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4月26日: 宇宙の分子の最初のタイプ、ついに発見される

2019年04月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

何十年にも及ぶ検索の後、かって宇宙に形成された分子の最初のタイプが初めて宇宙で検出された。NASAの成層圏赤外線天文台(SOFIA)が地球のはるか上を飛び、その敏感な装置で宇宙を指したとき、科学者達は我々の自身の銀河にそのサインを発見した。宇宙がまだ非常に若かったとき、ごく僅かな種類の原子のみが存在した。科学者達は、ビッグバンの後約10万年で、初めて水素化(水酸化)ヘリウムと呼ばれる分子をつくるためにヘリウムと水素が最初に結合したと考えている。水素化ヘリウムは現代の宇宙のある部分に存在するに違いないが、これまで宇宙には全く検出されてこなかった。 SOFIA は、かつて太陽に似た星であったその残骸、惑星状星雲に現代の水素化ヘリウムを発見した。はくちょう座の 3,000 光年にあるこの惑星状星雲 NGC 7027 は、この謎の分子をつくる場を提供する状況を有している。この発見は、水素化ヘリウムが、実際に宇宙に存在し得る証明として用いられる。これは、我々の初期の宇宙の化学作用の理解の基礎の重要な部分を確認し、今日の何億年の間の複雑な化学がどのように進化したかの理解を進める。この結果はネイチャー発表される。

<出典>: 「成層圏赤外線天文台(SOFIA)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: あまり多く取り上げられていませんが、もしこれが誤りのない発見であるとすれば、科学的・化学的に極めて大きな発見と言えると思います。これまでにも仮説があったとは言え、最も軽い二つの原子、水素とヘリュームが結合した分子があるとは驚きです。どのような環境下なら存在し得るのでしょうか?

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