2018年8月、北太平洋の雲の背景に対して、長く狭い雲が際立っていた。船から排出された小さい粒の周りの水蒸気が凝縮するときに、船の轍(ship track)と呼ばれる特徴的な雲の形が生じる。船の轍は、一般的に、薄く低い層雲と積雲があるエリアに生じる。船によって生じる粒(特に硫酸塩)は水に溶け、雲の滴をつくる種として役立つ。船の排気で生じた雲は、汚染されてない雲より多く、またより小さな滴を持っている。その結果、汚染された雲は多くの方向に散乱し、特に明るく厚く見える。アクア衛星の中間解像度画像分光放射計は、8月26日に、いくつかの船の轍のこの自然色のイメージを捕えた。この雲は、カリフォルニアとオレゴンの境界の西、約 1,000 キロメートルにあった。類似した環境条件は、太平洋のこの部分で、8月27日と28日にも生じた。(以下略)
<出典>: 「アクア衛星(Aqua Satellite)」
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