私が学生の時代に、おさしづの改修版(縮小版)を購入することが出来た。今はどうか分からないが、天理教の教えを理解するために、また親神様が望まれる対処の仕方を学ぶために、おさしづは欠かせないものだと思う。
その上に当時の事柄を理解することはとても大切で、その主だった事情を解説してある本 『教史点描 おさしづの時代をたどる』 を紹介する。
p143~155に「前橋事件」がある。これは、教祖が現身を隠された正月26日のおつとめにも鼓をつとめた橋本清という人が、天理教を批判して辞職した事情である。またこの時に、前川菊太郎という教祖からは控え柱と定められた方も一緒に辞職するのである。
それぞれの教会で、また家庭で様々な問題が起きるが、こうした時にこのような親神様のさしづを知っておれば、解決の糸口になるかと思う。
そこで、内容紹介を兼ねて、以下に示しておく。
明治29年3月24日「刻限」・明治29年3月26日「本部員一同より御詫び願」・同年3月31日「刻限」・同年4月4日「刻限御話」・同年4月21日「内務省訓令発布相成りしに付、心得まで伺」など、太字で書かれたおさしづも沢山引用されている。
その他、下段の注釈にも様々な本「道の80年」「永尾芳枝祖母口述気 復元第3号所収」など紹介されている。
教会には必ず、「おさしづ」が備え付けられているので、おさしづを持っていない方は、教会で見せてもらい全文を読まれる事をおすすめする。
そして、色々な疑問を持ちながら、少しづつ理解を進めて、陽気ぐらしへの思案をさせていたく事が大切かと思う。
私自身、今回この部分を読み返して、おさしづを確認している最中である。
(いつも使っているおさしづのデータに、不足があったことが発覚して、入力作業を始めたところである。)
入力後、この頃のおさしづを、改めてすべて読み返したいと思う。
多くの先生方が、研究をして、このようにまとめてくれているお陰で、今日楽に研究が出来るとつくづく思う。
一人でも多く、この本を手に取り、自分たちの日々・また将来への歩の一助となることを願う。
親神様・教祖どうぞ、結構にお導き頂きますように、お願いいたします。