センチネル衛星のトリオ、メタンの極端な放出先をマッピング
気候変動に対処し温室効果ガスの排出を削減するために、地球温暖化の強力な原因であるメタンの漏洩を検出することが一層重要になっている。研究者達は、最先端の衛星技術の能力を利用して、宇宙からのこれらの漏れを監視している。
メタンは強力な温室効果ガスであり、二酸化炭素に次いで気候温暖化の2番目に大きな原因である。大気中での寿命が約30年と短いにもかかわらず、10トンのメタンは、1世紀にわたって、1トンの二酸化炭素の30倍の驚異的な熱を保持することができる。これは、我々の惑星を温暖化させる、メタンが強力なプレーヤであることを意味している。
しかし、ここに良いニュースがある。メタンは二酸化炭素ほど長く固執しないため、比較的迅速な気候変動対策を講じる機会を提供している。メタンの排出量を削減すれば、僅か10年以内に世界のメタンレベルが目に見える形で削減されることがわかる。
「極端な放出者(super-emitters)」は、湿地などの自然プロセスや農業などの人間活動に至るまでのメタンの源を指すが、一般的には、石油やガス事業、炭鉱、さらには埋め立て地など、重大なメタンの漏れにつながる機器や、インフラストラクチャに関連する産業施設に見られる。
これらの極端な放出者は排出量の削減において有効な果実である。これらの放出を修正するには「複雑かつ高価な」ソリューションは必要ない。多くの場合、比較的簡単な修理で大幅な気候改善につながる可能性がある。
しかしながら、最初にこれらの放出者を特定する必要があるという課題がある。可能であれば、我々は効果的に取り組み、気候変動との闘いに変化をもたらすことが可能となる。
--- 以下略。
<出典>: 「地球観測(Observing the Earth / Copernicus :ESA )
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