この近くの銀河は何故背景の銀河の重力レンズ効果を見せないのだろう? 実際にはつくっているが、二つの銀河が近過ぎるので、角度のシフトは銀河自体の角のサイズより非常に小さい。示された NGC 3314 のハッブルイメージは、偶然正確に一列に並んだ、二つの大きな渦巻銀河を示している。手前の渦巻 NGC 3314a は、若く明るい星団達によって定義された回転花火形とともに、ほぼフェイスオン(正面向き)に見える。しかし、背景の銀河 NGC 3314b の輝きに対して、星間のダストの暗く渦巻くレーンが、より近い渦巻の構造をたどっているのをも見ることができる。これらの二つの銀河達は、約2億光年にある集団、ヒドラ銀河団の端に見られる。重力レンズの歪曲は、レンズ化する銀河が小さく、離れているときに見るのが容易である。従って、この背景の銀河は、近い銀河の周りのリングの中に歪められているのかもしれない。手前の銀河の星達に起因する高速な重力レンズのフラッシュは、背景の銀河の星達からの光を瞬間拡大し、いつか、高解像度望遠鏡による将来の観測キャンペーンで見ることができるかもしれない。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
<大判>: 大判はイメージをクリック。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
<火星探査>
今日のテーマ: グルービークレーター (トレースガスオービター)
ホームページの「火星の話題(Mars Topics)」から。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
<お知らせ>: 明日12月8日、日本人訪問客2名を乗せたロシアのソユーズが打上げられます。NASAテレビで中継放送があります。ご覧になるには、ホームページの「ウェブNASAテレビ放送予定」から。昨日の記事を参考に・・・