晴海ヶ丘の空の下

大阪から淡路島に引っ越したアロマピアの 
“おばさんセラピスト” のひとりごと

ハーブ豆知識:スギナ

2019年05月11日 | ハーブ豆知識
今回とりあげたスギナは「ツクシだれの子 スギナの子」と
童謡に歌われているように、スギナもツクシも同じ根茎から出る多年草で、
ハーブというよりも、野草といったイメージをお持ちの方が多いと思います。
ツクシ

でも、スギナはれっきとした薬草で
漢方では生薬名を問荊(もんけい)と呼ばれていて、
ツクシの大切な栄養面を担っているため、
スギナには鉄、カルシウムなど多くのミネラルが含まれています。

大昔、人間がこの地球に誕生するはるか前に、
スギナはすでに、地上に存在していました。

4億年もの歴史を生き抜いてきたスギナなのに、
今では、どちらかというと雑草扱いされていますね。

でも、古代では止血にスギナを用い、プリニウス(紀元1世紀)は、
『止血するにはスギナを手に持つだけで充分だ』と主張しています。

自然療法で有名なクナイプ神父も、スギナが短時間内に血を止める
ことができた事例を数多く報告しています。

効能
スギナは古くから、漢方薬、民間薬として解熱、せき止め、
去痰、止血、手足の荒れ、皮膚炎に効果があるとされ、
特に冷え対策として腎臓の強壮に役立ちます。

また生汁は、うるしにかぶれたとき直接患部に塗ると炎症を抑えてくれます。

料理
スギナは、乾燥させ煎じて飲む方法がありますが、
手軽には市販のスギナ茶を飲まれることを、おすすめします。

また、早春にスギナに先立って芽を出すツクシはホロ苦い味が持ち味で、
玉子とじや、汁の実、酢の物、ごまあえ、みそあえ、つくだ煮など
色々な料理法があり、旬を楽しませてくれます。
(ツクシは、10cm位に伸びたものを採り、はかまを取り除いて、
 茎だけをゆで、充分に水にさらしてから、調理して下さい)

[ブレンドティー]-風邪の予防に-
スギナ茶           市販のティーバック1袋 
カモミール(ドライハーブ)  小さじ1杯     

◎作り方
ポットにスギナのティーバック1袋とカモミール小さじ1杯を入れ、
熱湯を注ぎ、1~2分おいてから飲む。


スギナは摘んで水洗いし窓辺で干し乾燥させる

[チンキ剤]-冷え症の予防に-
スギナ(ドライ)    10g
ホワイトリカー     100cc

◎作り方
10日間漬け込み、濾過し冷暗所に保存する。
お湯や飲み物に、数滴入れて、1日数回飲む。

美容
スギナの浸出液(スギナ茶を濃くだしたもの)は、
ゆるんだ組織、血行の悪い肌に良いといわれています。

蒸気浴や手浴や足浴をしたり、トラブルのある部分に
湿布したりするのもよいでしょう。

[スギナの浴剤]
市販のスギナ茶のティーバック1袋を、
沸騰したお湯(300~400ml)の中に入れ、弱火で5~7分煎じる    

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