オリオン座の有名な赤い超巨星ベテルギウスは、かろうじてではあるが、地上の望遠鏡がその表面を実際に読み解くことができるほど大きい。ヨーロッパ南天文台の大型望遠鏡(VLT)でとられたこの二つのイメージは、昨年の始めと終わりに、この星の表面がどのように現れたかを示している。前のイメージは極めて均一な明るさを持つベテルギウスを示し、一方、後のものはベテルギウスの下半分が上部より薄暗くなっている。今、2019年の最初の五か月間のアマチュア観測は、実際には僅かに明るくなったベテルギウスを示し、一方、最後の5ヵ月間に、この星は劇的に暗くなった。このような変わりやすさは、この有名な変光する超巨星のあり得る通常の振舞いではあるが、この最近の暗さは、ベテルギウスが超新星になるかも知れない期間に関する議論を再燃させた。その最後の超新星は、恐らく数千年の将来、驚くべき夜空の光景になるだろうが、ベテルギウスは約700光年離れているので、地球上の生命に危険をもたらすことはないだろう。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
<大判>: イメージをクリック。
<ひとこと>: ベテルギウスについては 2月6日 の記事も参考にしてください。
<お知らせ>: 明日2月20日(木)午後2時から、小惑星探査機「はやぶさ2」の飛行状況に関する記者説明会があります。ホームページの「国内機関による中継とビデオ」 から。