数日前からずっとこの事が頭の中で巡っている。
以前から思っていたのだが、確証となるものが見当たらなかったので、保留にしていたのだが、今日それがまとまった。
まず、親神様(天理王命)の守護には、引っ張る働きがある。
姿は「くろぐつな(黒蛇)」、神名は「おうとのべのみこと」、方角は「西」、天では「宵の明星・明けの明星(金星)」
そして、人間生まれる時には「子供を引き出す働き」、農作物・虫から動物に至るまで背が伸びる・成長するのもこの「引き出しの働き」と言われています。
引っ張る働きの反対は、押し出すと思ったのですが、その押し出すという働きが、十柱の神様には無くてずっと不思議でした。
私の周辺では押す事の方が、引くよりも多く目にしており、押すことが主のように思えていたのです。
ところが、先日パワーショベルを見ていて、油圧を思いました。
油圧は、油を押すことによって大きな力を出します。
けれども、この油圧、圧力をかける元はと考えると、引っ張っているのです。
シリンダーのピストンにロープをかけて引っ張ると、それによって中に圧力がかかるのです。
その圧力を油を介して他のピストンへ伝えて、強い押す力を出しているのです。
元は引っ張る力だとその時思いました。
人間の身体を見ても、筋肉は引っ張り合って、縮むことで動きます。
だから、動く元は引っ張る力が元だと思ったのです。
お産も、子どもが出ることを思うと、押し出されてくるように思えますが、今言った筋肉の収縮で押し出される事を思えば、引き出しのお働きなのです。
けれども、今一つ得心がいきませんでした。
それは、木や骨などの硬いものが立っていう場合はどうかと思っていたのです。
それが、今日、得心した事でした。
これは、地球が引っ張ってくれているから押し合えると思えたのです。
地球に引力がある事は、今では周知の事実です。
この引力によって引っ張られているから、ものが立ち、それが斜めになれば倒れ、それを支えるものがあれば、それらは押し合うのです。
この地面と物とが引き合わなければ、物はずれて支え合う事も出来ないのです。
もう一つ細かい所へ目を向けると、全ての物は分子で出来ているという事も、これも周知の事実です。
この分子、そして原子と電子。
これらを模型で見ると、丸いものの間に棒があって、押し合っているように見えますが、反対に引きあって一つのものになっています。
地球と月・太陽・金星・木星等などすべては、引き合って一つの惑星・銀河系・宇宙全体が作られているのです。
この引き合うバランスが安定しているかどうかで、さまざまな事が起きてくるのです。
地球上での硬いものに話しを戻すと、
引き合う分子が細胞となり、その細胞が引き延ばされて、増えて、固く安定したので、固い木や骨になったと言えるでしょう。
それが一つの支えとなり、引く力を押す力へと変換する道具となったと言えるのです。
そしてもう一つ、引力も引く力ですが、それに逆らって植物は育ちます。
これがまた、目に見えない引く力・働きです。
引力を超える引く力が、植物が育つ上には働いているという事です。
だから「おうとのべのみこと」は、農業の神様としても言われると思うのです。
また、これも、先ほど言った地球という土台となる、大きな引く力があればこその話なのです。
こう考えると、すべての力の元は、引く力。
「おうとのべのみこと」の働きです。
ところで、もう一つ、これは沢山おたすけをされた人の助け話に出てくることですが、
この「おうとのべのみこと」の嫌いなほこりの心遣いは、「こうまん」であるとの事です。
どうして、そのような悟りになるか、考えて見るのも良いかと思います。
今日はここまでにします。
何かの参考になれば幸いです。