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1995年の阪神淡路大震災がきっかけとなり自動書記で突如絵を描き始める 絵の仕事は26年目 ブログ光のチャレンジは11年

☆ヴィジョン+★ハードワーク

2012-10-21 | 「アズミックアート物語」21~ その後
あのノーベル医学生理学賞のニュースを読んで、山中教授の話の中で私にとって一番印象に残ったのは、成功するためには「ヴィジョン プラス ハードワーク」が大切という言葉でした。

彼の話は他にもいっぱい参考になりましたが、私にはこの言葉がもっとも強いインパクトがありました。
そして深くうなづかされるものがありました。
ほんとにこの言葉は「真実」を言い表している思います。

例えば瞑想したり、いろんな「成功哲学」の本を読んだり、夢を叶えるためのワークをやったり、潜在意識を浄化する?CDを聴いたり、、前世療法やヘミシンクなどあらゆる方法を手当たり次第に試してみても、何となく自分に合わなかったり、腑に落ちなかったり、、「幸せな小金持」になるどころか、そういう「スピリチュアルジプシー」!?の結果、お金を使い果たしてしまう人もけっこう多かったかもしれません。

あげくの果ては「人のまねをしてもダメなんだ」とか、「努力が足り無い」!?とか、あるいは逆に「努力など要らないんだ」とか、お気楽な「ちょいスピ」がいいんだとか、、何とかかんとか、、ほんとにこれまで私もどれだけいろいろな「情報」に振り回されて来たことでしょうか、、。

そのあげくに自分を責めてみたり、落ち込んだり、、またそんな自分から回復するために必死に「褒め日記」を書いたり、、。
もうさんざん苦しい思いやさまざまな体験をしながらも、それでもあきらめきれずにずっと夢(ロマン)!?を追い続けて、、気が付けば還暦もすでに過ぎて、、一体こんな自分でも今生において死ぬまでには何とか自分自身で「これでよかったんだ!」と悟れる時が来るのかしら?と、ほんとにどれだけ迷いつつ、この道を歩いて来たことでしょうか。

こういう話をすると、皆さん「えっ!?ほんとですか。ティアナさんでもそうなんですか?」とびっくりされて、いつのまにかまるで私がすでに「悟り切った人」(まさか!?)のように思われていたことに気が付いて、私の方がびっくり、大爆笑なんですが、ほんとに私は皆さんと全く一緒です。
それどころか、もしかしたらもっとずっと未熟かもしれません(笑)。

そんな私が最近最もピンと来たのが山中教授の言われたこの「ヴィジョン+ハードワーク」です。
そして思い返せば、私たちも何かに「成功」していた時には確かにその両方があったなと気が付いたのです。

例えば、2001年初頭に開催された展覧会においては、ヴィジョンもありましたし、かなりのハードワークもありました。その頃はパートナーも私もほんとに獅子奮迅の働きをしていました。

その前年(2000年)の秋に伊豆に転居したばかりで、家をリフォームしながら、離れにはログハウスを建てつつ、展覧会用の絵を仕上げ、関西の印刷会社とポストカード制作の打ち合わせをしつつ合間を見ては庭仕事等々。
辺りが真っ暗で寒い山の中で、軒先に電灯をぶら下げて夜10時頃まで小石を一つ一つ積んでは庭の石垣を作ったりもしました。古い母屋のトタン屋根のペンキ塗り、デッキの修理、山道の整備、木の間伐等々。

伊豆にいた十年は春夏秋冬毎日が山仕事の連続でした。何せ落ち葉が膝が埋もれる程積もるのですから、竹箒を持つ手にマメが出来たぐらいです。(絵描きとしては絵筆でマメが出来るなら凄い!のですが、、笑)

ほんとによくあれだけのエネルギーがあったものだと今から思えば不思議ですが、全く苦労とは思わず、ワクワクの連続でした。それはきっと大きな「ヴィジョン」があったからなのでしょうね。

制作した絵を車に積んで伊豆から大阪まで往復したり、展覧会が始まってからもホテルに泊まってばかりもいられないので、会期中長距離を往復したり、、ほんとによくやったなぁ~と思います。

伊豆に行った時には、秘かに「ここを日本のフィンドホーンに!」というヴィジョンを実は持っていたのですが、それがいつのまにか小さな「個人的なこと」にすり替わってしまい?いろんなハプニングやメンテナンスの日々に埋もれて、結局夢はしぼんでしまったのです。
それどころか、ふと気が付くとすっかりそんな「夢」も忘れてしまっていたのでした。
(ほんとにお恥ずかしい話ですが、、事実です)

よく知られているエピソードですが、あの憧れのフィンドホーンだって、最初はたった3人で、しかも小さなトレーラーハウスから始まったのです。最初は瞑想する場所も無くて、公園の公衆トイレの便座に坐って瞑想する日々だったのです。
それでもいつの日かここに世界中から2千人の人が集まって来て、またそれ以上にたくさんの人たちが訪れて来ることになるだろうというメッセージを信じ続けたのです。

それが後にほんとに実現し、彼女たちが成功したのは、やっぱり「ヴィジョン+ハードワーク」があったからではないでしょうか。
(もちろん天使や精霊たちの助けもあったこととは思いますが、、)

話は少し変わりますが、上野千鶴子さんがある「身の上相談」(新聞紙上)において、「自分の夢が実現出来ない(私の人生はこのままで終わっていいのか?)」と嘆いている人への回答として、「その夢の実現に少しでも近づくための何かをあなたはやっていますか?」と、まっすぐに尋ねておられましたが、ほんとにそうなんですね。

「夢を失くさずに」とよく言われますが、夢はただ「持っている」だけではダメなんですね。
そして夢が実現するのを(そのチャンスを)ただ「待っている」だけなら、それは実現しないと思います。

ヴィジョン(夢)だけでもダメだし、逆に夢(目標や目的)の無い「ハードワーク」だけでは空しいし、、。
その両方が揃ってこそ!!!なんですね。

今にして思えば、私たちが伊豆での展覧会を一度も実現出来なかったのも当然だったかもしれません。
そこでは日々の「ハードワーク」(山仕事やメンテナンス、テレパスアートの仕事等)は確かにあったのですが、当初のヴィジョン(夢)がだんだん薄れて変化してしまったからだと思います。

また、ハードワークはいいとしても、「その夢を実現するためのハードワーク」では無かったのですね。
「その夢のためのハードワーク」こそ、もっと必要だったのです!
その二つがずれていて、しっかり結びついていなかったから実現出来なかったのだと、初めて解りました。

こんな簡単なことですが、まさに「目からウロコ」でした。
(山中先生、ありがとうございます♪)
そして「真理」というのは実にシンプル☆ なんだとあらためて気付きました。

夢が実現しないと嘆く前に、つべこべ言わずにさっさとハードワーク!?
あるいはただ黙々と働くだけでは無く、もう一度「何のためにこれをやっているのだったっけ!?」と思い出すこと。
この両方が合体すればもう「鬼に金棒」かもしれませんね。

嘘だと思う人はぜひ試してみてはどうでしょう?
山中教授にはなれないとしても、「あなたはあなた」にきっとなれると信じます。
私たちももう一度原点(初心)に還り&ハードワークにもチャレンジしていきますので、ぜひ共に進んで行きませんか?

12年ぶり!?の「アズミックアート展」では、私たちと同じように迷いながらもあきらめずに夢を追い続けておられる方々との出遇いを、とっても楽しみにしています。


下記の絵は『アルシス』です。



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お知らせ/宇宙画原画展示会について

2012-10-17 | 「アズミックアート物語」21~ その後
今から11年以上前の2001年の初頭に、大阪の旧セルヴィスギャラリー(改装前の大阪駅構内にかつてありました)にて初めてのアズミックアートの「個展」(PEACE in SPACE )を開催した話は何度もご紹介しましたが、その後十年暮らした伊豆では残念ながら一度も展覧会を開くことが出来ませんでした。

そしていよいよ年内に2回目(12年ぶり!?)の個展☆を開催したいと現在会場を探しているところです。
(希望の会場はもうすでに見つけてあるのですが、貸してもらえるかどうか?日程など交渉中
また詳細が決まりしだい、このブログそしてアズミックアートのHPでもお知らせしたいと思っております。
新作では無く旧作ばかりですが、どうぞお楽しみに♪
そしてお近くの方はぜひ足をお運びいただけたら嬉しいです。

これまで長年の間「らく~ら」さんにてたくさんの原画を展示していただき、全国各地へと宇宙画が次々に旅立って行きました。 本当にありがたく感謝です。
つい最近も『LETTER』の絵が神戸に飾られることになり、大変喜んでいるところです。

最初の展覧会の折は全作40点の展示でしたが、そのうちすでに個人所蔵となった絵は下記の通りです。
(順不動)

<ポストカード第1集(12枚入)より>
「クリエーション」「チャクラ」「ミルキーウェイ」「タキ」「スリーセブン」
「フラワー」「ペンギン」「メディテーション」「アセンション」

<ポストカード第2集(8枚入)より>
「エッグ」「サイ」「アルビレオ」「ストゥープ」

<ポストカード第3集(10枚入)より>
「チャレンジ」「アプス」「イクトゥス」「テジス」 (「アルシス」はすでに予約済)

その他まだポストカードの制作されていない(第4集所収予定)の絵の中からも、すでに下記の作品が個人所蔵となっています。
「サクラ」「タキ 」「チャージ」「アトラス」「イリマニ」
「スペースハーモニー」「リ・クリエーション」そして「レター」です。

そういうわけで現在「らく~ら」さんにて展示中の作品でお求めいただけるのは、あと2点☆☆
★「サルー」(ポストカード第4集所収予定)と ★「チェンジ」(第3集所収)のみとなりました。(アズミックアートのHPにも掲載中♪) これまでのご愛顧に心から感謝です。

さて、2回目の展覧会と言ってもここでは一切販売は無く、これまで「らく~ら」さんに飾っていただいたり、自宅に飾っていた「非売品」の絵ばかりの「展示のみの予定」ですが、私蔵するだけではもったいなく思い、これまで原画をご覧になっておられない方々にもぜひご高覧いただきたいと願っています。

展示予定の絵は下記の通りです。
「スペースフィッシュ」「ゴールデンエイジ」「コール」(以上ポストカード第1集所収より)

「マドンナ」「エル・セノーテ」「ホワイトホール」「アウロラ」(以上第2集より)

「ニューエイジ」「チャンス」「セブンバゥズ」「チャネル」(以上第3集所収より)

これに(まだポストカードの制作されていない)「イシタバイ」を加えた合計12点を展示予定です。

詳細は追ってまたお知らせしたいと思っております。
なお、その折に販売するポストカードの売上金は全額寄付の予定です。
(カンパ先については現在検討中です)

今後共にAZUMIC ARTをどうぞ宜しくお願い致します。

下記の絵は『コール』(星の呼びかけ)です。




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阪神淡路大震災で授かった能力(37)

2012-04-26 | 「アズミックアート物語」21~ その後
お待たせしました! 「元気の出るブログ」をご紹介すると前に約束していましたので、本日はそれについて書きます。

私は自分がブログをやり始めて、こんなにも時間がかかるということを知って、それまで拾い読みしていた他のブログを書いておられる方々にもあらためて尊敬の念を抱いています。

さて、「過去世」についてみなさんはどう思われるでしょうか。
いろんな本を読んだり、セミナーで勉強したりして、私もだんだん考え方が変化してきましたが、ほんとうにそういうものがあるのかどうか?いまだに答は出ていません。それらは単に自分の記憶(DNA)の中のみにあるものであり、その記憶も間違って覚えている場合もあるかもしれないし、覚えているからといってそれが「事実」であるとは限らないと思うからです。

ただ、「テレパスアート」の中でそういったことが出て来た場合は、偏見無しにそれをそのまま、私の感じたことと一緒にお伝えしています。
それはその人にとっては必要な情報かもしれないし、正しいかどうかよりも、その情報がその人にとって「役立つかどうか」の方が大切と思うからです。(例えその時にはそれがピンと来なかったり、意味不明な場合があったとしても)

またそれは寝ている時に見る「夢」のようなものでもあるのでは?という気もします。
これは単なる私見で、以前HPにも書いたと思うのですが、時には夢の方がこの現実よりもリアリティがあったり、その夢で号泣するということもあるからです。

モノリスワークを主催しておられる鈴木啓介さんは「ヘミシンク」を始めてから、自分の前世を知り、そこから家族との関係性が急激に変化していったという体験を本に書かれています。

また例えば森田健さんの『生まれ変わりの村』(この本は私は読んでいませんが、講演を聴いたりしました)のように、中国のある村での長年の調査結果などから、それが科学的に証明されている!?場合もあるようです。
(この7月には映画『スープ』も上映されるようで、私もすでに先行販売のチケットを購入済です)

前置きが長くなりましたが、私が最近読んで共感したのは、「夢拓」yumetaku.net というブログです。
この中に<前世探訪>という記事があります。これはこのブログを書いておられる方が、あるチャネリングによって名前まで知らされた自分の過去世の人物の足跡を実際に訪ねて行くという、その記録です。

その前世というのが、宮沢賢治を教えたこともある先生だったということで、まだその先生(過去世の自分自身?)のことを実際に知る世代の人も生きておられるし、岩手の歴史博物館を訪ねたり、郷土史なども読み、また昔の線路跡を(偶然にも!)辿ったりした後、改めてそのことを地図で再確認したりなど、年月日や地理なども非常に詳細に丁寧に調べて書いておられます。

それでも実際にこの方がかつてのその人とイコール同一人物なのかどうか?はあくまでも推定でしか無いわけですが、それでも調査するにつれて、さまざまな共時性や共通する符号が(ところどころに散りばめられた暗号みたいに)まるで推理小説かドラマのように!「現在の自分」と「かつての自分?」が交差しながら、次第に一つに撚り合わされていくその過程が、たまらなくスリリングなのです。(抑制の利いた淡々とした書き方にも好意が持てます)
しかもこの人の文章はとても味わい深く、読みながらどんどん引き込まれて本当に興味が尽きませんでした。

このブログは本当にお薦めです。この人の考え方と私自身の考えることもどこか似ているところがあり、読みながらふと「もしかしたらこの人と私は過去世のどこかでご縁のあった方なのではないか?」という気さえしたほどです。
また、私は加入していませんが、メンバー制の「スピリチュアル・サロン・菩提樹」というのもあるようで、誰でも参加してそこで意見を交換したり、ブログ上で交流したりも出来るようです。

この他にも「遠い記憶・前世からの約束」というブログも私のお気に入りです。
こちらは誰が主催されているのか、はっきりわからないのですが、とてもいい感じで、読むだけでもいつも心が洗われます。レイアウトや色もきれいで、ページを開くだけでも気持ちのいい静謐な波動を感じます。

よほど「霊格」?の高い方が書かれているのではないかと勝手に想像しているのですが、この方はお仕事として「前世リーディング」やカウンセリングなどもされているようです。もし受けられるものなら、この方の前世リーディングを私もぜひ一度経験してみたいなと思います。

更新は月一回ぐらいのようですが、この方の考え方も私はとても好きです。
バランスが取れているというか、例えば「人格者であることの無意味さ」とか、この方が情報を得ておられるらしい「ハイアーセルフ」のことについてなど、私の知りたいことなどが書かれていていつも更新が楽しみです。

そして自分がまだまだ想いが至らないところまでも(この人の書かれていることを読むことによって)遥か遠くまで一緒に旅することが出来るような、そんな「希望」が持てます。いつも元気をもらっているブログです。
また内容もとても深く、かつ次元の高い情報に溢れていて、とても参考になります。

それから最後になりましたが、科学的知識と日常が面白くミックスされた「山田貢司のどこに行くのか?バカボン一家」というブログも、私は時々訪問しています。
これは一回がどれも非常に長文で、また内容もかなり高度で科学的知識が無いと読むのに少々難儀します。
コメントにも理解が難しいと書かれてありましたが、それでも読むだけの価値は十分にあると思います。

例えば「アセンションの意味」とか、「分光された光の意味」、またぶっ飛んだ「宇宙語」!?や日本語の研究など、どれもとても興味深いですし、読んでなるほどと納得のいったことや、いろんなものごとを見る目が変わったり、鋭い分析や洞察を読むうちに、私もいろいろ「ひらめき」を得られることも多かったです。

未来は誰にとっても不可解で予測不可能なところもあり、特に現在のような状況の中では、情報に溺れてしまって、何が正しいのか?もわかりにくく、ややもすれば「もう眠ってしまおう」と、見て見ぬふりをしたり、あるいは、感じてはいるけれど、なかなかそれを行動に移せないといった時には、このブログにふと背を押してもらえる気がします。

もしよかったら覗いてみられてはいかがでしょうか。
このブログを書いておられる方は音楽をされているプロの方のようで、この家族のユニークなことは、まさに「バカボン一家」以上かもしれません。
一家中全員がスピリチュアルというか、超能力者の集まりのようで!?それでいて決して普通の生活も忘れていないところがとてもいい感じです。
科学的知識が無いとちんぷんかんぷんのところもありますが、とてもあたたかい愛に溢れたブログだと思います。

時折の日常のつぶやきも自然に混じっていて、特に子どもの話す思いがけない「宇宙からのメッセージ!?」などもとてもユニークかつびっくりするような内容で、本当に面白いです。読んでいると頭が「くらげ」になります!

またここでは仲間と共に「フリーエネルギー」の実験!?なども本気でされているようで、決して単なる「夢物語」では無く、実現可能なことを着々と、また秘かに新しいアイデアなども次々に試作。宇宙の「真実」を真剣に模索されているようで、目が離せません。

というわけで、このようなそれぞれ真剣かつ素晴らしい沢山の人たちにブログ上で出逢えることは、本当に幸せです。
私もまた拙いながらもこのブログを通して誰かの何かの役に立つ&元気の出る情報をこれからもお伝えしていけたらと思います。

ご愛読に感謝です。


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阪神淡路大震災で授かった能力(36)

2012-04-14 | 「アズミックアート物語」21~ その後
東日本大震災から1年と1ケ月が過ぎ、この間には何万人もの人たちがふるさとに居ることが出来ずに全国に散っていかれたことでしょう。そしてどれほどの無念の思いや望郷の想いを胸に日々暮らしておられることでしょうか。

阪神淡路大震災後に私も事情があって広島に1年暮らした後、関西に戻って4年過ごし、その後伊豆に永住するつもりで引っ越しましたが、残念ながら根付くことが出来ず、また関西に戻って現在は仮住まい中の身です。

その間のことなどはこれまで「家と自尊心」の中で少し書きましたが、私は自分の経験から「衣食住」の中では、一番「住」が大切というか、「基本」では無いかとさえ感じています。食べない日はあっても、人はいつもどこかの場所には必ず存在しているわけですから。

定住出来ないというか、家の無いみじめさというのは、ホームレスの路上生活者で無くても、誰でも一度経験すればよくわかると思います。まして、年老いてからの「自分らしく居れる場所」というのは、ほんとうに何物にも代え難い「宝もの」という気がします。

長年俳句に親しんでいた老父は、「冬蜂の死にどころなく歩きけり」(村上鬼城)という句をよく口にしていました。
(もっとも私が生前の父から聞いたのは「冬蜂」ではなく「老(い)蜂」でしたが、これは父の覚え間違い?だったようです)

父は自分の生まれた村で死ぬことが出来たし、晩年も自分で建てた家で過ごすことが出来たので、かなり恵まれていた方ではないかと思いますが、(だからこのような句に思い入れをしなくていい境遇だった筈なんですが)「年を取って初めてわかることがある」とか、「歳を取らないとわからないことがある」とよく言っていました。
私もだんだんその父の気持ちがわかるようになって来たのかもしれません。

そういうわけで今私は本格的に自分の居場所探し(新しい拠点探し)をしているところなのですが、(それであちこちの「田舎暮らしセミナー」にも参加したりしていますが)そんな中で、例えば「こんなところならぜひ住んでみたい!」と思うところを見つけました。
ただ、ここに私自身が実際に住むには、あまりにもふるさとから遠過ぎることと、車の運転が出来ないために無理なのですが、もし現在「定住先」を探しておられる方の参考になればと思います。

それは「雲の上の町 ゆすはら」(高知県梼原町)です!
ここは日本最後の清流といわれる四万十川の源流域の山村で、220~1455mの高度差があり、町の面積の91%が森林だそうです。
前町長だった中越武義氏の話(朝日新聞の「フロントランナー」掲載)から私はこの町のことを知ったのですが、この方の考え方も素晴らしいですし、人口4千人にも満たないぐらいの町なのに、みんなが力を合わせて「自然と共生するまちづくり」をしているのです。

町のHPを読むだけでもそのイキイキとしたエネルギーが伝わって来ます。
一見逆境に見える条件をプラス条件に転化する「檮原方式」というのが町づくりの原点になっているようで、何よりもみんなの笑顔がとっても素敵です!
(あの「ブータン」にも似た「幸福感に満たされている町」のような気がします)

政府の「環境モデル都市」にも選ばれているようですが、風車をはじめ、自然エネルギー政策を積極的に押し進めていて、「原発」が無くてもここなら誰もが幸せに過ごすことが出来るのでは!と直観的に感じました。
定住は無理だとしてもせめて一度は実際に訪ねて、人々の暮らしぶりやカルスト台地の広がる「雲の上の町」の風景をこの目で見てみたいです!!

日本にもまだまだこんなところがあるのだと知るだけでも、「人生捨てたもんじゃないな」と思います。
そしてこのような「ゆすはら方式」を、他の過疎の村や町の復興にもうまく応用していけたらいいなと思いました。
それは一人一人の力を合わせることで可能なのではと信じています。
私も次に住むとしたら、微力でもそのような高い意識と自覚を持った住民の一人になりたいと願っています。

今度ははたしてどこに住むことになるのか?
宇宙からの「コーリング」!?をワクワク楽しみに待っているところです。



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阪神淡路大震災で授かった能力(35)

2012-04-11 | 「アズミックアート物語」21~ その後
いつどこで読んだインタビュー記事か忘れましたが、かつてオノ・ヨーコさんが(ジョン・レノンがショーンの育児をするようになったため)音楽的なことだけではなく、社会的な多くの事業を引き継ぎ、またジョン・レノンが亡くなった後もその相続したものと共にさまざまなビジネスを続けていくために「一番大変だったことは何か」と質問されて、それは「どこに寄付をして、どこには寄付しないか」という、その「決断」(NO!を言うこと)と答えておられたことが印象に残っています。

毎日、それはそれは多くの寄付への要請やあらゆる勧誘、起業への支援、その他世界中から寄せられる無限とも言えるぐらいの要望に対して、どれが妥当でどれは断るべきかを精査し、判断し、日々決断し続けていかなければならないのですから、本当に並大抵のことでは出来ないと思います。普通の社長業でも何がその最たる仕事かと言えばやはり「決断」することのようです。

阪神淡路大震災の折(50日間!?一度もパンツを履き替えなかった人として後に知られることになった)ある元気村のリーダーがいたそうですが、その彼も同じようなことを言っていたと思います。そういう未曾有の災害が起きた時には誰かがトップに立って「指揮する」(決断する)のが一番効率的で、彼はもう毎瞬毎瞬「指示を出し続けていた」という話を聞いたことがあります。
それゆえパンツを履き替えることも出来ない(そんなことはすっかり忘れるほどの)忙しさだったのではないでしょうか。
(この50日間という日数はうろ覚えなので、もし違っていたらごめんなさい)
でもそのおかげでどれだけたくさんの人が救われ、助かったことかと思います。

今日、なぜこの話を書いているかというと、私も自分は少しは決断力のある方ではないかと昔は思っていたのですが、最近(歳と共に?)なかなかものごとを決めにくくなっている気がするからです。前述したリーダーとは全く雲泥の差!です。

例えばほんの僅かなカンパですが、売り上げの一部を東日本大震災の支援金に送りたくて、これまでは赤十字を通じての一般的な送金でしたので、今度はせっかくだから、もう少し顔の見えるところにしたくて、今日もいろいろなサイトを検索していました。

そして「えがおつなげて」というサイトの中の「支援者募集」というコーナーに掲載されている、いろんな活動や事業を起こされた方を紹介しているリストを見つけ、この中の誰かに決めようと思って、それぞれの詳細を読んでみたところ、ほんとにどれも、どの人も素晴らしく、感動しながらHPを見ているうちにかなりの時間が経ち、結局一つに決められませんでした。

そんな時にふと中野裕弓さんのことが浮かんで来ました。
彼女は阪神淡路大震災が起きた後、一番にしたことは、まず温泉に入ってリラックスすることだったそうです。その頃彼女は小田原に住んでいたので、車を飛ばして箱根の温泉に出かけたそうですが、それは「自分への愛をいっぱいに満たせば他にも伝わる」という考え方(愛のコーヒーカップ)を持っているからなのだそうです。

普通はそんな時は、そんなぜいたく?は「自粛」というか、日常的に必要なことをしているだけでも罪悪感でいっぱいになったり、オロオロしたり、当惑したり、現地から離れていても自分に出来ることを探したり、何かしなければと、即ボランティアに出かける用意をしたり、、しますよね。
でもここが彼女のユニークさというか、これまでにない斬新な(宇宙的!?)考え方のようです。
(詳細はぜひ中野裕弓さんのオフィシャルサイトをご覧ください)

最近出た彼女の新しい本『幸せになるために 捨てるもの 84のリスト』(日本文教社)では、その考え方がさらに進化(深化?)、ますます元気に持論を展開されているようです。
その本の見出しの中に、「捨てるもの」として 反省、忍耐、罪悪感などが入っていました。

私もついついちょっとしたことでも「罪悪感」を感じ易いところがありますが、ほんとにこれぐらい「役に立たない感情」は無いといっていいぐらいで、結局のところそのような「罪悪感」を持つことによって自分への「免罪符」にしているのかもしれません。
(というような「一人反省」も不要かもしれませんが、、)

さらに彼女の言葉で印象に残っているのは、「アドバイスは要らない!」ということです。
アドバイスというのはつまり「隠された批評(批判)に過ぎない」からだそうです。
そして彼女は、アドバイスはいいから「拍手だけを頂戴!!」(笑)と冗談で無くマジで言っていました。
(かく言う彼女もかつては夜も眠れないぐらいの「一人反省の女王さま」?だったこともあったそうですが)

そして何と「情報も要らない」とこの本には書いてあるそうなので、それじゃあ、この本を買うのも不要!?ってことなんでしょうか。
私のこのブログの「情報」など、まさにその「捨てるものリスト」の中にしっかり入っていそうですが、でもこの本は面白そうなので買って読んでみようと思います。

それが不要かどうか?は、おそらく発信する側ではなく、それを受け取る側の判断と「取捨選択」によるのかもしれませんね。
これからも玉石混交ながら発信し続けていきたいと思います。 ご愛読に感謝です。


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