2023年多国間調整委員会共同声明
国際宇宙ステーション多国間調整委員会は8月23日水曜日に会合を持ち、微小重力実験室の運用状況を再検討した。
理事会のメンバーは、国際宇宙ステーションの運用を2030年まで延長するという米国、日本、カナダ、欧州宇宙機関の加盟国によるコミットメント、および2028年までの運用延長に関するロシアのコミットメントを歓迎した。メンバーは、国際宇宙ステーションのパートナーシップが、このユニークな軌道上の実験室での微小重力研究を前進させ、宇宙ステーションの安全な運用を確保するために協力し続ける準備が整っていることを確認した。
会議中、理事会は、長期的な宇宙探査を支援する技術とエンジニアリングソリューションを開発およびテストするための環境を提供し、低軌道の商業化を促進するための試験場として機能する国際宇宙ステーションの役割を強調した。また、低軌道での運用について、利用目標や宇宙での技術協力を可能とするための相互運用性標準の重要性など、それぞれの計画や優先順位について議論が行われた。
<写真>: 2021年11月に、スペースXクルードラゴンによって撮られた国際宇宙ステーション。
<ひとこと>: この記事は9月7日の 「国際宇宙ステーションは今!」 に掲載したものです。
国際宇宙ステーションは、これまで、2024年までの運用は確定していましたが、それ以降の方向は全て未定でした。ロシアによるウクライナ侵攻後間もなく、ロシアの国営宇宙機関 ROSCOSMOS のトップは、プーチン大統領に、2025年以降の国際宇宙ステーションの運用には参加せず、独自の宇宙ステーションを開発すると報告し了承を得ていました。ウクライナとの闘争に多額の費用を要しているロシアにとって、独自でステーションを構築するなど出来るはずもなく、また、撤退するにも多額の費用が必要になるので、2028年までの延長は追い詰められら上での策とも言えるのではないだろうか? なお、現在の国際宇宙ステーションは、その約半分をロシアのモジュールが占めており、また、独自の物資や人員の輸送も行っているので、共同して開発に当たっている、米国、日本、カナダ、欧州宇宙機関と同等に維持するのは難しくなるのではないだろうか?
また、現在20か国以上が参加を表明している月ゲートウェイ構想にはロシアは参加していない。
<出典>: Space station
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