優緋のブログ

HN変えましたので、ブログ名も変えました。

「闇に消される原発被曝者」

2011-06-01 23:35:43 | 読書
私は、もう10年以上前になるだろうか、女川原発を見学したことがある。

懇切丁寧な説明と、綺麗な現場見学。
靴下一つも厳重に区分して、なるほど、原発はちゃんとしていて安全なのだと、納得安心して帰ってきた。

それ以来、原発は安全なのだと、微塵も疑わずに信じてきた。
観光バス、子供にはお菓子とジュース。お弁当と温泉つき。
それがおかしなことだとも思わず、今となっては、おろかなことだとどうしていいか分からないが。

それは、ともかく。
現実は、厳しかった。

炭鉱労働者から、原発労働者へ。
人は生きるため、仕方なく働く。危険かもしれない、と思っても。

そうやって、命を削って働いている労働者のおかげで、原発が動いているとも知らずに、電気を使っている人々。私もその一人だった。

この本は2003年の刊行。
原発が動き出してからこのかた、こういう被爆労働をしている人たちが居たことになる。表には出ず、権力(国、電力会社等々)によって消された人たち。

今、原発を止めたとしても、使用済み燃料は残るし、廃炉になった原発を管理しなければならないという現実も変えられない。
しかし、新たな原発被爆者は、少なくとも減らせる。

もう、命を削るエネルギーを使うのは、止めたい。

闇に消される原発被曝者
クリエーター情報なし
御茶の水書房

チェルノブイリで何が起きたか:資料まとめ

2011-06-01 10:58:17 | おもいつくまま
もはやフクシマの方がその汚染の深刻度で上回ってしまった、チェルノブイリ原発事故が、地元住民に及ぼした健康被害について。
ウェブ上の複数の記事やサイトからの抜粋です。
これを知っておくことが今日本に暮らす我々にとって必要だと思います。...


被爆リスクのまとめは、こちら


私たちは、癌、取り分け小児甲状腺癌の発生リスクをおそれている。もう少し知識がある方は、セシウムの低線量被曝のリスクも恐れているだろう。

その影響は、「出生率の低下」に現れている。「出生率の低下」には何が含まれるか。これを想像して言葉にするのは非常におぞましいのだが、書かなければ生理的に恐怖を覚えないので、文字にして表記する。

■出生率の低下の要因として、誰もが思いつくこと。

・死産

・妊娠率の低下(女性要因&男性要因)

・性行為数の減少

・間引き


筆者は出生率が低下する要因を並べた。この中の複数が組み合わさることで、出生率は低下するだろう。恐ろしいが、想像力を広げれば、誰にもで思いつくことだ。この「出生率低下」がチェルノブイリ事故以降のベラルーシで起きた。



これは、放射性セシウムによる低線量被曝のリスクについて述べている。放射性セシウムの半減期は、長いもので30年。

・放射性セシウムの半減期は、30年。

・2分の1になるのに、30年。

・4分の1になるのに、60年。

・8分の1になるのに、90年。

セシウムに汚染された土地に住むと、このように長い間被ばくし続けることになる。30年ポッチではない。


緑色部分「ざまあみやがれい!」より転載。