土星はその明るい輝かしいリングで有名であるが、2009年の土星の昼夜平分時にとられたこの写真では、日光がそのリングをエッジ・オンで叩いている。昼夜平分時は太陽が赤道の頭上で直接輝く、惑星の軌道の一つの点である。昼夜平分時には昼と夜がほぼ等しく、太陽は真東に昇り真西に沈む。今年、地球では昼夜平分時(春分)は3月20日に起こる。国際的なカッシーニ・ミッションは、2009年8月12日に初めて土星の昼夜平分時を捕えた。土星の昼夜平分時は地球年で約15年ごとに起きる。次は2025年5月6日に起きるだろう。土星の昼夜平分時を地球から見たとき、リングはエッジ・オンで、薄いラインとして、時にはリングが消えてしまったように見える。しかしながら、このイメージでは、カッシーニはリング平面の上約20度の視点を持ち、 847,000 キロメートルの距離から惑星を見ている。その広角カメラは8時間の間に75の露出をとり、この合成をつくるために並べ直され結合された。この合成にはいくつかの月が見える。ヤヌス(左下)、エピメテウス(中央下)、パンドラ(リングの右外)、アトラス(右の薄いFリングの中)。
<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」
<大判>: イメージをクリック。
<ひとこと>: イメージは明度を上げています。ヤヌス他三つの月は大判で確認してください。なお、今回の昼夜平分時(春分)は日本時間で3月21日午前6時58分です。