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1995年の阪神淡路大震災がきっかけとなり自動書記で突如絵を描き始める 絵の仕事は26年目 ブログ光のチャレンジは11年

最終日まであと3日! 藤城清治展☆

2015-12-17 | お知らせ&催しのご紹介
友だちがぜひにと勧めてくれて、遂に観て来ました!

「愛と平和の祈り 藤城清治展」(大阪文化館・天保山)

友人は「3時間かかった」と言っていたので、私もそのぐらいはかかると覚悟して出かけたのですが、午後1時頃に入場し、ようやく全部見終わる頃には閉館時刻(午後5時)が迫っていました!

ほんとにもう圧巻の展示の分量と、その内容の濃さ、質の高さに頭がクラクラしてしまいました。

20日(日)の最終日まであと3日!!! 
これから出かけられる方は、ぜひ朝から一日空けてゆっくりとご観覧されることをお薦めします。

何も知らずに出かけたのですが、私は宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」の影絵劇ビデオ上映を思いがけず観ることが出来てとっても嬉しかったです。

ただし、この上映だけでも45分! (この他にも2本あったのですが、それは割愛)

そして出口のところで観ることが出来る「海に落ちたピアノ」の上映が10分?以上あって、この二つを観るだけでも約1時間はかかります。

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ともかく、一歩会場に入っただけでも、何か特別な「磁場」に捉われてしまうような?
凄いエネルギーが漂っていました。
何かわけのわからない熱い「想い」?が押し寄せて来て、私はふと涙ぐみそうになりました。

どの作品も本当に素晴らしく、一つ一つをじっくりと眺め、ご本人自身の書かれた説明も丁寧に読んでいるうちに、もうすっかりその独特の夢の世界にハマってしまっていました。


受付は2Fのロビーですが、展示は3階から始まり、いつのまにか4階になっていて?もうそこで終わりかと思ったら、階段を昇って5Fに上がり、そこからまだまだ奥があり、さらにさらに佳境に入ります。

もうどこまで続くやら~というぐらいの作品の数々、、。それがどれもこれもみんな名作と大作揃い!!!
(この私の書き方が大袈裟過ぎると思われた方は、ぜひご自身の目でしっかりと確かめてくださいね)

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私はずっと昔にどこかで藤城清治さんの作品展を観た記憶があり、最初は(今回のチラシの表紙に使われている)「聖女クララ」だけ観られたらいいか・・というぐらいの軽い氣持ちだったのですが、全くとんでも無い話。

「いったいどうやったらこんなことが可能なのだろう!?」と思ったぐらい、まさに奇跡というか、「紙わざ」ならぬ「神技」に終始感動し放しでした。

特に「日本一大阪人パノラマ」は、幾ら観ても観飽きない面白さです。
これは「大阪人なら必見!!!」以外に無いと感じました。

この作品のデッサン下絵も凄いですが、広島の原爆ドームのデッサンでは、1週間も現場に通って雨の降る中でもずっとデッサンし続けたというその気概と氣迫には心底頭が下がりました。

この制作に取り掛かれるようになるまでには、かなり長い年月がかかったそうです。
戦争を経験し、原爆を知っているからこそ、おいそれとは描けなかったのです。

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「文化勲章」受賞は当然のことながら、もうこれはノーベル賞級の仕事であり、その存在はまさに地球上の「人類国宝」だと思いました。

90歳の折りに脊椎狭窄で手術を受けながらも、その病室でのリハビリの日々の中でも制作を続け、「病室がまるでアトリエのようになった」という話。

またその時に娘さんが探して来てくれた古い船の絵に触発されて、これをどうしても影絵にして残したいと思った話など、本人の手書きでその折りの氣持ちが綴られ、「もしこれ以上制作が出来無いのなら生きていたくない」(死にたい)と思った程の危機を、「病氣も出会いだ」「よし、これを乗り超えてみよう♪」と前向きに考え直したという、その不屈の精神と氣力に、本当に勇氣をいっぱいもらいました。


そして今また91歳の身でありながら、次の作品に向けてさらなる意欲を燃やしておられるそうで、もうこの方はどこまで伸びていかれるのだろう!?と、ワクワクしてしまいました。

誰の心の中にも必ずいるという、(夢を叶えてくれる)可愛い「小人」
本人自身もおっしゃっているように、歳も取らず、いつもイキイキと楽しいことや面白いことを探して、愛や夢でいっぱいのその小人こそ、彼の分身であり「藤城清治さんそのもの」なんですね。

その小人はただ可愛いだけでは無くて、世界のために、地球のために、平和のために、大活躍してくれているのだと氣づきました。


自分の興味のあること、やりたいこと、自分に出来ることをただただ真摯に素直に追求し続けたら、こんな唯一無二の自分らしい充実した人生が送れるのだということ。

そしてその規模の程度は違っても、それは誰にでも可能なことなのだと、小人さんが教えてくれているような氣がしました。

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藤城清治さんは、一時影絵制作を休止して、人形(ケロヨン)劇の制作と上映に夢中になり、TVでも大人氣を得て大活躍した時が10年間ぐらい続いたそうですが、ある時「木馬座」という名称と共にその活動拠点もだまし取られた?こともあって、その後また影絵制作に戻られたとのこと。

さらりと触れておられましたが、そんなことも知って、「そうか、長い人生のうちには、こういう寄り道というか、思いもかけない大変化があってもいいのだな」と、何だかほっとしました。
あまりにも何もかも順風満帆で完璧だと側にも寄り着きにくいですが、そういう思いがけないアクシデントもあったと知ったことで、かえって人間味が増すというか、より尊敬の念が強まりました。

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はてさて、閉館間際にあたふたとポストカードや卓上カレンダーなどをお土産に選び求めて後、会場の外に出てみると、あたりは黄昏はじめていました。

夕日の中、港に浮かぶ船が、まるで藤城清治さんの作品の影絵そっくりに見えました。

そして隣の「海遊館」の前庭広場には光のイルミネーションが灯って、とってもロマンティックな風景でした。
光があるから影絵を作ることが出来るんだ」という藤城清治さんの言葉が耳元に甦って来ました。

私たちの人生ももしかしたらこの「影絵」のようなものなのかもしれない・・と改めて感じました。


以上、アンケートを書く時間がありませんでしたので、このブログを通してちょっぴり感想を書かせてもらいました。

興味を持たれた方は、ぜひぜひお出かけくださいね♪

なお、会場では飲食は出来ず、中途出入りも不可ですので、長時間の観覧には覚悟が要りますが、全部観られなくても、お氣に入りの作品を幾つか観るだけでもきっと触発されるので、ぜひとも行く価値あり ☆ と思います。

超お薦めです!!!!!

ちなみに、今回見逃されたとしても、大丈夫♪

2010年に出来たステキな『藤城清治美術館」☆那須高原にあって、
こちらには「アトリエを再現した部屋」や「カフェ」もあり、藤城清治さんデザインの「ステンドグラス」の飾られた美しいチャペルも敷地の林の中に建っているそうです。


プロボーズの場所として!? また今後はウェデイングの予約なども出来るようにする予定だそうで、これからが益々楽しみですね♡ 


ご愛読に感謝です。

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