きょう、20年以上ぶりに
最初で最後の「ライブ」は行われた。
きょう、結婚式をあげられたキーボードの原田先輩の一声で
17歳の頃に組んでいたバンドのメンバーが
全国から奇跡の再結成を果たしたのだ。
(過去の「バードランドに帰りたい」参照)
先月に1日だけ故郷に終結して、
練習したとき以来で
きょうも1回も音を合わせないまま本番に挑んだ。
自分的には
ライトに当たっていたベースのチューニングが若干甘く
またちょっとミスったところもあったけど(あいすいません)
それも含めて楽しかった。
お客さんも「もう一度聞きたい」とか、
当時を知っているかたは「懐かしい」とか。
喜んでいただけたようだった。
口ずさんでくださるかたもいたし
幼い子や年配のかたも「ノッて」いた。
披露宴は穏やかに進んだ。
司会も担当させていただいたが、
優しい人たちに囲まれた、いい式だったと思う。
そして来賓が皆、いなくなった会場の片隅で
僕らは、また別れた。
約束も無しに。
ぽっかり胸に穴が開いたみたいだ。
「あの曲難しいよお!」
「本当に今でもできるのかよお!」
「仕事が忙しくて練習できないよ!」
・・・なんて言いながらのこの数ヶ月、
ああ、僕はこんなにも
楽しみにしていたのか。
これがもし、
皆が「変わっていてしまっていた」のなら
ただの余興で終わっていたのかもしれない。
でも僕らは、
互いが驚くほど「あの頃のまま」で
練習の時だって、きょうだって
決して懐かしいとかじゃなくて
本当に夏休みや放課後に練習した、
あのスタジオにいるみたいだった。
これまで、いろんなことがあった人生のほうが
夢だったんじゃないかと思うぐらいに。
でも、そんなわきゃない、本当は。
メンバーみんながそれぞれの人生で、今だって戦っている。
別れ際に交わした言葉は
「あの頃のような悪ふざけ」じゃなかった。
心からのエールだったもの。
重いベースを背負ってヨロヨロ自転車で帰ったあの頃と違い
僕は深夜の246でアクセルを踏んでいた。
スピードをあげるたび、
自分の背中から、
バリバリと何かが引き剥がされていくみたいだ。
ああ、あの頃は生意気で反抗的で、
早く自由になりたかったけど
僕らは、どうしようもなく「守られて」いた。
今もメンバーの原田さんや、
りょーすけさんや、田中さんや
僕自身の笑い声が耳に残る。
放送業界で働く僕の仕事はまた、この4月に激変しそうだ。
今からやらなくてはいけないことや
心構えを新たにすべきこともたくさんある。
でも夢が叶うなら、ちょっとやそっとの消耗も厭わない。
・・・だけど。
そんな中でふらりと姿を見せた、この不思議な「過去」は
なぜ僕の前に現れたのだろう?
「初心に帰れ」っつーには「帰りすぎ」だ(笑)
自分に厳しくしなければいけないこの時期に
なぜ優しい夢を見せたのか?
やっぱ
わかんないや。でも
あしたから、また頑張るから
今夜だけもう少し
この夢をみていてもいいかな。
最初で最後の「ライブ」は行われた。
きょう、結婚式をあげられたキーボードの原田先輩の一声で
17歳の頃に組んでいたバンドのメンバーが
全国から奇跡の再結成を果たしたのだ。
(過去の「バードランドに帰りたい」参照)
先月に1日だけ故郷に終結して、
練習したとき以来で
きょうも1回も音を合わせないまま本番に挑んだ。
自分的には
ライトに当たっていたベースのチューニングが若干甘く
またちょっとミスったところもあったけど(あいすいません)
それも含めて楽しかった。
お客さんも「もう一度聞きたい」とか、
当時を知っているかたは「懐かしい」とか。
喜んでいただけたようだった。
口ずさんでくださるかたもいたし
幼い子や年配のかたも「ノッて」いた。
披露宴は穏やかに進んだ。
司会も担当させていただいたが、
優しい人たちに囲まれた、いい式だったと思う。
そして来賓が皆、いなくなった会場の片隅で
僕らは、また別れた。
約束も無しに。
ぽっかり胸に穴が開いたみたいだ。
「あの曲難しいよお!」
「本当に今でもできるのかよお!」
「仕事が忙しくて練習できないよ!」
・・・なんて言いながらのこの数ヶ月、
ああ、僕はこんなにも
楽しみにしていたのか。
これがもし、
皆が「変わっていてしまっていた」のなら
ただの余興で終わっていたのかもしれない。
でも僕らは、
互いが驚くほど「あの頃のまま」で
練習の時だって、きょうだって
決して懐かしいとかじゃなくて
本当に夏休みや放課後に練習した、
あのスタジオにいるみたいだった。
これまで、いろんなことがあった人生のほうが
夢だったんじゃないかと思うぐらいに。
でも、そんなわきゃない、本当は。
メンバーみんながそれぞれの人生で、今だって戦っている。
別れ際に交わした言葉は
「あの頃のような悪ふざけ」じゃなかった。
心からのエールだったもの。
重いベースを背負ってヨロヨロ自転車で帰ったあの頃と違い
僕は深夜の246でアクセルを踏んでいた。
スピードをあげるたび、
自分の背中から、
バリバリと何かが引き剥がされていくみたいだ。
ああ、あの頃は生意気で反抗的で、
早く自由になりたかったけど
僕らは、どうしようもなく「守られて」いた。
今もメンバーの原田さんや、
りょーすけさんや、田中さんや
僕自身の笑い声が耳に残る。
放送業界で働く僕の仕事はまた、この4月に激変しそうだ。
今からやらなくてはいけないことや
心構えを新たにすべきこともたくさんある。
でも夢が叶うなら、ちょっとやそっとの消耗も厭わない。
・・・だけど。
そんな中でふらりと姿を見せた、この不思議な「過去」は
なぜ僕の前に現れたのだろう?
「初心に帰れ」っつーには「帰りすぎ」だ(笑)
自分に厳しくしなければいけないこの時期に
なぜ優しい夢を見せたのか?
やっぱ
わかんないや。でも
あしたから、また頑張るから
今夜だけもう少し
この夢をみていてもいいかな。