田中悟の片道旅団

大阪で芝居と弾き語りをしています。

ミナミのお地蔵さん

2018年07月13日 | 日記


最近カラオケボックスに1人で行く機会が増えました。
もっぱら弾き語りの練習のためなんですけどね。
スタジオでの練習が足りないと感じたり、
そもそもスタジオの予約が取れなかったりした時に、
カラオケボックスで補っています。

先日もライブ前に道頓堀のカラオケボックスで練習をしました。
週末の観光地にある店は満員でしたが、
20分ほど待てば部屋に入れました。
涼しい部屋で1人。
マイペースに練習をして、声を出して、喉を潤す。
それで数百円なんですからね。
つくづく便利な世の中だなって思いました。

カラオケボックスを出てライブバーに入るまでにほんの数十分の時間潰し。
道頓堀をブラブラしようかなと思っていたのですが予想以上の混雑でした。
ふと御堂筋を挟んでその西側に目がいくと、
そこにも「道頓堀」の看板が。
そう言えばあちらがわに足を踏み入れたことがないなと、
横断歩道を渡って御堂筋を横断。
しばらく歩くとお地蔵さんが。




「へえ、こんな所にお地蔵さんがいてはるんや。知らんかった」
と思ってはみたものの、あることを思い出す。
「そうや、出世地蔵や…」

今から・・・もしかすると10年ほど前になるかも知れない。
僕は道頓堀を走る船の上でガイドをしておりました。
今では日常的に見かけるようになった道頓堀のリバークルーズですが、
最初は試験的に短期間運営されていて、
その時にガイドをしていたのです。
当時は道頓堀沿いのリバーサイドウォークも完成しておらず、
戎橋も改装工事中でなんとも殺風景なリバークルースでしたが、
今となってはそれも楽しい思い出です。

その当時にこの出世地蔵さんのことも船上にてガイドしていました。
「この新戎橋のたもとに出世地蔵さんがいてはりまして、僕も出世出来るようにと、この仕事の前に毎朝必ずお参りさせて頂いてます。でもこの狭い道頓堀を行ったり来たり。一向に広い海には出られません」
なんてことを話してました。
仕事の前に必ずお参りしているというのはネタです。
実際は一度もお参りしたことがなく、
この日初めてお地蔵さんの前に立ったのでした。それも偶然に。


あれから10年。
出世ってなんやろか?
船を降りて、川沿いの街、大阪ミナミの界隈で今は弾き語りをしています。
少しずつ少しずつ理想の人生になっているのかも…

どうやろか?






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