時の十字路。～板橋おんまいまいんど～

きょう、文化放送のニュースの取材で
板橋区役所前に中継車で行った。

中仙道から大山金井町に向かう区役所前のとおりは
実は僕の思い出の場所だ。

浪人時代から大学を卒業するまで
６年ほど大山金井町に住んでいて、
この通りには本を買いにいったり
ご飯を食べに行ったりしていた。
仲間も集まって恋（ぷっ）もケンカもしたもんだい。

ひとりの時には文化放送の
吉田照美さんの番組を楽しみにしていた。
ラジカセだぜ、ラジカセ！でけえの。
ラジカセで聴きながら
へんてこりんな自炊メニューを食べてた。

就職試験の朝、いつもの定食屋にいくと
そこのご夫婦が「がんばれよ」と
おかずを一品サービスしてくれる、そんな町だった。

車窓の外に、あの頃の自分が歩いている気がした。

中継スタッフでご飯を食べようということになり
「ラーメン食おうぜ」と
ドライバーのハリーさんが指差した看板は
あの頃よく通っていたラーメン屋さんだ。

「え？まだやってるのか？」と思いながらいくと
・・・なんとやってた。
汚れ具合や（失礼）知らないお客さんが
平気で話しかけてくるとこまで昔どおり！

僕はすっかり学生のときの気持ちそのままに戻って
塩ラーメンを食べたのだが
・・・ふと顔を上げると

目の前にドライバーのハリーさんや
技術のタキちゃんがラーメンをすすっているのを見て

過去と現在が交差したような
なんとも不思議な気持ちになった。

ほら、夢の中で
中学のときの友達と
高校の同級生と
会社の同僚が一緒にでてきたりするじゃん。

あんな感じ。
なんか思いがけず、とても幸せだった。