理想国家日本の条件 さんより転載です。
蔡英文氏、総統選挙への出馬表明 民進党内予備選に届け出/台湾
【政治】 2015/02/15 中央社フォーカス台湾 http://news.livedoor.com/article/detail/9787475/より
(台北 15日 中央社)野党・民進党の蔡英文主席は15日、2016年に行われる次期総統選挙での同党公認候補を決める予備選に立候補する届けを提出した。有力者の蘇貞昌前主席や頼清徳台南市長はすでに不出馬を表明しており、蔡氏が選出される可能性が高い。
蔡氏は14日、自身のフェイスブック上で「人民に属する時代を切り開かなければならない」と出馬を表明。台湾の課題は「問題解決ができる政府を失った」こととし、これまでの政権とは異なる政治改革を行うと述べていた。
予備選の届け出受け付けは16日までだが、有力対抗馬はいない見通しで、党内からも蔡氏の選出を楽観視する声が上がっている。陳菊高雄市長は14日、「台湾を希望に導いてほしい」と蔡氏の手腕に期待を寄せたほか、同党立法委員(国会議員)も「(政権奪還に向けた)最後の1マイルを築いてもらえれば」と語った。
蔡氏は2012年の総統選にも出馬したが、馬英九総統の再選を許し、責任を取って同党主席を辞任。昨年5月に再び党主席に返り咲いた。同11月の統一地方選挙では民進党候補が躍進し、8年ぶりの政権奪還実現に注目が集まっている。
(葉素萍/編集:齊藤啓介)
台湾総統選 蔡英文氏が再チャレンジ 日台は運命共同体 2015.02.17
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9207 The Liberty Webより
台湾では2016年1月に総統選挙が行われる。この選挙に、最大野党・民進党の公認候補として、蔡英文(さい・えいぶん)主席が出馬することが事実上確定したことを、17日付読売新聞が報じた。
蔡氏は前回12年の総統選にも出馬したが、現総統の馬英九・国民党主席(当時)に僅差で敗北。次期総統選は、再チャレンジとなる。
現地の有力紙の世論調査によると、次期総統選で民進党を支持する人が65%、国民党を支持する人が10%になっているという。国民党の公認候補は決まっていない。
昨年春、中国とのサービス貿易協定締結に対する反対デモが、50万人規模に膨れ上がったことからも分かるように、台湾の人々には、急速に中国とつながりを強めようとする与党・国民党への不信感がある。
昨年11月に行われた統一地方選でも、6つの直轄市の市長ポストのうち、4つを民進党が占め、首都・台北では、民進党が推薦する無所属の候補が当選するなど、民進党が大勝した。逆に国民党は市長ポストを4つから1に減らした。
しかし、民進党が再び政権与党に返り咲くには、乗り越えなければならない「壁」がある。
民進党は、1986年に「反中国国民党」の勢力が集まってできた政党。台湾島への土着意識が強く、環境や人権、フェミニズムなど、さまざまな市民運動や社会活動を行う人々が集まっている。
そのため、いまだに「寄せ集め」的な面が残っており、党内での意見統一がなされないことも多い。肝心の対中国政策についても、党内でさまざまな考え方が乱立している。
また、民進党は「独立志向」が強く、中には「台湾はすでに独立国である」という意見もある。そのため、次期総統選では、民進党が中国と台湾の対話基本になっている「92年コンセンサス(※)」に対して、どのようなスタンスを取るかが注目される。
(※互いの主張は認めないが、「一つの中国」を認めつつ、その解釈は双方に委ねるとした合意。統一を目指す中国と、現状維持を志向する台湾の間で、「一つの中国」という言葉の解釈は異なる)
民進党は一枚岩ではないため、仮に蔡氏が総統に就任して台湾の舵取りを任されたとしても、党内の調整は難航しそうだ。
民進党は、2000年~08年の間、政権を握ったが、当時の陳水扁総統も、党内の意見をまとめることに苦労した。
民進党が与党に返り咲き、新しい台湾の未来に責任を持つのであれば、人々の心を一つにする大義が必要だろう。軍事独裁の中国の脅威に対して、民主主義や自由という価値観を大事にすることを打ち出し、日本やアメリカの力を借りて、東アジアの自由と繁栄を守る決意を固めるべきだ。
それに対して、もちろん日本とアメリカは、救いの手を差しのべなければならない。特に日本は、地政学的に見て、台湾と「運命共同体」であることを認識すべきだろう。(飯)
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