ネバーランドにいた記憶

　　ウエンディ、僕は飛べない奴だから裸足で星の夜を歩こう



調べてみたら、それは１９９２年のこと。
ということは僕は２２歳。

当時勤めたいた会社で出張に明け暮れる日々が始まった頃でした。
出張先で仕事が終わると、何もすることがなくて、
あまりにも暇だったので初めて一人で映画を観に行ったんです。
忘れもしない、山口県の防府駅前の映画館。
たまたま観たのがロビン・ウィリアムズとダスティン・ホフマンの、
『フック』でした。



ネバーランドの記憶を失くし『大人』になってしまったピーターパンが、
フック船長にさらわれた息子と娘を助けるためにネバーランドに行くお話。

真面目に働いて、忙しさのあまり家庭を省みず、
知らず知らずに子供の心を傷つけてしまっている駄目なパパ。
そんなピーターパンが子供の心を取り戻し、フック船長をやっつける冒険活劇。
単純に面白い話なんですけど、
当時の僕は、


泣いてしまいました。


「空なんか飛べるはずない！」
と思い込んでいるピーターパンが、やけくそになって空を飛ぼうとするシーンがありまして、
それがとっても、みっともないんです。
でも強烈に泣けました。

１０代に追いかけていた夢が果たせず、
会社勤めをしながら地方の出張に走りまわっているけれど、どこかで夢は諦めきれない。
そんな自分と中年太りの情けないピーターパンが重なったのかも知れませんね。
更に記憶を遡り、野球に挫折した中学生の頃の自分とか思い出して胸が痛くなりました。


あれから２２年が経とうとしています。
２２歳だった僕が、それまでの人生と同じだけの時間を過ごしたんですね。
そして今はクリスマスの夜に子供達の前でフック船長を演じています。

２２年前の僕にちょこっとだけ自慢出来るかな？

「俺は４０代のおっさんになったけど、ネバーランドで走り回ってるで！」と。


素敵なクリスマスを御一緒しましょう☆



千里阪急ホテル主催クリスマスファミリーバイキング
名探偵の君たち　眠れる森のウェンディを救え！
【会場】千里阪急ホテル　2階　仙寿の間
【開催日】2013年　12月23(祝月)17:30～20：00　24(火)18:30～21:00
【料金】大人 ：6000円　シニア・未成年：5500円　 小学生：3000円　幼児（3才以上）2000円
【出演】ことぶきつかさ　大澤真也　田中悟
【ご予約・お問い合わせ】千里阪急ホテル　セールス係　06-6871-2416

クリスマスイベント・リハーサル１

※フック船長の携帯はボロボロのガラケー。なぜかって？海賊だからだよ！田中悟

昨日はクリスマスイベントのリハーサルでした。
顔合せ、詠み合わせ、衣装合わせ、立ち稽古が行われ、一年ぶりにフック船長と再会です(^-^)

シナリオを頂いて、クライアント様のリクエストや演出意図を伺って、今回の演技プランを練るわけですが…衣装に袖を通した瞬間にキャラクターが蘇る。
まるで魔法のようです。
舞台裏もまさにファンタジー♪


※クライアントに用意して頂いた小道具。紙コップは関係ありません(^^;

有難いことに今年で４回目のクリスマスイベント。
この間に子供達も大きくなっただろうな…なんて思いも。

だけどクリスマスだ～！！いつまでも子供の気持ちを大切に。

ネバーランドで会いましょう☆


※次のリハは本番の前日！台本読み込んどきますよ～！


こちらをクリックするとピーターパンにも会えるよ☆



千里阪急ホテル主催クリスマスファミリーバイキング
名探偵の君たち　眠れる森のウェンディを救え！
【会場】千里阪急ホテル　2階　仙寿の間
【開催日】2013年　12月23(祝月)17:30～20：00　24(火)18:30～21:00
【料金】大人 ：6000円　シニア・未成年：5500円　 小学生：3000円　幼児（3才以上）2000円
【出演】ことぶきつかさ　大澤真也　田中悟
【ご予約・お問い合わせ】千里阪急ホテル　セールス係　06-6871-2416

ずっと片思い

先日、久しぶりに弾き語りの練習をしました。

１０月１２日のライブ以来、ほとんどギターも触っていない状態でした。
１０月後半はハロウィンのイベントがあって、
１１月からは空いた時間のほとんどをホームページとメルマガの制作に費やして、
そしてようやく練習再開です。

当然、声は出ませんでした…が、それは当たり前。

少しずつ“歌う感覚”を思い出すことに集中。
稽古の語源は「昔のことを調べ、今なすべきことは何かを正しく知る」だそうで、
まさに稽古ですね。

声が出ないと焦ってしまう癖があるのですが、
今何をすべきか？と考えれば、
必然的に焦らず感覚を思い出そうってことになりますね。

努力って当然大切で尊いことなんだけど、
時としてその強い思いのために、自らを追い込んでしまったりもします。
歌っていると胸が苦しくなります。

だから少しだけ自分を許して、
ぼちぼちと。
だけど油断せず、おざなりにもせず、なおざりにもせず。

微妙なバランスで、
弾き語りに恋をしていこうと思います。

まだまだ音楽に片思い…いやいや僕自身も内なる恋心を自覚してないほど、
それはそれは淡い世界なのです。

もうすぐリハーサル

少し気が早いですが、クリスマスです！！

いやいや、そんなに気が早いってわけでもありませんよ、
僕らはそろそろクリスマスの準備です。

ここ数年、子供達と一緒にクリスマスを過ごさせて貰ってます。
本気で僕は楽しんでます。
だから本気で演じます。
毎年、現場では子供達に囲まれてわやくちゃにされますが…ドンと来いです。
いたずらっ子大歓迎、かしこい子供も大歓迎、キュートな子供は大大歓迎。
ようは楽しくて、温かいクリスマスでありたいな～と。

そんな気持ちで一生懸命になれる仕事があるって、
とても幸せですね。
勿論、いつでも全てのステージに全力ですが、
１年に一度だけ、このシーズンの子供達は特別なのです☆

土曜日はいよいよリハーサル。

楽しく頑張りまーす(^-^)




千里阪急ホテル主催クリスマスファミリーバイキング
名探偵の君たち　眠れる森のウェンディを救え！
【会場】千里阪急ホテル　2階　仙寿の間
【開催日】2013年　12月23(祝月)17:30～20：00　24(火)18:30～21:00
【料金】大人 ：6000円　シニア・未成年：5500円　 小学生：3000円　幼児（3才以上）2000円
【出演】ことぶきつかさ　大澤真也　田中悟
【ご予約・お問い合わせ】千里阪急ホテル　セールス係　06-6871-2416

私走

「年末やと思わんかったら、年末ちゃうし…」
なんてことを、ふと思ったのですが、
年末やと思わんでも、やっぱり年末は年末ですね。

来月の予定を組まなければ…と思って、あれこれスケジュールを調整していたら、
年末年始を挟んでいるので色んなことが通常通りいかず、
「そうや年末やった！」と焦った次第であります。

日々を全力で？

う～ん・・・自分なりには全力で前に進んでいるつもりなんですが、
水の中で足を取られてもがいているような、
動かしようのない山のような壁にぶつかっているような、
そんな気分です。

今年はお陰さまでライブ１８本、
お芝居（作・演出含む）やイベントが８本、
ホームページを作って、
メルマガも発行してと、
それなりに頑張ってはいるつもりなんですが、
なぜか焦燥感で胸が潰れそうです。

とにかく年末とか意識せず、このまま突っ走ろう。
走ってる気分さえ味わえてないけど、
それでもやっぱり…

前進あるのみ。

メールマガジン第２号配信しました(^-^)

昨日はメルマガ『俳遊詩人』の第２号を配信致しました。

原稿を書いて、時間を置いて、読み直して、書き直して、また時間を置いて…。
これを何度か繰り返した後、
自分のメールから、自分のメールへテスト版を送信して、受信する。
受信して、読み直して、書き直して、送信して、受信して…。
を１０回ほど繰り返す。

なんと！

１０回目にして気付く誤字あり。
さらに、今頃気付く第１号の誤字まであり(^^;

言葉もね、日常何気なく使っているけど実は使い方を間違っていてそのことに気付けてない、
なんてことも僕は沢山あります。
なのでメルマガを発行するようになってからは極力気をつけています。
そう考えると、出版社で校正をされている人って凄いですね。
僕も僕なりに丁寧な作成を心掛けたいです。

今回は幼き頃の思い出について語りました。
メルマガでは普段ブログなんかでなかなか書く機会のない話題について触れています。
そこから今の僕の詩や短歌や歌や芝居のルーツが見えてきたら、
また少し違った角度から皆さんに作品を楽しんで頂けるのでないかなと思いまして。

僕自身も書いていて、色々と再発見をすることが多いです。
次回は僕の究極のルーツ、漫才・演歌・そして映画との出会いの話です。
どうぞお楽しみに♪

登録されている方で「第２号届いてないよー！」という方はいらっしゃいませんか？
携帯メールなので文字数オーバーして全部読めないという方とかもいらっしゃいませんか？
いつでもお気軽にご連絡下さいね。

新規メルマガ読者登録も随時受けつしておりますので、
どなた様もお気軽にご登録下さいませ☆（バックナンバーもご覧頂けますよ！）


田中悟メールマガジン『俳遊詩人』登録ページ


年内中に第３号の配信を予定しております。
僕も楽しみにしています、皆さんもどうぞお楽しみに(^-^)

メルマガ第２号 準備中！

週末は集中してメルマがの準備です(^-^)

まずはホームページにてバックナンバーを閲覧して頂けるようにアーカイブを作成。
こちらのページはまだ本格的に公開されていませんが、
ほぼ準備は整いました。

が、現在はメルマガ登録者の皆様のみ閲覧可能となっております。
どうかご了承下いませ。

アーカイブが増えてきたら、
サンプル版なんかを、どなたにでもご覧頂けるようにしたいなと思っていますので、
よろしくお願い致します。

なんにせよ、まだまだ生まれたばかりのメルマガです。
これからコツコツと改良を積み重ね、
少しでも多くの皆様に楽しんで頂けるようにしたいです。

今後、登録されますと自動的にアーカイブをご覧頂けるようになりますので、
途中からでもお気軽にご登録下さいませ。
随時受け付けさせて頂きます。

今日は＃２の原稿も書いておりました。
＃１で予告もしていましたが、おばあちゃんの話です。
書いていて、不覚にも…いやいや、不覚じゃないですね、涙がほろり。
基本的に面白い話なんですけど、
優しい記憶には心を浄化する力があるようです。良いことですね。

今回から短歌のコーナーも作りました。
是非、お楽しみに☆

明日には配信出来たらいいなーと思ってます！



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※登録が上手くいかない場合や、登録したのにメルマガが届かない場合は、コメント欄にその旨お伝え下さいませ。

なんちゃって短歌集２３

青い風みたいだなって思ってた初めて君と会った日のこと


でもちょっと何かが少し足りなくて君に会いたい火曜日の夜


遮断機の下りた心に通過する電車の窓に君を探して


人知れずジャングルジムに登ったら思ったよりも泣きそうになる


コンビニのカップスープを昼休みなんかに食べる君なんだろな


悲しみや涙や声や思い出が夜空にとけて星と流れる


かろうじて君のページに貼っていた付箋が風に飛ばされ消えた


愛しさも君がいなけりゃ悲しくて確かに空はきれいだけれど


君からのメールを見てる雨の日は優しい顔で窓に流れる


夕暮れの速度に追われてしまって君に捧げる愛も早口

声

※「僕には僕の影が見えないんだ」そう言っているようです。
　「僕には君の影がちゃんと見えているよ」そう言ってあげたいのです。


相変わらず詩集を作るために無い知恵をしぼり、頭から湯気を出している日々です。

それでも協力して下さる方もいらっしゃり、毎日本当に少しずつ少しずつ前進をしております。

とても有難いことです。

作業の具体的な工程がまだ見えていないこともさることながら、自分がやりたいことも見えてこないのです。

え、そんなバカな？

詩集を作りたいと思っている時点で、自分のやりたいことは見えているじゃないか？

いやいや、そこが難しくて。

とかく自分には自分の本質がわからないものであります。岡目八目の逆ですね。

今日とある必要性があって、普段からブログや各ＳＮＳで皆様から頂いている短歌への感想やコメントをまもめていたんです…すると！

そこに自分では見えない、自分の本質が書かれておりました。

初めて自分の作品を客観的に見れたような気がしました。

僕が僕に対してどう思っているかは、それはそれで自己満足として完結していればいい。

僕の短歌を読んで下さっている皆様にとって、僕の短歌って一体何なんだってことが大切なんですね。

答えは皆様の声の中にありました。目から鱗が落ちるとはまさにこのこと。

今日、ものすごく大きな一歩を踏み出せたような気がします。

遠くに光が射してきました。

あらためて皆様に感謝致します！

いつも応援して頂いて有難うございます(^-^)

引き続きコツコツ頑張ります☆

幸せに向かって走る人、そして歩く人

今日も最近観たＤＶＤのお話です(^-^)
どうぞお付き合い下さいませ☆



『幸せのちから』
２００７年ですか…。この映画、実は当時映画館で観たんです。
で、とても辛い気持ちになったのを覚えています。

映画が悪い訳じゃないんですよ、
当時の僕の生活や身心の状態が原因だと思います。

仕事がうまく行かず、多額の借金を抱えて、奥さんに出て行かれて、小さな息子の手をひいて、ホームレスになって、大企業の研修に励む男の物語。

セールスに走って、地下鉄の階段で走って、バスを追いかけ走って、
仕事を終えて走って、息子の手を引いて走って、ホームレス宿舎まで走って、
上司のお使いに走って、取引先相手のオフィスまで走って、泥棒を追いかけ走って、
走って、走って、走って…。

観ていて胸が張り裂けそうになったんです。
当時の僕はそこまで過酷な状況じゃなかったけど、
公演がうまくいかず、赤字が重なって、台本書くのに焦って、制作費の支払いに青息吐息。
バイト先からバイト先へと走って、駅まで走って、地下鉄の階段で走って、梅田の地下街で走って、稽古場まで走って、走って、走って、走って…。


温厚なはずの主人公クリフが時間を急ぐあまり、
バス停に並ぶ女性を押しのけるシーンがあるのですが、
僕も自分が道を急ぐあまり、歩道を自転車で飛ばしたり、
人を追い越しぶつかりながら地下街を駅から駅へと移動していた毎日。

心がね、随分荒んでました。
クリスと何かが重なって、観ていて辛くなったんでしょうね。
当時は気付かなかったけど。


クリスは最終的に成功するんですが…結局何が幸せなんだろう？って、
逆に思ってしまったんです。
『努力はいつか報われるんやな～♪』とか、
『ええ話や…よし、俺も頑張るぞー！！』と素直に思えなかったんです。
何だかさもしい気持ちでした。


前回のブログに書いた『ミッドナイト・イン・パリ』の主人公ギルはとにかくのん気。
婚約者のパパのお金でフランス旅行に来て、
「映画の脚本家より、僕は小説家になってフランスで暮らしたい」と言い出す。
一方クリスは今日を生きるために命がけ。
努力の末にギルの婚約者のパパみたいな人達の仲間入りをする。
アリとキリギリスじゃあるまいし、どちらか正しいのかって話じゃなく、
どちらも幸せに向かおうとしているんだと、思います。


詩人、シンガーソングライター、役者としての田中悟はギル派で、
プロデューサーとしての田中悟はクリス派…なのかな？

どちらにもなりきれないな。
どちらかになりきる必要はないけれど。

なんで今また僕はこのＤＶＤを観たんだろうか？
少なくと当時より僕はクリス派でありギル派でもあるという気がします。