この注目に値するイメージは、ヨーロッパ宇宙機関のエクソマーズ・ガス追跡軌道船に搭載されたカラー・ステレオ地表画像システム(CaSSIS)によって、火星のアウクァクー峡谷(Augakuh Vallis)の西、サバエア大陸(Terra Sabaea)領域でとられた。この不思議なパターンは隆起の上にあり、基本的に何百あるいは数千かも知れない小さな火星の竜巻の集中、ダストデビルの活動の結果であると考えられる。このイメージは、火星の平均的な色と比較して青い地形が明るい青い色で示されるカラー合成表現である。実際の色はこれらの筋は暗い赤に見える。ダストデビルは地表の素材を巻き上げ下の新鮮な素材を露出させる。これらの筋が何故隆起に集中するかはわかっていないが、一つの可能性として、二酸化炭素その他の大気の、丘の上に向かう流れなどの地形性の上昇に関係している。このイメージは2019年2月8日にとられ、北緯 26.36 度、東経 56.96 度に中心がある。北は上である。
<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」
<大判>: イメージをクリック。
<ひとこと>: ダストデビルは火星の地表に現れる“小旋風またはつむじ風”。気温に関係して現れる。地表の砂や土などを巻き上げ、通常は赤黒い下の地面を露出させる。
<お知らせ>: 明日4月4日午後8時過ぎ、カザフスタンから、国際宇宙ステーション補給船、ロシアのプログレス72号が打上げられます。中継時刻等は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。