それは、僅か約30年前に確認された稲妻の、滅多には見られなかった形である。最近の調査は、強力なポジティブな雲から地面への光の稲妻の後のそれを示した。赤いスプライトは、光速の10%で高さ約80キロメートルから下るイオン化された空気の100メートルのボールとして始まる。カナナラ (Kununurra:西オーストラリア州)で撮られたこのイメージは、遠くの稲妻の嵐のコマ落しの連続の間にいくつかの赤いスプライトととして捕らえられた。手前を覆った緑の木、地平線の暗い山脈、険悪な暗雲が遠くに浮くのが描かれ、一方、赤いスプライトが星達の前遠くに現れている。赤いスプライトは、僅かな瞬間だけ起き、強力な雷雨が側面から見えるときに最も良く見られる。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
<大判>: イメージをクリック。
<ひとこと>: 稲妻が高層の雲から地上に向かう放電現象であるのに対して、 スプライトまたはレッドスプライト(Sprite:妖精) は雲から宇宙の方向に向かう放電現象である。かっては高層を飛ぶ航空機のパイロットなどが稀に見る程度の極めて稀の現象として知られ、その形や動きからスプライト(Sprite:妖精)と呼ばれた。人工衛星など超高層を飛ぶようになった今日では比較的容易に確認できるようになり、外国の研究者の依頼を受けた日本の国際宇宙ステーションの宇宙飛行士がこの調査に専念したこともあった。
<お知らせ>: 今日12日、 JAXA による午前10時から午後6時までの長時間のシンポジューム、「国際宇宙探査シンポジウム」の中継があります。プログラムは こちら から(同時通訳あり)。視聴は JAXA のページ または右のイメージをクリック(Youtube)して見ることができます。
国際宇宙ステーション後の国際協力宇宙探査(具体的には月探査計画)が中心になりますので、ご覧になっては如何でしょうか。