天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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5月16日: ハッブルの木星と縮む大赤斑/お知らせ

2018年05月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

木星の大赤斑に何が起こっているのだろう。ガスの巨人木星は、惑星地球の質量の約320倍の、太陽系最大の世界である。木星は、左に見られる知られている最大で最も長続きしている嵐のシステムの一つ、大赤斑(GRS:Great Red Spot)のホームである。大赤斑は地球を飲み込むほど大きいが、それは縮んできた。歴史のメモによる比較は、この嵐が150年前に持っていた表面エリアの僅か約3分の一になったことを示している。NASAの外惑星大気遺産(OPAL)計画は、ハッブル宇宙望遠鏡を使って最近この嵐を監視した。とられたハッブル・オパール・イメージは、赤みがかって処理された2016年に現れたときの木星を示している。現代の大赤斑データは、嵐がその表面エリアを締めつけ続けているが、また、僅かに垂直に高くなっていることをも示している。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<お知らせ>: 今日16日夜、国際宇宙ステーションでは船外活動が予定されています。詳細は「ホームページ」の 「国際宇宙ステーションは今」 から。中継放送時刻等は 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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5月15日: NGC 7635:バブル星雲/お知らせ

2018年05月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

大規模な星からの風によって吹き飛ばされたこの星間の幻は驚くほど親しい形をしている。それは NGC 7635 としてカタログ化され、単純にバブル星雲としても知られている。繊細なように見えるが、この直径7光年バブルは活動の激しいプロセスの証拠を提供している。バブルの中央の左上には熱い、太陽より数億倍明るく、約45倍大きなO型の星(O-type star)がある。その星からの激しい星の風と激しい放射は、囲んでいる分子の雲における密度の濃い素材の輝くガスの構造を吹き飛ばしてきた。この興味深いバブル星雲と複雑な関連する雲は、僅か 7,100 光年の、自慢げなカシオペア座の方向に横たわっている。宇宙のバブルのこの鋭い、じれったいような視界は、この星雲のおおよそ真の色の構成の激しい狭帯域の放射を表すために再加工された2016年のハッブル宇宙望遠鏡の画像データの合成写真である。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<お知らせ>: 明日16日夜、国際宇宙ステーションでの船外活動が予定されています。詳細は「ホームページ」の  「国際宇宙ステーションは今」 から。中継放送時刻等は 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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5月14日: M57:リング星雲

2018年05月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

リング星雲(M57)は、土星のリングを除いて恐らく最も有名な天の帯である。しかしその古典的な様は我々の視点によるものと思われる。この鮮明なハッブル・イメージの一部をベースとした拡大する星雲の三次元構造の最近のマッピングは、この星雲が輝くガスのアメリカンフットボール形の雲の、中間を囲む比較的密度の濃いドーナツ型のリングであることを示している。この地球からの視界は、リングに対してフェースオンの、フットボールの長い軸を見渡している。惑星状星雲のこのよく研究された例において、この輝く材料は惑星からは来ていない。その代わり、このガス状の板は、現在、この星雲の中心に見られる光の小さい跡、かっての太陽のような星の死から放出された外層を表している。熱い中心の星からの強烈な紫外線光はガスにおける原子をイオン化する。このリング星雲は 2,000 光年の距離にあり、差渡し約1光年である。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

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5月13日: 国際宇宙ステーションから見た満月

2018年05月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2018年4月30日に国際宇宙ステーションがカナダのニューファンドランド沖を周ったとき、この満月が撮られた。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)

<大判>: イメージをクリック。

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5月12日: 北の海の春の色/小型衛星の放出

2018年05月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

次第に増す春の日光と暖かさは、陸地では木、花、草の芽や開花をもたらす。暖かい風と日光はまた海を暖め、「海の草」植物プランクトンの開花を促す。これらの小さな植物のような生物は海の表面近くに浮き、日光と二酸化炭素を砂糖と酸素に変える。それらは、続いて、動物プランクトン、甲殻類や他の海の生きものの食物になる。
 2018年5月5日、ランドサット8のオペレーショナル陸地画像装置は、北海で植物プランクトン開花の自然色のイメージを得た。その翌日、NASAのアクア衛星の中間解像度画像分光放射計(MODIS)は、更に広く同じ花を観測した。植物プランクトンは、水中の栄養分が豊富になるために、北海では、晩春と初夏に最も多くなる。溶けた雪と春の雨の所産、ヨーロッパの川からの増加する流出と海氷の融解は海の表面を新たにし、たくさんの栄養分を海にもたらす。更に比較的浅い海を吹く激しい季節風が、海面に栄養分をもたらす多くの混合物を運ぶ。

<出典>: 「Earth」

<大判>: イメージをクリック。

昨日5月11日金曜日 19:00 ~ 20:45 の、国際宇宙ステーションからの Irazu(コスタリカ)、1KUNS-PF(ケニア)、UBAKUSAT(トルコ)の3カ国の小型衛星の放出は終了し、上記3カ国の代表の記者会見が行われました。

<大判>: 大判イメージはありません。

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5月11日: 日本/お知らせ

2018年05月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2年前の2016年5月12日に、ヨーロッパ宇宙機関のセンチネル3Aが、この疑似カラー・イメージで、日本の一部を捕えた。環太平洋火山帯に位置する日本は地震が多い。2011年、東北地震と以降の津波は広範囲に損害を与え 15,000 人以上が命を奪われた。このイメージの、この国の南の部分に、北東に走る断層のシステム、中央地殻構造線の南西の位置を見ることができる。断層ライン自体を見ることは不可能であるが、川がラインとフィールドに沿ってつくられ、この小さな島のイメージの左の部分に、断層の一般的な位置を感じさせる線の形で川の基盤の構造体が見ることができる。島を囲んでいる水はイメージの左側では青いが右側では暗い灰色に見える。これは太陽の影響である。海岸に沿った海の詳細な観察では、この明るく青いエリアには、海に堆積物を運ぶ川の流出を示している。
2016年2月に打上げられたコペルニクス計画のセンチネル3A衛星は、全てのセンチネル・ミッションで最も複雑な、協調して働く4台のセンサーを運んでいる。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: 記事の詳細はイメージ(2.40 MB)をクリックして大判から確認してください。

<お知らせ>: 今日5月11日金曜日 19:00 ~ 20:45 に、国際宇宙ステーションから、Irazu(コスタリカ)、1KUNS-PF(ケニア)、UBAKUSAT(トルコ)の3カ国の小型衛星の放出が中継放送されます。この放送はJAXAを通して放送され、NASAテレビでは放送されません。詳細は「ホームページ」の 「アストロトピックス」 から。中継放送を見るには直接 こちら から。

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5月10日: この世界の外のジャムセッション

2018年05月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションのユニティモジュールが、遠征55クルーメンバーに、この世界の外のジャムセッションのために完全な空間を提供している。左からNASAのアンドリュー・フューステル、ロシアのオレグ・アルテミエフ、NASAのリッキー・アーノルドとスコット・ティングル。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<ひとこと>: 「ジャムセッション」はミュージシャン達が集まって即興的に演奏すること。

 

 

右図は、テキサスの学校との教育イベントの間に、ディスティニ研究室モジュールでギターを演奏するNASAのアンドリュー・フューステル(左)とスコット・ティングル。

 

<大判>: それぞれのイメージをクリック。

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5月9日: 大マゼラン雲の回転

2018年05月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

先に、驚異的な17億の星達の情報を提供するこれまでで最も豊かな星のカタログ、ヨーロッパ宇宙機関のガイア・ミッションからの待望された二回目のデータが発表された。この新しいデータは天文学者達を長い間多忙にするだろう。これらのデータセットは、我々のホーム銀河の形成と進化を研究するための重要な情報、ミルキーウェイの星の住民をつくり上げる微細な詳細と星達がどのように動くかについて明らかにした。このデータの宝庫には、また、我々の銀河を越えた星に関する情報を含んでいる。一つの例は、我々のミルキーウェイに最も近い銀河達の一つ、大マゼラン雲(LMC)である。このイメージは、指紋のように見える星達の固有運動に関する情報と、各ピクセルのガイアによって検出された星達のトータルの密度を結合している。大マゼラン雲の数百万の星達の固有運動の測定によって、天文学者達は、銀河の中心を時計回りに周る星達の跡を見ることができる。この動きは線の模様の渦巻きの特性によって知られる。天文学者達は、重力によって結ばれた星達の古代のシステム、球状星団の軌道を知ることと、ミルキーウェイのハローに発見されるミルキーウェイを周る矮小銀河達にも関心を持っている。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック (1.28 MB) 。

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5月8日: ガイアのカラーの空

2018年05月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

約17億の星達の測定に基づく我々のミルキーウェイ銀河と近隣の銀河達のガイアの全天の視界。このマップは、2014年7月と2016年5月の間にヨーロッパ宇宙機関の衛星によって観測された、空の各部分の星の明るさの総計と色を示している。明るい領域は、特に明るい星達の密度の濃い集中を、暗い領域は明るい星が少ない部分を示している。色は、各部分で記録された青と赤の光の量を結合することによって得られている。イメージを支配している明るい水平構造はミルキーウェイ銀河の平面である。イメージの中央、銀河の中心は鮮明であり星達で満ちている。銀河の平面を横断する暗い領域は星間のガスとダストの手前の雲である。これらの多くは新世代の星達が生まれている星の託児所を隠している。イメージの右下の二つの明るいオブジェクトは大小マゼラン雲である。この二回目のガイア・データは2018年4月25日に公表され、約17億の星達の位置と明るさ、13億以上の星達の視差、固有運動と色、700万以上の星達の視線速度、1億以上の星達の表面温度、 8700 万の星達と我々の間のダストの量を含んでいる。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック (2.69 MB)。

<ひとこと>: 訳文は概略です。 “ガイア” は全天をスキャンして星の位置、動きなどを観測しているヨーロッパ宇宙機関独特の観測衛星です。

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5月7日: NASA、火星がどのように作られたかを調査するミッションを打上げる

2018年05月07日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

赤い惑星の地下深くを初めて調査する、地震調査・測地・熱輸送(インサイト)ミッションを使ったNASAの火星内部探査機が、火星への48億キロメートルの旅に向かっている。インサイトは、西海岸夏時間土曜日午前4時5分(日本時間土曜日午後8時5分)に、カリフォルニアのバンデンバーグ空軍基地から打上げられた。ケンタウルスロケットの2段目に搭載された宇宙船は打上の13分16秒後に軌道に達した。ケンタウルスは79分後に二度目の点火を行い、インサイトを赤い惑星に向かう軌道へ送った。インサイトは、約9分後に、ケンタウルスから切り離された。NASAの深宇宙ネットワークは、打上93分後の西海岸夏時間午前5時41分(日本時間午後9時41分)に宇宙船と交信した。 --- ある人がカリフォルニア海岸に沿って飛んだ専用航空機から打上のビデオを録画した。

<出典>: 「Insight Mars Lander

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: NASAの打上ビデオは こちら(Youtube) から。ある人のプライベートビデオは こちら(Instagram) から。

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5月6日: エミ・クーシ

2018年05月06日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

これは、ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・センチネル2B衛星によって撮られた、アーティストのパレットを思い出させるような、チャド北部の エミ・クーシ(Emi Koussi)火山 である。エミ・クーシは、ティベスティ山塊(Tibesti Mountains)の南東終端に横たわっている。約 3500 メートル、この火砕性の楯状火山は周囲の砂岩の平原にそびえている。それは、チャドの最高峰であるだけでなく、サハラ砂漠の最高でもある。カルデラが火山の頂上に見られる。風と水が彫った深さ30メートル長さ数キロメートルの長い溝がある。コペルニクス・センチネル2号衛星は13のスペクトル帯の革新的な高解像度多スペクトル感応性カメラを運んでいる。ここでのイメージの処理は岩の鉱物の違いを明らかにしている。例えば、火山の円錐周辺の緑は古い溶岩であり、周囲の岩は赤と黄色で現れている。このイメージは2017年11月27日に撮られた。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック (7.44 MB:9753×5490 ピクセル)  。

<ひとこと>: この記事は非常に多彩な色から構成された典型的なイメージとして取り上げました。大判の高精細なイメージをご覧ください。

 

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5月5日:火星探査着陸船インサイト打上げ成功!

2018年05月05日 07時13分07秒 | 天文・宇宙

今日5月5日、午後8時過ぎ、火星探査着陸船インサイトの打上が予定されています。関連の放送は午後3時半から午後9時まで続きます。またその後、延期された国際宇宙ステーションからのスペースXドラゴン貨物船の解放が続きます。中継放送は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。インサイトの概要については同じく 「インサイト概要」 から。

 

 

 

<お知らせ、追記>: NASAの火星探査着陸船インサイトの打上は予定通り日本時間5月5日午後8時5分に行われ、打ち上げは成功しました。

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5月2日: NASAの新しく公開された火星の驚くべき写真/お知らせ

2018年05月02日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

<お休みのお知らせ>: 5月3日から5月5日までの情報提供は休みます。

NASAは最近火星の驚くような写真集を公開した。右のイメージをクリックして火星の不思議を体験しよう。

地球の生命にとって水は不可欠である。火星探査の最も重要な目的は「かってのあるいは今の、火星の水の証拠」を探すことである。右下の写真はビデオの一部の火星の層になった岩を示している。地球ではこのような層は池や湖の底への堆積(沈殿)によって生じる。ここはかって湖底だったのだろうか?

<出典>: 「オリジナル」

<写真集>: 右上のイメージをクリックして Youtube から。

 

<お知らせ1>:  「スペースX」/ドラゴン CRS-14 貨物船の国際宇宙ステーションからの切離しは着水地点の事情から、5月5日のインサイト打上後に延期されました。中継放送時刻等は 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

<お知らせ2>: 火星探査着陸船インサイトの打上まであと3日!
NASAの火星探査着陸船インサイトの打上が5月5日土曜日午後8過ぎに予定されています。中継放送は 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。インサイトについては 「インサイト概要」 から。

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5月1日: NASAの新しいビデオ・2017年の新しい火星/お知らせ1・2

2018年05月01日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

イメージをクリックして火星の不思議な地表の形(水が流れたような地形)、奇妙な形の岩(ヘルメット、ボール、三角形、何かの化石?:右下の図)のビデオを見よう。

<出典>: 「オリジナル」

<ビデオ>: イメージをクリックして Youtube から。

 

<お知らせ1>: 5月2日(水)午後8時20分から、国際宇宙ステーションの金井飛行士の飛行中イベント(対幕張ニューシティ)が予定されています。中継放送時刻等は「ホームページ」の 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

<お知らせ2>: 火星探査着陸船インサイト打上まであと4日!

火星には地球と火星が接近する2年ごとに探査機が送り込まれる。前回は2016年にヨーロッパ宇宙機関からエクソマーズが、今年はNASAが5月5日にインサイトを打上げる。インサイト打上の中継放送は「ホームページ」の 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。インサイトの概要は同じく 「火星探査衛星インサイト」 から。

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