立野 油彩
皆様、暑い日が続きますね。岩田です。
今回は、土曜日午前クラスに通われている立野さんの作品をご紹介します。
こちらの油彩はご自身で撮影された写真を元に描かれたものです。場所はロンドン、楽しそうに手を繋いでいるカップルがこちらに向かって歩いています。その反面、レンガ引きの道、古びた鉄柱とどこか寂れた雰囲気の路地、更に投げ捨てられたバナナの皮。楽し気な雰囲気と路地裏の打ちひしがれたような雰囲気の対比が美しく描かれた一枚です。
今回の作品は画面もやや大きめで、ご自身曰く、何がしたいかという狙いが定めにくかったと仰っていて、人物の大きさや背景の描き方を何度も修正されていたのを思い出します。そういった悩みも一枚の作品作りにいつも真摯に向き合っている立野さんだからこそでしょう。
とはいえ、低いトーンの中で展開される色使いはやはり独特なものがあり、最終的には立野さんらしさ溢れる作品となりました。