田中悟の片道旅団

大阪で芝居と弾き語りをしています。

夜明けを待たないで

2023年12月05日 | 日記
夜明けを待たないで

夜明けを待たないで
ドアを開けたけれど
寝息はどうせ嘘でしょ
わざとらしいあなたの寝顔

ランタンに揺れる暮らし
ゆらゆらとしてた二人
それぞれが見あげていたのは
違う空 遠い空

思い出捨てたいけれど
仕方ないから持って行くわ

昔のことばかり
いつも喋ってました
昨日や今日のことは
口ごもってる二人でした

半分に分けた涙
笑い声重なるけど
それぞれの明日を語れば
上の空 もう今更

思い出愛しいけれど
仕方ないから置いて行くわ

ランタンに揺れる暮らし
ゆらゆらとしてた二人
それぞれが見あげていたのは
違う空 遠い空

思い出しかない部屋の
鍵はここに置いて行くわ

夜明けを待たないで
さよなら決めたけれど
駅までいつもの道を
わざとらしくゆっくり歩く










【LIVEスケジュール】
ロージーABENO
【日時】12/10(日)16時オープン16時半スタート
【料金】2,000円(別途オーダー要)
【場所】ロージーABENO
【出演】キムラ亮 田中悟 ボーカルぶん ぱむぷきん 毛玉
総持寺チェンノガット
【日時】12/17(日)※詳細未定
【料金】ノーチャージ(別途2オーダー要) 投げ銭あり
【場所】総持寺チェンノガット
【出演】田中悟 他
瓢箪山MK2
【日時】12/23(土)18時オープン19時スタート
【料金】チャージ800円+1ドリンク(500円〜)
【場所】瓢箪山MK2
【出演】田中悟 チュウ 納ゆきえ 郷原幹樹 アッサンズ・ラブ
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ひとけ

2023年12月03日 | 日記
悟って名前だけど悟っていないということは言うまでもない。
幼少の頃から悟という名前に違和感があった。その違和感の理由は当時も今も分かっていない。ただとにかく違和感があったのだ。「タケシ」とか「ケン」とか「ジョー」みたいな格好良くて強そうな名前に憧れていたのかも知れない。悟ってなんだか力感がない。

小学校1年生の時に辞書を引いて悟るという言葉の意味を知った。そしてその瞬間に「僕は悟れない」ということを悟った。
やがて小学校高学年になり少年野球を始めると監督やコーチから悟と呼ばれるようになった。家族や親戚以外の大人達に名前で呼ばれるようになって漸く自分は悟なんだと思うようなり、少しずつ自分の名前に対する違和感は消えていった。

やがて中学生になって進路を考え始めた頃になぜだか「まず絶対に出家はしない」と決めた。名前が悟だからだろうか?本来ならそんなことわざわざ考える必要もない。寺の息子として生まれた訳でもないし、宗教系の学校に通っていた訳でもない。でもなぜだか消去法で人生を考えて真っ先に消去したのが出家だった。理由はちゃんと説明しにくいけど出家したところで仏門に入ってしまったらその瞬間に何も捨てられないじゃないかというのが当時の自分の考えだった(出家=何もかもを捨てる、という訳じゃないよってことかも知れないがあくまで当時14歳の少年が思ったことだ)。たとえ出家したところで人は必ず何かに縛られる。家を出て世捨て人になろうとしても行く場所なんてどこにもない。町の公園であれ橋の下であれどこかの山奥であれ誰かが管理している土地なのだからそこにとどまることは出来ない。現実的に考えて現代社会では世捨て人にも仙人にもなれないと思ったのだ。やはり入り口もなければ出口もない。ただただ人の世に縛られているのだと思ったら悲しくなったことを覚えている。

前回のブログ『ブルーにとっ散らかって』で「静かな場所で安らぎたいということが物心ついた頃からの願望だ」と書いた。とにかく生まれた環境にも自分という存在にも違和感しかなかったのだ。なんでだろうか?自分でも不思議だ。どうやら生まれながら潜在的に世捨て人になろうとしている節があるようだ。言い方を変えるなら隠遁者だろうか。物心ついた幼年期に隠遁者になろうと思い、今でもその願望を抱き続けている。我ながら侘びしい。

出家はともかく家を出たのはわりと早かった。一人暮らしを始めたのは17歳の頃。しかし無機質なワンルームに居住しても、いかにも昭和なボロアパートに引っ越しても、そこには静けさも落ち着きもなかった。朝から晩まで働いて夜はなかなか眠れずすぐに朝になる。常に誰かが訪ねて来るし、いつでも家に帰れる体勢を保たねばならなかった。気が休まる瞬間なんてなかった。

それから少しずつ色んな問題が片付いたり別の色んな問題を抱えたりしながら半世紀以上を生きてきたけど、どこで何をしていても心に安らぎを感じることが出来ない。場所や環境だけのせいでないことはもう分った。自分の心のせいだとも思っている。環境も心も自分次第だ。しかしそれがとても難しい。

どうすれば心静かに落ちつくことが出来るのだろうか。





個人的な人生観はさて置き僕の歌は静かな曲が多い。
歌詞は煩悩まみれでどこか浮世離れしている。
そして客席はひとけもなくて静かだ。
静寂を好まれる方は是非一度お越しくださいませ。





【追伸】
全然更新しなかったり頻繁に更新したり気まぐれなブログですが最近閲覧数がまた増えてきました。面白くもない下手な長文であるにも拘らず読んでくださっている皆様に心から感謝致します。これからも気まぐれに書いていきたい所存です。有難うございます。






【LIVEスケジュール】
ロージー心斎橋NEO
【日時】12/3(日)19時オープン19時半スタート
【料金】2,000円(別途オーダー要)
【場所】ロージー心斎橋NEO
【出演】中山美歌 田中悟 川内聡一朗 葛野雅之 今枝なおや
ロージーABENO
【日時】12/10(日)16時オープン16時半スタート
【料金】2,000円(別途オーダー要)
【場所】ロージーABENO
【出演】キムラ亮 田中悟 ボーカルぶん ぱむぷきん 毛玉
総持寺チェンノガット
【日時】12/17(日)※詳細未定
【料金】ノーチャージ(別途2オーダー要) 投げ銭あり
【場所】総持寺チェンノガット
【出演】田中悟 他
瓢箪山MK2
【日時】12/23(土)18時オープン19時スタート
【料金】チャージ800円+1ドリンク(500円〜)
【場所】瓢箪山MK2
【出演】田中悟 チュウ 納ゆきえ 郷原幹樹 アッサンズ・ラブ
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ブルーにとっ散らかって

2023年12月02日 | 日記
たとえそれがどんな生き方であったとしても生きている限り人は経験を積み上げていくことになる。生まれて1ヶ月の赤ちゃんよりも6ヶ月の赤ちゃんの方が経験値は高いのだ。幼年、少年、青年、中年、老年…時間とともに人の経験値は上がって行く。それと同時に消滅あるいは紛失する記憶の量も増えていくけれど。

経験値が上がることを別の言い方で例えるなら「おもちゃ箱の中の量が増え、床に散らばるおもちゃの数も増えていく」とも言えるのではないだろうか。それをエントロピーの法則と言って良いのかどうかは分らなけど学術的な知識もないまま野放図にこの文章を書いている。とりあえずここでは「経験値が上がる」=「エントロピーの法則」として話を進めたい。要するに生きている時間とともに経験値がどんどん増大して何かととっ散らかるよねって言いたいだけなんだけど。

話が変わるが「やりたいことが何でも出来るとしたら何をしますか?」という質問があったとする。よくある問答で「その答があなたの一番したいことです」という落ちになることが多い。僕ならこう答える「一人きりで静かな場所で安らぎたい」。物心がついた幼年期の頃からそう思い続けている。極力誰もいない、騒音や喧騒もない、空と太陽と月と星と海と川と土と木々と草花だけがあるような場所で静かにしていたい、というのが我が人生で最初に抱いた願望だ。そしてその願望は今でも変わらない。この人生でまだ一度もその願望を達成していないけれど。

ここで「エントロピーの法則」的な話に戻る。僕は「生きている時間とともに経験値がどんどん増大して何かととっ散らかるよね」と書いておきながら「静かに安らぎたい」という願望を抱いている。ここに自己矛盾を感じるのだ。
「生きている時間とともにとっ散らかる」のであれば「いつか静かに安らぎたい」という願望は永遠に達成出来ないのではないだろうかと思うわけだ。「とっ散らかる」と「静かになる」が僕の中で相反する状態であるような気がしてならないからだ。だけどそうだとは限らない。経験値を上げながら色んなことが整理整頓されて人生がシンプルになるということだってあり得る。ただ僕にそれが出来ないだけだ。合理的に物事を処理するのが苦手だし、部屋も常に散らかっているし、鞄の中もぐちゃぐちゃでいつも必要な物をすぐに取り出せないし、手帳やメモの文字も汚くて自分で解読不可能だったりする。これは先天的な気質である。そしてそれを改善せずにそのまま放置しておきたいというのが後天的な自分の意思だ。
「静か」を求めながら「とっ散らかる」を選択して苦しんでいる変なおっさんなのだ。





で、何が言いたいのか?
今日のブログもとっ散らかっている。
いや、とっ散らかっているのは頭の中だ。
だから人生もとっ散らかっているのである。







【LIVEスケジュール】
ロージー心斎橋NEO
【日時】12/3(日)19時オープン19時半スタート
【料金】2,000円(別途オーダー要)
【場所】ロージー心斎橋NEO
【出演】中山美歌 田中悟 川内聡一朗 葛野雅之 今枝なおや
ロージーABENO
【日時】12/10(日)16時オープン16時半スタート
【料金】2,000円(別途オーダー要)
【場所】ロージーABENO
【出演】キムラ亮 田中悟 ボーカルぶん ぱむぷきん 毛玉
総持寺チェンノガット
【日時】12/17(日)※詳細未定
【料金】ノーチャージ(別途2オーダー要) 投げ銭あり
【場所】総持寺チェンノガット
【出演】田中悟 他
瓢箪山MK2
【日時】12/23(土)18時オープン19時スタート
【料金】チャージ800円+1ドリンク(500円〜)
【場所】瓢箪山MK2
【出演】田中悟 チュウ 納ゆきえ 郷原幹樹 アッサンズ・ラブ
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出口なし

2023年12月01日 | 日記
【追記】
今日のブログは追記から始まる。実はこの記事を書いたのは数日前であり今日まで公開を保留していた。書いてはみたものの「この内容はどうだろう?」という気持ちが強かったからだ。まあ毎回そうなんだけど。今日ふと何気に前々回の記事『逃走迷路』を読み返したら、それならに関連性があることに気付いたので公開することにした。大して面白くもない長くいひとり言のような記事だけど。まあ毎回そうなんだけど。


--(以下本文)--

誰もがそうだとは言わないが物足りなさや欠落感を埋めたくて人は生きているのかも知れない。
しかしなかなか埋められない。やがて失望に苛まれ、もがけばもがくほど事態が悪化する。
ならばいっそ求めることをやめたらどうだろうかと思った。
求めることをやめた時にそこに残っているのが本来の自分なのかも知れない。だけどその境地に達するのは容易ではない。結局また物足りなくなってあれこれ何かを求め始めてしまいそうだ。仮に本来の自分とやらがあったとしても、それを完全に受け入れるには幾ばくかの勇気がいるような気がする。受け入れるのが怖いのだ。

怖い?一体何に怯えているのだろうか。

怯えているというか、そもそも失望に苛まれている時点で精神は這う這うの体になっている。希望や活力が底をつきつつある状態で何かを渇望しているのだ。その渇望を止めてしまったら何もかもが終ってしまいそうで怖くなる。そんなことぐらいで何もかもが終ってしまうなんてことは有り得ない。しかし終ってしまいそうな気がするのだ。

そこであらためて大雑把な二択に迫られる。

・何も求めずにありのままの自分を受け入れるか
・現状に満足せず何かを求め続けるか

自分の場合は今のところ後者を選択している。しかしどこに行けば求めているものがあるのかが分らない。それどころか最近では自分が何を求めているのかさえも分らなくなってきている。まるで死んだことに気付かずに彷徨っている幽霊みたいな気分だ。出口がないのである。

出口がない。

なぜ出口がないのか?もしかしたらとっくに出口を出てしまってしまっているのかも知れない。だからどこを探しても出口がないのだ。だけど探しているものは出口なんだろうか?違う気がする。
では入り口を探しているのか?確かにそんな節はある。しかしこれまた入り口も見つからない。たまに入り口らしきものに出くわすことはあるが中に入ってみるとそこには何もない。そんなことを人生で何度も繰り返してきた。その繰り返しの頻度でさえも年々減少しているけれど。





出口が見つからないのは既に外に出ているからだとすれば、入り口が見つからないのは既に中に入っているからだということになるのだろうか。
そもそも外もなければ中もないのかも知れない。
今言える確かなことがあるとすれば、
この文章の結末も見つからないってことぐらいだ。









【LIVEスケジュール】
ロージー心斎橋NEO
【日時】12/3(日)19時オープン19時半スタート
【料金】2,000円(別途オーダー要)
【場所】ロージー心斎橋NEO
【出演】中山美歌 田中悟 川内聡一朗 葛野雅之 今枝なおや
ロージーABENO
【日時】12/10(日)16時オープン16時半スタート
【料金】2,000円(別途オーダー要)
【場所】ロージーABENO
【出演】キムラ亮 田中悟 ボーカルぶん ぱむぷきん 毛玉
総持寺チェンノガット
【日時】12/17(日)※詳細未定
【料金】ノーチャージ(別途2オーダー要) 投げ銭あり
【場所】総持寺チェンノガット
【出演】田中悟 他
瓢箪山MK2
【日時】12/23(土)18時オープン19時スタート
【料金】チャージ800円+1ドリンク(500円〜)
【場所】瓢箪山MK2
【出演】田中悟 チュウ 納ゆきえ 郷原幹樹 アッサンズ・ラブ
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