石森則和のSEA SIDE RADIO

ラジオマンの
石森則和がお届けするブログです!

ポケットにバラードを。

2007-06-24 | Weblog
iTuneは前から利用してたんだけど
iTunes music storeで楽曲を買ったことは無かった。
データで音楽を買うということに抵抗がちょっとあったのよ。

僕は、音楽はその人の経験や思い出と結びついて
初めて完成するものだと思ってる。

で、その中には
「いかにしてその曲を手に入れたか」ってことも
結構重要な要素として含まれると思ってた。

何日も前から予約して買って
特典のポスター、自転車のかごにさして
急いで家に帰ったとか、

「彼が西日当たる放課後の教室で
ラブレターとともに
カセットテープをくれたのー」とか。

でも「データ買い」にはそれがない。

・・・でも、買っちゃったもんね、さっき。
iTunes music storeで3曲も。

きのうまでのオイラよ
ごみんなちゃい。

えーと、あれだ、
「昔、手放してしまった思い出のアルバムの
あの曲だけはもう一度、聴きたい」とか、
「CDショップではもう見かけないのに
iTuneで見つけたじょ?」とか、
そういうときには便利だわ。



買ったのは、まず
相曽晴日さんの「舞」と「トワイライト」

晴日さんは
僕と同郷.のポプコン出身のミュージシャン。

当時人気だった「コッキーポップ」という番組や
僕の曲も何度かオンエアしてもらったポプコンの音楽番組でも
晴日さんの曲はよく流れていた。
僕も当時ポプコンに出ていたから、憧れもあったんだ。

その後、僕がお世話になった
江古田のライブハウス・マーキーにも
出られているようだが
まだお会いしたことはない。

透き通った声のピアノの弾き語り。
夢の中にいるような不思議なコード進行、
・・・特に「舞」という曲は懐かしい。
夕凪の時刻、
風がとまり、潮の香だけが置いていかれた
浜松の畳敷きの部屋を思い出させる。
あとでゆっくり聴こうっと。




そして購入したもう1曲は
なんと「中島みゆき」さんの曲でありんす。

今、僕のipodは
スタレビをはじめ、サザンや山下達郎さん、
光田健一さんや扇愛奈さんの「夏っぽい曲」が
シャッフルで流れるようにしてあるが、

そこに1曲だけ中島みゆきさん。
・・・いいじゃん別に。

みゆきさんの曲には
夏や海を感じさせる曲が実は多い。
「夏土産」とか「あたいの夏休み」とか
「海よ」とか・・・

でも、海のそばで育ち、
海のある横浜で暮らすことを選んだ僕には、
ある1曲が胸に響く。
歌の中では「この海がどこか」は明示されていないが、
昔の面影を残す「横浜の波止場」を思い起こさせる。

この曲では
繰り返し「夢」という言葉が歌われる。

夢を追うことは、
何かを置き去りにすることでもある。
ある種の「冷淡さ」も必要なのかもしれない。

音楽の世界で、放送の世界で
「冷淡」になれず、家族のために、生活のために
何かしら自分を納得させる理由を見つけながら
夢をそっと預けていった「優しいひとたち」を何人も見てきた。

この曲を聴くと
彼らの淋しげな面影が胸に去来する。

中島みゆき「歌姫」
歌姫の歌詞はここ。



最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
わお。 (メロン)
2007-06-24 22:50:00
私もIpod使ってます!やっぱ、スタレビ大好きなんで、スタレビばっかりになっちゃうんですけど…(ナント214曲!)
でもでも…。スキマスイッチとか、ファンモンとか入れてますよ~。ストアで買ったのもいっぱいデス
返信する
おお、すげえ。 (いしもり)
2007-06-25 00:18:20
214曲ってすごいですねー!
どんなシチュエイションで聴いてるんでしょうか?

こんなにたくさんの楽曲を持ち歩いていると
「こんな時にはこの曲!」っていうのが
自然にできてくるかもね。
返信する
歌姫 (おいも)
2007-06-25 08:27:46
好きです~。
大好きです~。

一人で聞いていたあの頃を思い出して
胸キュンの曲です。

海は勝手に北海道の海辺を想像していましたけど。
返信する
いいっすよね。 (いしもり)
2007-06-25 09:58:09
あ、みゆきさんだから
本当は北海道の港のイメージかも。

でもいいのだ。聴き手のイメージで(笑)

人生の中で時折
聴きたくなることがあります。
返信する
うとましい (くろ)
2007-06-25 23:45:27
…と、いう意味を、初めて覚えた中学の頃を思い出します。この曲のイメージがあるせいか「歌姫」という形容表現は、中島さん以外に使って欲しくないと思っています(^_^;)
返信する
なるほろ。 (いしもり)
2007-06-26 00:35:46
くろさん、
ありがとう。

実は僕は(中学生のころかなあ)
「プラスティックドール」という
高橋由香利さんの作品でこの歌を知りました。

この曲を聴くたび、
ドイツに伝わる
ローレライの伝説をなぜか思い出します。


この曲の
幻想的な「歌姫」のイメージを壊されたくない
という心理はわかる気がします。

返信する