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2月13日: 金の領域と星達/お知らせ

2020年02月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この金(Goldilocks:下記)の領域は、軌道を周る惑星の表面に存在する液体の水にとって熱過ぎずまた冷た過ぎない、星の周辺の生物生息可能域(ハビタブル・ゾーン)である。この興味深い情報画像には、太陽より冷たく微かなオレンジのK矮星(中段)と赤のM矮星(上段)と共に、太陽のような黄色のG星達(下段)の、それらのゾーンの相対的な大きさを含んでいる。トップのM星は小さな接近した金の領域を持っている。これらはまた1千億年ほどの長命と見られ、ミルキーウェイの星達の約73%を占め非常に多い。しかし、それらは非常に活動的な磁場を持ち、静かな太陽の400倍と推定されるX線を発していると見られ、生命に有害な非常に多くの放射線をつくり出しているかもしれない。下の太陽のようなG星は、大きな金の領域を持ち、有害な放射線が少なく比較的穏やかである。しかし、それらはミルキーウェイの星達の僅か6%であり、非常に短命である。ハビタブル(生物居住可能)惑星を探すに当たってはK矮星達がちょうど適当なのかもしれない。それらは左程稀ではなく、太陽より長い400億年の寿命を持っている。比較的広い生物生息可能域を持つそれらは、適度な量の有害な放射線をつくり出している。これらの金の星達はミルキーウェイの星達の約13%を占めている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: この記事の基となる記事(英語:ハッブル)は こちら から。この記事には金(Goldilocks)という言葉が出てきます。 Goldilock は本来“金髪”などを意味する言葉ですが、ここでは色ではなく「生命を有する惑星を探査するには非常に適した”金”のような対象」とご理解下さい。著名な天文学者の言葉からの引用と思われます。

<お知らせ>: 延期されたノースロップグラマンのシグナス CRS-13 貨物船は14日金曜日早朝に打上げられます。国際宇宙ステーションへの到着は日曜日に変更されました。詳細はホームページの 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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