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1995年の阪神淡路大震災がきっかけとなり自動書記で突如絵を描き始める 絵の仕事は26年目 ブログ光のチャレンジは11年

★ 月に誘われるままに萬葉の世界へ・・( 本の紹介① )

2017-10-04 | 本の紹介
昨夜(4日)7時頃、外に出てみると東の空にきれいな十五夜のお月さまが。。

まさに仲秋の名月。

その周囲にはオーラ?のような虹色の大きな輪っかも輝いていて、ほんとうに最高にきれいでした。

みんなの幸せを願いながらしばらく見とれていました。

就寝前にもう一度見ようと南のベランダに出てみると、残念ながら月はもう雲に隠れていました。


昼間は素晴らしい青空で、こんな真っ青な色の空は見たことが無いというぐらい・・・

で、あまりにも氣持ちが好くてベランダで風に吹かれながら日光浴しました。


昨日は仕事の無い一日だったので、夏物を片付け、秋を通り越して早くももう冬支度。

部屋のインテリアも冬用に替えて、毛布も出して、何と! もう夜は暖房(パネルヒーター)まで入れました。

昼間がよく晴れてあったかいと、輻射熱で夜は逆に凄く冷えるのです。


それにしても遠赤外線ヒーターで心地好くあったまると、もう眠くて、眠くて。。

本の紹介に辿り着くまでに眠ってしまい、今朝(5日)このブログを書いています。


長文ですので、本に興味の無い方はどうぞスルーしてくださいね♪

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夏の間、萬葉集に関する本や、さまざまな本を雑多に読みかけてどれもあまり深く読みこなせずに、ご紹介出来無いまま日が過ぎてしまいました。

せめて、そのタイトルと出版社名だけでも(私自身の記録のためにも)簡略に書きとめておきますね。


1)『 萬葉集 Ⅰ 』 新潮日本古典集成  (新潮社)

  
 この中の「萬葉集の生い立ち(1) 巻一 〜 巻四 の生い立ち」伊藤 博 先生が書かれていて、その伊藤先生の薫陶を受けられた村田正博先生が私たちの地元に住んでおられ、定年退職後に萬葉集についての講座を開いてくださっていて、私が「参考図書」についてお尋ねしたら、何と有り難いことにこの本をプレゼントしてくださったのです。

なので、どうしても読む必要があるのですが、何せ専門書なので、難解で。。途中でストップしたままです。

けれども読んでいるとその世界にすっかりハマッてしまうぐらいに、萬葉集の世界は実に奥深いです。

村田先生は高校生の時に萬葉集に触れて以来、遂には大学教授として萬葉集の専門家にまでなられた方ですが、その情熱の一端に触れることが出来るという意味でも、私にとってはこれは読む価値のある貴重な本なのです。

なので、これからも折りに触れ、ぼちぼちとでも読んでいけたらいいなと思っています。

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2)『 万葉集を読む 』 佐々木幸綱著 岩波セミナーブックス72 (岩波書店)


 この本も上記の村田先生から戴いたのですが、こちらは高名な歌人の佐々木幸綱氏の書かれた一味違った「万葉集の入門書」です。

こちらの方は大変読み易く、さすがに歌人の書かれたものだけあって、文章が素晴らしいので、読んでいてとてもワクワクしました。


中でも私にとって特に興味深かかったのは、第五章「万葉集(女歌)考」です。

「歌と性差」について書かれていますが、万葉集の最初の頃の歌には「性差」は無く、女性の歌なのか、男性の歌ったものなのかの区別がつきにくいものがあり、今でも研究が続けられていると知って、とても驚きました。

後に、そのような性差のはっきりとわかる歌に変化していったのは、「家父長制」との関係で、男性の権力が強くなっていったこととも関係があるということで、元々は男女は歌においても(その表現においても)平等な時代があったことに非常に感銘を受けました。


そして、「歌垣」という、言わば昔の「集団見合い」!?のような制度もあって、全国的な交流がなされていたのだということもとても興味深かったです。

ともかくこのような(庶民も貴族も同じく歌を詠んだ)古い時代から、日本においては歌を通してこそ政治も含めた全ての出来事が進行する世界があったなんて、今ではとても信じられないぐらいですが、暴力やいじめでは無く、今こそ「言霊の幸わう國」が復活して欲しいなと心から願っています。

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3)『 絵でわかる 百人一首 』 小学生のことば事典 (PHP)/ 村田正博監修


 村田先生が監修された小学生向けの本ですが、なかなかどうして大人が読んでも面白く、百人一首に関する知識や理解がすらすら深まるのでお薦めです。

この本は大変人氣があって求める人は多いのですが(初版は2010年)、第4刷(2014年)以後、今はもう絶版になっているのが本当に残念で惜しいです。

私は運好く地元の講座で(村田先生のおかげで)手に入れることが出来たのですが、ぜひとも復刊が待たれます。


参考までに、一首ずつについて例えば下記のように解説(まめちしき)が書かれています。


 「 このたびは 幣(ぬさ)も取りあへず 手向山(たむけやま)
 紅葉(もみじ)の錦 神のまにまに 」



歌の意味 / この度の旅は、急なことで、前もって幣(ぬさ)の用意もできませんでした。 
      この手向山の錦のように美しい紅葉をお供えしますので、
      どうか神様、お心のままにお受け取りください。


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「このたび」の「たび」は、「度」と「旅」との掛詞(かけことば)。
「幣」は神様へのささげもので、布や紙を細かく切ったものです。

昔は旅をするときに幣を持ち歩き、道中にある、旅の安全を守る神様に供えました。
そのしぐさが「手向く」(たむく)です。

「手向山」(たむけやま)は、きまって旅人が「手向け」をするところからそう呼ばれるようになった山の名。

作者は「学問の神様」菅原道真で、この歌でも優れた心づかいを示しています。


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こんなふうな意味や解説が一首ずつについてなされ、また、イラスト(マンガ)が全部の歌についているので、パッと目で見るだけでもわかりやすく、全漢字にふりがなもついていて誰でも覚え易いように工夫された名著です。

この本は字も大きくて読み易いので、小学生だけでは無く、高齢の方にも(歌を口ずさむことは認知症予防のためにもなり)なかなか好いのでは無いかと思います。

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あと、何冊か(万葉集関係以外)の本もご紹介したいのですが、ここまで書くだけでも2時間近くかかりましたので、この続きはまた明日以後に。。



本日も遊びに来てくださって最後まで読んでいただきありがとうございました。



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