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スターダストレビュー・ツアー「31」!

2007-10-28 | Weblog
「ツアーを重ねるたび成長していくんだ」

これは、きょう
コンサートを終えての根本要さんの言葉だ。

スターダストレビュー・コンサートツアー「31」!

5月に25周年イベントを終えたスタレビだが
今尚、成長過程にあるというのだ。

前回のツアー「HOT MENU」は
「ベストアルバム」を元にした「名曲集」的な側面があったが

今回はオリジナル・ニューアルバム
「31」(サーティーワン)をひっさげてのツアー。

全国数十箇所を巡り
きょうの東京厚生年金会館は8日目。

・・・だから詳しい内容はネタバレしちゃうので書かないけれど

このアルバム「31」の曲が、
こんなに「ライブ映え」するとは!と感じた。

要さんにそれを言うと
「みんなにどんな風に伝わるかな?
・・・って思いながら演奏したんだ」と笑った。

最初にアルバムを聴いたとき、
「ライブではどう演奏するんだろ?」って期待させる曲もあったが

ライブならではの「かっこええ」アレンジや工夫がなされ、
個々の演奏のクオリティーやセンスが増幅されていた。

「おお、来てよかった!」って感じ。

要さんは
「この頃は、幸運が舞い込む人を目の当たりしちゃうので
地道に努力することが無駄なんじゃないか?と思いがちだが、
そうではないと思う」と語る。

一時もてはやされて
スグに忘れられていくモノが多いこの時代に

スタレビのオリジナルアルバムはこれまで一度たりとも
絶版や廃盤にはなっていない。

「突出したヒットがない」
・・・と自らネタにすることもあるが
そんなことはない。
25年の間に
いろんな人が「人生のいろんなところ」でスタレビに出会い
それぞれが自分の心に「HIT」した曲を持っている。

つまり、
ものすごくたくさんの
「大切なHIT曲」を持っているバンドなのだ!

スタレビのメンバーの皆さんは恐らく知らないだろうが

ここ数年の全ツアーを客席から見ていると、
実に幅広い世代の人が、
それぞれ違った曲に嬉々として反応しているのがわかる。

これはスタレビが(メンバーはもちろん事務所やレコード会社も)
音楽を決して「使い捨て」にしてこなかったからに他ならない。

その姿勢は
今回のライブの選曲にも見られる。

多くのアーティストの場合
ニューアルバムをひっさげてのライブは
「そのアルバムの曲」が中心となる。

・・・しかし今回のツアーでは
「久しぶりに演奏する」という「過去の名曲」のほか、
「かなり通向け(?)」の曲も演奏される。
(しかも、ある事情により会場によって違う)

昔からのファンは涙ちょちょぎれモノだが、
最近のファンも「聴いたことが無い曲を聴けて」ラッキーだ。

だって、新曲が増えたようなものだもの。

過去の「どの時点からスタレビを好きになったのか」に関わらず
全てのファンを大切にしての選曲だろう。

さらに聴きなれた「あの曲」も
ハッとさせられるアレンジになっている。

・・・コンサート後の要さんに
「アレンジ変えたんですね」と尋ねると
「そうなんだよ」と笑った。

要さんによれば
このところコンサートで毎回演奏してきた曲でも
「新鮮な気持ち」で楽しんでもらうために
敢えて「新鮮な形」で届けようと思ったという。

「流行ばかりを追わず、自分を信じて地道な努力は続ける」けど、
「夢に向けて変化し続けよう」という姿勢は永遠に失わない。

これって大事なことだよな。

スタレビの皆さんは僕よりはずっと(?)人生の先輩で
例えば要さんは9歳年上だが、

先輩達が楽しそうに成長しようとしているのを見ると
自分の未来にも希望が持てる気がする。

「LaLaLa・・・届け愛の歌、
喜び悲しみ、君と分けあって」

このあともツアーは続き、
「愛の歌」は
まだまだ全国に広がっていく。

今後のツアー予定はここでわかります。



事実は「小説」よりも奇なりんこ。

2007-10-28 | Weblog
僕は25歳の時に、
放送局入社と同時に
群馬県警察本部の記者クラブに加盟する記者になった。

当時の上司が
NHKの叩きあげの記者出身で
僕は「アナウンサー兼記者」第一号として採用されたのだ。
もうひとり「報道記者」として採用されたTくんとともに
徹底的にしごかれた。

「ひとくちゲ○」が出るほど何度も原稿の書き直しを命じられ

インタビュー先に頭を下げ
「やりなおしインタビュー」をしにいったこともある。
(今から思えば、そんなに悪い内容ではなかったような・・・)

2時間のDJ番組をやりつつ、
高校野球中継もどーにかやりつつ
(試合後の放送席からDJやったこともあったな)

それ以外は記者クラブに通い、
夜中だろうとなんだろうと現場に飛ぶ、という生活。

なのに当時、太ったのはなぜじゃ
・・・なんとか20キロ落としました。


事件を担当すると、多かれ少なかれ
犯行の経緯や犯人像にいくつかの仮説を立て
それをもとに取材時の質問等を考えたりする。
(ただし思い込みや先入観はだめよ)

群馬には戦後唯一の未解決の身代金誘拐事件があり
その検証番組なども作ったが

そうした経験を重ねるうちに
犯行には一定のパターンがあるような「気が」してくる。

ところが取材しているうちに、
そうした推測を根底からひっくりかえすような展開もあって
「事実は小説より奇なり、というのは本当だ」と学んだ。

「小説より・・・」と言っても
だからと言って推理小説などを読まないわけではない。

子供の頃から、学校の屋上に続く階段の踊り場で
江戸川乱歩などを
「表紙の絵にびびりつつ」読んだワタクシメ、

(なんで「踊り場」かってゆーと
「薄暗い&人があんまりこない」から。雰囲気から入るタイプなのだ)

だから大人になってからも

「あれ?本当の事件ではこういう捜査はないぞ?」
・・・という疑問は、強引に「なかったこと」にしつつ、
その世界に「にゅうっ」と感情移入しちゃうのだ。

あるとき先輩のK上N子アナから薦められたのが
「検視官」シリーズで有名な
「パトリシア・コーンウェル」だった。
(今更かもしれまへんが)

「いやー、洋モノ(?)は苦手なんだよなー。
登場人物の名前がカタカナばっかで覚えられないもんなー(笑)」

・・・と思っていたが。

やがて、僕の中で
その本を持ち歩く場所全てが
作品の舞台である「リッチモンド」になった。

検屍官ケイ・スカーペッタが
連続殺人事件の犯人に迫るのだが、

謎解きもさることながら
主人公を初めとする人間描写が巧みで
登場人物の関係性が
シリーズを追うごとに「変化、成長」していく様も面白い。

医学的な専門用語も多いが、
相原真理子さんの訳のおかげか、そこでストップしない。

ほぼ全シリーズ買い、
ニューヨークやニューオーリンズなど修行に出たときにさえ
持っていってホテルのロビーや飛行機で読んだ。

すると、
あっちでも
「お?それ読んでるの?」なんて言われたりした。
(日本語版だけど表紙でわかるのだ)

あの本ね?
別の意味でのスリルもあるぞ。

寝ながら読んでいる時に
顔の上に落とすと・・・メガネが曲がるからな。(厚いからな)

しかし、最近
電車の中で本を読んでいる人を見ると
殆どの背表紙に「○○図書館」と書かれたシールが貼ってある。

う~ん、どうなのかなあ。

確かに図書館は便利、無料でたくさんの文学に出会えるし。
・・・でもねえ、「物語を所有する」喜びも捨てがたいぜ。

数百円から千円なんぼで何時間も楽しめ、
しかも場所を(あんまし)選ばずに、
作品世界にひたれるんだ。安いもんジャン。

全部とはいわないけど
好きな本は買って手元も追いとくのがいいと思うよ

・・・なんつって、ある取材相手に話したら

「本が無料で読めるから図書館に行くんじゃないの。
買っても置く場所が無いからなの!」

じゅ、「住宅事情!?」

・・・あ、そういえば僕の家も本を置くところがそろそろ。
皆どうしてるんだい?


・・・さて、
オモロそうなイベントを見つけました。


来月11日に行われる、
日本推理作家教会のイベント

「作家と遊ぼうミステリーカレッジ」
そーそーたるミステリー作家が参加するらしい。


なんで会場が立教大学なのか?と思ったら
最新の「R25」の巻末「空は今日も青いか?」の中で
協会の理事である石田衣良さんが
立教は
「江戸川乱歩の蔵書を管理、公開しているミステリーと縁の深い大学なのである」
と書かれている。知らなかった。

う~ん、さすがだ。
「サイン会」「トークショー」「ミステリー検定」
「ミステリー落語」など
数々の催しの中に
「最大の謎」が仕掛けられているのを発見したぞ。

「作家達の囲碁対極」

なぜだーーーーーっ!?

ちなみに逢坂剛さんの「フラメンコギターの演奏」もあるらしい・・・
ああ、もう謎は深まるばかりである。


※詳しくはここ↓
ここをクリックすればいいじゃん。