きたい。
何年かかっても追い続ける。例え一生無理でも求め続ける。
全ての作品は、未来の自分に対する宿題なのだ。





 グライダー

覗くファインダー越しには君の笑顔
君の笑顔の向こうにあの日の夕焼け
笑ってばかりいたあの日々は
遠く遠い 遠く遠い

駅前にある歩道橋 小さなパノラマ
覗いてみてもどこにも君はいない
探しに行こうかな 空を飛んで
もっと高く もっと高く

2人で見てたあの夢の果てに
君は今どんな夢を見ているの?

あぁ辛いな 僕はグライダー
風に乗って宙を舞っているだけの
君がいないな 君以外は
僕は不時着する場所さえもないんだ
僕はグライダー

2人歩いた道には影はひとつ
2人過ごした部屋にも影はひとつ
ちがう影の中の君の影
胸が痛い 胸が痛い

翼が折れて なぜ飛んでいるんだろう?
カケラは君のカタチのままだよ

あぁ痛いな 僕はグライダー 
折れた翼がほら 刺さっているままの
君がいないな 君がいいな
僕は飛べずに飛ぶ君だけを乗せて
僕はグライダー 






久々に歌のノートを見直して、
気になった歌があったので、ブログに上げてみました♪
絵も随分前に描いたものです。何となくイメージにあったので。
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マープルさん、終了しました♪

2009年08月26日 | 日記
ミステリー名作選『親切な郵便』atビアンカ、お陰様で無事に終了致しました。



上の写真は、パーティ会場となった、ビアンカ内のレストランです。
豪華客船とゆうだけあって、さすがに豪華でありました。
下の写真は、控え室とニドカオル君とその窓から見た景色です。
まさに湖上のホテルですね。
先月の楽屋も豪華でありましたが、今回も素敵な楽屋でございました。

 

さて、イベントの方ですが、
お客様のノリが素晴らしくハイテンションで、
ともすれば、そのパワーにこちらがが飲まれてしまいそうな盛り上がり様でした。
演劇鑑賞や謎解きを主な目的としてご覧になっている訳ではないお客様。
そんなお客様の気を引くには、こちらにも相当のパワーが必要です。
いつものミステリー名作選とは、また違ったエネルギーを注がせて頂きました。

今回の船上イベントを通じて、あらためて学んだことは、
スタッフさん達の働きの重要さです。
大きな船の中には沢山のポジションがあって、
例えば、船のクルー、調理スタッフ、パーテーのコンパニオン、
各タレントとそのマネージャー、イベント進行スタッフ・・・等々。
そういった人達がそれぞれに責任を持って機能することで、
ひとつのイベントを成立させている。
そしてその目的は、お客様に喜んで頂くとゆうこと。
僕達役者もスタッフなのです。

無事これ名馬なり。

誠意を持って、ひとつの仕事をやり遂げることに、
何よりも大きな喜びを感じる最近の僕です。


・・と、少し真面目な話をしつつも、最後は気取ってポーズ。



これは田中悟ではなく、
物語の中で船上パーティを開いた張本人、
ローゼン家の主人チャールズであります。
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船の上のマープルさん

2009年08月25日 | 日記
イベント当日です(^_^)

やって参りました、ここは・・滋賀県の琵琶湖。

ん、琵琶湖?

そうです、先月のイベントも琵琶湖近くのホテルで行われました。

マープルのミステリーイベントと言えば、
何と言っても琵琶湖ですもんね♪
・・とゆう訳ではありませんが(^^ゞ
偶然にも2回続けて琵琶湖でマープルさんです(^_^)

今回の会場は『豪華客船ビアンカ』

船上パーティーの中に組み込まれたミステリー名作選。
どの様な空気になるか、今から楽しみです。

大切なのは、如何にしてお客様に楽しんで頂くかです(^_^)

今日も、しっかりとショーを演じたいです!
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明日に向かうマープルさん

2009年08月24日 | 日記
本日は大阪旭区にある、芸術創造館にてリハーサルです。
ここは・・僕の家のすぐ近所(^_^)
帰りが楽ちんで助かります。(個人的な話ですが)

さて、明日はいよいよ本番。

今日は昨日確認した細かい動きを、
徹底的に体に覚えさせて、
明日の本番に向いたいです(^_^)

お客様に楽しんで頂ける様に頑張ります!
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日曜日のマープルさん

2009年08月23日 | 日記
本日は2度目のリハーサル。
朝から自転車で淀川を超えて稽古場まで行きました(^_^)
まだまだ日差しはきついのですが、
何となく爽やかな気配も感じますね。
秋近し・・・なのかな?

リハーサルの方は、
会場のレイアウトを確認しながら、
細かい動きをメインに進めました。
明日の夜もう一度リハをすると本番です。

焦らず丁寧に参ります。

あ、今回は某団体のお客様からの依頼による貸切イベントです。
一般のお客様のご来場はありませんので、
ご了承を(^_^)

頑張ります!
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8月のマープルさん

2009年08月22日 | 日記
昨日はイベントのリハーサルでした。
今月も演ります『マープル』さん♪

台本は基本的に同じものなのですが、
イベント毎に、微妙に台詞や動きが変わっていきます。
台本は手直しの書き込みがいっぱい・・これも、ひとつの歴史ですね。
クライアントが変われば、劇中で扱うキーワードも変わる訳です。

さらに今回は、イベント現場にて、
マジシャンやその他のパフォーマーの皆さんと、
コラボもありとゆうことで楽しみがいっぱいです。

しかも!!

船上パーティー。
豪華客船のレストランでミステリー名作選。
乗り遅れない様に注意します(笑)。
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ONEWAY集まる

2009年08月21日 | 日記
先日、久しぶりにONEWAYTRIP集合がありました。
恒例の『焼きとりっぷ』(焼き鳥屋さんで飲み会)だったのですが、

何と・・

今回僕は珍しく写真を撮るのを忘れてた!!

いつもONEWAYTRIPで集まると、
運動会のお父さんの様に写真を撮りまくって、
ブログにアップする僕なのに・・Why、なぜに?

とくに意味はないです。
その場にいることで満たされきっていたのでしょう。
『ブログのネタに写真撮ろ♪』
と思う間もなく時間が過ぎました。(ただの酔っ払いだったのが真実!)

今回は久しぶりにお互いの顔を見せ合って、
楽しくお酒でも飲みましょう・・とゆう趣旨の集まりだったのですが、
いざ顔を合わせると、お芝居の話が中心になります。

実は・・僕の中で、
ONEWAYTRIPの次回公演の構想が生まれております。
とは言え、今はあくまで構想の段階。
夢を語る段階です。

皆それぞれに、守るべき生活があり、大事な家族があり、
そしてそれぞれに個人的な夢や希望もある。
そんな中で、縁あって集まったONEWAYTRIP。
公演をひとつ打つには多大な時間と労力を必要とします。
とにかく丁寧にじっくりと進めて行きたいです。

そしてまた、

どこかの劇場で、お客様と優しい時間を共有出来れば・・
それ以上の幸せはありません。

僕らは、毎回スタート地点に戻ってから芝居を創ります。
実現出来るかどうか・・・
楽しみにお待ち頂ければ、幸いです。

頑張ります♪
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お客様は神様・・

2009年08月20日 | 日記
「要するにシステムの問題じゃない。
大切なのは、お客様に対して感謝の心をきっちり持つことなのだ。」

なんてことを表現したくて、
先日書いたのが『パン職人のパン』なのですが・・

文章力が乏しいですね(苦笑)。
読み直してみて、
「これじゃ主題がはっきりしないよ!」
なんて自分にダメ出しをしたりして。

どれだけ脳みそを駆使して、優れたシステムを考えても、
何より一番大切なのは、
お客様に対する“心構え”なんだって強く思います。

“世間”とゆう名のブラックボックスの中で、
自動的に商品が現金に変換される訳ではないのです。
お芝居の世界で言うなら、
お客様がわざわざチケットをお買い上げになって、
わざわざ劇場まで足をお運び下さる。
そして、その過程には様々な人間の心の営みがある訳です。
それを思えば、
お客様をシステムを構築する為の一要素、
単なる数字に置き換えて捉える様なことは出来ないはず。
『売り手が売ったチケット』なんて、この世に1枚も存在しない。
『お客様が買って下さったチケット』が、そこにあるのみです。

感謝とゆう心に、
技術、サービス、努力などを伴わせる。
それを持ってしてプロ意識とする人生を歩みたいです。

世間とは寛容でもあるが、時に神様よりも手厳しい。

どんな時も、心ありきです。



芝居の神様
あきんどの美意識
パン職人のパン
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