あやのぶらり温泉

源泉調査から高級旅館まで、2700温泉地以上の湯巡りの一部を記録しています。

鶴の湯

2005-12-19 | 大分の温泉
別府の鶴の湯の野湯は実は初めての訪問でした。
アクセスも鶴見霊園の奥と、行きやすいので2年前に行こうと思ったのですが、早朝でもあまりの人の多さに、当時内気な私は入る勇気がなかったのです。鍋山の野湯に向かいながら「あそこに鶴の湯があるのだなあ。」と山の上から見下ろしていました。

しかし、実際行って見ると簡易な脱衣場もあり、野湯初心者でも比較的入りやすい温泉でした。しかも寒いせいか誰もいません。冬季には枯渇する事もあるそうですが、奥の岩の間から透明薄ブルーの酸味のある熱い源泉が硫黄臭とともに湧き出しており湯が掛け流されていました。
 
下は細かい小石が敷き詰められ底がクリアーに見えとても綺麗です。溢れ出した湯はそのまま小さな小川となり流れていました。また白く温泉の成分が付着していました。湯の温度は適温で加水することなく極上の野湯を堪能できました。そうしているうちに空から白いものがちらちらと舞い降りて、空が「これから雪が降りますよ」と合図を送っていたのでした。