銀河達 Abell 370 の集団が撮られている間に、天文学者達は風変わりな弧に注目した。それまで良いイメージがなく、よく理解されていなかったこの弧は、以前に見えなかった種類の重力レンズの天体物理作品あることを示した。これらのレンズは銀河達の全ての集団の中央にある。今日我々は、集団で最も明るいこの弧が、実際には、まさに偶然、遠くに横たわるごく普通の銀河との歪められたイメージから成ることを知っている。 Abell 370 の重力は、背景の銀河達の光を、複数の経路に沿って観察者のところへ届く原因となった。ここ現れた黄色のイメージのほぼ全ては Abell 370 集団の銀河達である。注意深い目は多くの奇妙な弧と歪んだ小さな弧を拾い上げることができる。しかしながら、それらは、実際には、遠くの普通の銀河達の重力レンズ化されたイメージである。 Abell 370 とそのイメージの調査は、天文学者達に、銀河集団と宇宙の、通常と暗黒物質の分布に関するユニークな窓を与えている。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
<大判>: イメージをクリック(1840×2048 3.97 MB)。
<ひとこと>: 今日は4月1日、エイプリルフールデイ。重力レンズの視界は宇宙の巨大な虚構であるが、その自然の真理は天文学に、更に広い科学全般に大きな影響を与えている。
<お知らせ>: 明日4月2日午後2時から3時半まで、小惑星探査機「はやぶさ2」の衝突装置分離運用開始直前の状況、衝突装置運用のスケジュールについて説明会があります。「はやぶさ2」は現在リュウグウの中心から約20km 上空のホームポジションにいて、衝突装置運用の準備を行っています。記者会見を視聴するには右のイメージをクリックして Youtube から、または JAXA のページ から。