ヨーロッパ宇宙機関のXMMニュートン宇宙天文台によってX線で見られた大規模な銀河 M87 のコア。ローカルの宇宙で最も大規模な銀河達を構成する一つ、巨大な楕円銀河 M87 は、いくつかの兆の星達のホームである。我々のミルキーウェイ銀河が属するおとめ座銀河団の銀河達の中で最も近いそれは約 5200 万光年にある。その周辺から極めて激しく素材を付着している M87 のコアには、我々の太陽のように大規模な何億もの星達とともに超巨大ブラックホールが座っている。このブラックホールへの付着は、このイメージに見えるフィラメント状の構造を構成する、集団の中心からの冷たいガスの膨らんだ巨大なバブルとともに、光速の近くで取り囲む集団の周囲にエネルギーに満ちた粒子を打上げる強力なジェットをつくり出す。これらのブラックホールの活動は、また、イメージの中央に見られる円形のような衝撃波の形をつくる。この視界は、2017年7月16日の、XMMニュートンの EPIC カメラのX線データに基づいている。2019年4月10日、地球規模の八つの地上ベースの電波望遠鏡の国際協力、イベントホリゾンテレスコープ(EHT)が、この M87 のコアの超巨大ブラックホールとその影の、初めての直接的な視覚の証拠を示した。この EHT の観測もまた2017年に行なわれた。
<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」
<大判>: イメージをクリック。
<ひとこと>: 今回のイベントホリゾンテレスコープ(EHT)観測では、銀河の中心から打上げられるジェットの柱を見ることができませんでした。これは今後の大きな課題として残されています。
<お知らせ(再掲)>: 最近は、「はやぶさ2」(JAXA)、「初めてのブラックホールシャドウの撮影」(国立天文台)など、国内の機関による中継放送が増えています。いつでもご覧いただけるよう「ホームページ」に「国内機関による中継放送とビデオ」を設けました。中継をご覧になれなかった方または反復してご覧になりたい方はご利用ください。また、生放送中はアクセス集中のため放送が不安定になることがあります。後刻ゆっくりご確認ください。