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4月12日: ブラックホールの初めてのイメージ

2019年04月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

今年は一般相対性理論が歴史的な実験によって初めて実証されて以来100年目。イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)プロジェクトが、世界中の電波望遠鏡をつなぎ合わせて、銀河M87の中心の巨大ブラックホールシャドウを初めて捕らえた。このブラックホールは地球から5500万光年の距離にあり、その質量は太陽の65億倍にも及びます。リング状の明るい部分の大きさは約42マイクロ秒角であり、月面に置いた野球のボールを地球から見た時の大きさ。 EHT は、超長基線電波干渉計(Very Long Baseline Interferometry: VLBI)という仕組みを用いている。世界中に散らばる望遠鏡を同期させ、地球の自転を利用することで、地球サイズの望遠鏡を構成している(右下図)。今回イベント・ホライズン・テレスコープが観測したのは、波長 1.3 ミリの電波。 VLBI によって、 EHT は解像度20マイクロ秒角という極めて高い解像度を実現した。これは、人間の視力300万に相当し、月面に置いたゴルフボールが見えるほどの能力。

<出典>: 「国立天文台」

<大判>: それぞれのイメージをクリック。

<ひとこと>: 記事は国立天文台の発表内容のごく一部を編集しています。詳細は上のリンクをクリックして国立天文台のページから。なお、この記者説明会のビデオは こちら から録画で見ることができます(1時間)。

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