石森則和のSEA SIDE RADIO

ラジオマンの
石森則和がお届けするブログです!

ピアノ。

2006-10-27 | Weblog
僕は進学校に通っていたけれど

ちょっと誰かが失敗したり
逆に真剣になにかを語ったりするたびに
「シー、シー(意味不明)」と嘲るように
口を鳴らす雰囲気や

ほかの学校を見下すような
屈折したエリート意識に息がつまり

放課後や休み時間には
時々教室を離れ
音楽室でピアノを弾いたり
ラジオを聴いたりして過ごした。

トロンボーンのロングトーンが
秋の空に伸びて行き
西日の当たる窓枠で
四角く切り取られた夕焼けを覚えている。


今、
「必修科目を履修させなかったため
生徒が卒業できないかもしれない」という
進学校の名前が次々に挙げられている。

入試の試験科目ではないから・・・と
履修されなかった世界史や音楽の先生は
どんな気持ちでいたのだろう?

でもな?
確かに由々しきことだろうけど、
この問題、

「・・・なんか、妙なニオイがする」



そもそもこうしたことは
少なくとも
随分前から行われていたというのに

「・・・なぜ、このタイミングで取りざたされたの?」

安倍政権が誕生し、
教育基本法改正など
教育改革を唱っているこのタイミングに
この問題や
教育現場の問題が噴出しているのは
本当に偶然なのかな?

なんてな。

あの頃、
果たして僕らは
誰かに学ばせられたのか?
それとも自分で学んだのか?
何を選んで
何を選ばされたのか?

今の僕らの中の
この価値観は
だれかにもらったものなの?
自分で見つけたものなの?

・・・なーんてな。

少なくとも
大人の言いなりにはならないと
思っていたけれど。

そのくせ
早く大人になりたかったけど。


ピアノ
まだ弾けるかな?