晴海ヶ丘の空の下

大阪から淡路島に引っ越したアロマピアの 
“おばさんセラピスト” のひとりごと

精油豆知識:マンダリン、タンジェリン

2020年06月05日 | 精油豆知識
グレープフルーツに引続き、
さわやかな柑橘系の香りです。

マンダリンとタンジェリンは、
植物学的には、きわめて近縁の仲間で、
発達段階から見ると、タンジェリンには種子がなく、
マンダリンには、種子があり、
果樹としてはタンジェリンよりマンダリンが
発達していったようです。

マンダリン

タンジェリン

収穫時期(ヨーロッパでの)もマンダリンが2月頃で、
タンジェリンは11月頃で、タンジェリンの方が
より濃いオレンジ色です。

どちらもレモンやオレンジと、ちょっと違った
深く甘い香りですがタンジェリンの方が
香りが弱く、デリケートな香りといえるでしょう。

タンジェリンの原産地は中国ですが、
シチリアで大規模に栽培されていて
ヨーロッパからアメリカに広がり、
1870年代に、アメリカ南部で、G・Lダンシー大佐が、
苗から育て始めたことから「ダンシータンジェリン」とも
呼ばれるそうです。

またクリスマスの伝統的な果物で、
シーズンには枝葉のついたまま売られるそうです。

マンダリンの名は中国の高僧にちなんで名付けられ、
昔、中国の高官たちが皇帝への尊敬のしるしとして
マンダリンを献上した慣習から、
高級官僚たちを「マンダリン」と呼ぶようになったと
言われています。

マンダリン精油は、香料業界だけでなく
食品業界でも多くの用途があり、
レモネード、リキュール、アイスクリーム、
ケーキ、プリンの香りづけに広く用いられています。

効能
マンダリンは、フランスでは「子供のための精油」
「子供のための医薬」として知られていて、
それほど穏やかに作用し、安心して使える精油といえます。

しかし、やはり柑橘類であるため、
マンダリンは使用後に肌を強い日光にあてることは避けて下さい。
タンジェリンは使用後に紫外線 に当たることも避けたいので、
曇りの日も日除け対策をして下さい ね。

◎心に対する働き
神経系を緩和し、ストレスや緊張をほぐし、
リラックスするのに役立ちます。

特にタンジェリンは眠りを誘うのにも適しています。

マンダリンは気分を明るくリフレッシュさせてくれる
働きがあり、くよくよしがちなときや不安なときに有益です。

◎身体に対する働き
穏やかな作用なので、子供(用量を減らして)や、
妊婦、虚弱体質の人にも、よく用いられ、
生気を取り戻すような働きをしてくれます。

どちらも消化器系の不調に適していて、
マンダリンは消化を促すことから、
病後や、不安や緊張で空腹を感じないときに、
ほどよく食欲を刺激してくれます。

タンジェリンは鼓腸、便秘に有益で、
キャリアオイルに混ぜ、おなかを時計回りに
マッサージすると効果的です。

またどちらも胆汁の分泌を促し、
脂肪を消化するのに役立ち、
月経前緊張症の緩和にも、
ブレンドオイルによるマッサージが、おすすめです。

そして皮膚の強壮作用からも、
妊娠線の予防に有効で、ラベンダー精油、
ネロリ精油とブレンドすると、より効果的に働きます。

おすすめブレンド
◎不安や緊張感から食欲を感じないときに
ブレンドa)
マンダリン  2滴
ベルガモット 1滴
コリアンダー 1滴
ラベンダー  2滴

*芳香浴には、ブレンドa)をアロマポットに2~3滴入れる。

*マッサージには、
キャリアオイル(オリーブオイルなど)30ccに、
ブレンドa)を混ぜ、みぞおちから、胃のあたりを
やさしくマッサージする。

[注意]
日の当たる部分にオイルを塗布して、
すぐに紫外線を受けるような外出はお避け下さい。

◎緊張からくる便秘に
ブレンドb)
マンダリンorタンジェリン 2滴
マジョラム       2滴
ジンジャー       1滴
レモン         1滴

*マッサージには、
キャリアオイル(オリーブオイルなど)30ccに、
ブレンドb)を混ぜ、下腹部を時計回りにマッサージする。

[注意]
日の当たる部分にオイルを塗布して、
すぐに紫外線を受けるような外出はお避け下さい。

◎月経前緊張症(PMS)の緩和に
ブレンドc)
マンダリンorタンジェリン  2滴
サイプレ         2滴
クラリーセージ       2滴

*マッサージには、
キャリアオイル(オリーブオイルなど)30ccに、
ブレンドc)を混ぜ、生理後から、次の生理前(排卵時)までの間に、
下腹部と、乳房、脚の内側を、やさしくマッサージして、
下腹部は特に冷やさないよう、保温を心掛けます。


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