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9月5日: ケレアリア・ファクラ

2018年09月05日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この驚くような合成のクローズアップに、矮惑星ケレスで最も明るいケレアリア・ファクラが明らかにされている。この高解像度画像データは、この矮惑星の地表上34キロメートルの低い高度のルーピング軌道で、ドーン(Dawn)宇宙船によって記録された。ケレアリア(Cerealia)ファクラは幅約15キロメートル、直径90キロメートルのオッカトル(Occator)クレータの中央に見ることができる。ケレスに散在する他の明るい場所と同様、ケレアリア・ファクラは氷ではなく、汚れた雪のような反射率を持つ露出した塩分を含む残骸である。この残留物のほとんどは、矮惑星の地殻の中または下の、融けた海からの炭酸ナトリウムと塩化アンモニウムと考えられている。先進的イオン推進による11年のミッションでドライブされたドーンは、ケレスの旅の前にメインベルトの小惑星ヴェスタ(Vesta)を探査した。しかし、この惑星間宇宙船は、この8月から10月の間のいつかに、そのヒドラジン推進装置の燃料が尽きると予想されている。続くその方向のコントロールの消失は、地球と通信するパワーと能力の消失に繋がるだろう。一方、ドーンは先例のない詳細でケレスを探査し続け、小さな世界のその軌道で最終的に引退するだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: ドーン(Dawn:夜明けの意)は火星と木星の間の主小惑星帯の矮惑星ヴェスタ(Vesta)とケレス(Ceres)を軌道から調査した。ドーンがケレスに着いた当初から、オッカトル・クレータの中央の、この白い地面が水の氷ではないかと注目された。その後の度重なる観測と分析で、それは水の氷ではなく塩分を含んだ素材と解釈された。

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