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1995年の阪神淡路大震災がきっかけとなり自動書記で突如絵を描き始める 絵の仕事は26年目 ブログ光のチャレンジは11年

☆ 「生きる場所を、もう一度選ぶ」ために!(本の紹介②)

2017-10-06 | 本の紹介
今、まさしく巷ではノーベル文学賞の話題で盛り上がっていますが、私は寡聞にして全くカズオ・イシグロさんのことを知らず、ハヤカワから何冊も出ているという彼の本も読んだことがありませんでした。

ほんとうに勉強不足を痛感しています。かと言って特にハルキファンだったというわけでも無いのですが。。

ところで、「萬葉集」の次に手にしたのは「悟り」に関する本でしたが、その紹介は後回しにして、先に下記の本をご紹介します。

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『 生きる場所を、もう一度 選ぶ 』 移住した23人の選択 
(小林菜穂子著/インプレス発行)



編集部の書いた帯には下記のように宣伝されています。

「移住するかどうか」よりも、「どう生きるか」。

本書には、同時代にこれほど多様な生き方があるのか、という肉声を収めています。

就職・転職サイトでは見つからなかった「あなたが生きる場所」。

そこにたどり着くための選択肢が豊かになることを願ってお贈りします。


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私のブログを読んでくださっている方はよくご存知のように、私は家や住まいに関しては人一倍興味があり、自分が引っ越す予定が無くてもひまさえあれば不動産サイトをチェックしているというぐらいの「家フェチ」!?

そして、これまで何と15回以上!も転居を繰り返しています。

ドラマ以上!?の転々の人生流転です。

もしも次また引っ越したら何と20回目!!
それが最期の「終の住処」となって、人生も落ち着くことが出来たらいいのですが。。。

書いていて我ながら思わず笑ってしまいました。

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さすがにこの歳になりますと、もう最後の引っ越しには慎重になりますが、今もいつでも引っ越したい氣持ちはあります。

家賃以外には今の住まいには何の不満も無いのですが、それはつまり、「生き方を変えたい」=環境を変えたい
ということなのかもしれませんね。


だからといって、環境を変えたからといって、人生が変わるとも限らず、同じパターンを繰り返してしまうのは、私が好い見本!?かもしれません。
(この私の経験が誰かの何かのお役に立つなら幸いなるかな。。です♪)

自分のこの異常なぐらいの転居魔のような!?「引っ越し癖」は、もしかして何か精神的な影響によるものなのかも!?と、つい最近氣づきました。

(それもある本を読んだことがきっかけですが、その本についてもまた後日ご紹介したいと思います)

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例えば経済的余裕があれば、「二地域居住」などの選択もあり得るかもしれませんが、家は大きな買い物であり、

たとえ賃貸であったとしても、仕事や、家族のことや、その他人間関係なども全てひっくるめていろいろ考慮する必要があるので、

引っ越しについては誰であってもおいそれとは簡単にいかないことでしょう。。


この本には23人もの人が紹介されていますが、そのほとんどが若く、定年後、還暦過ぎてのシニアの移住などにはあまり参考にはならないかもしれません。

それに、私のように、そんな歳になってまで、まだ落ち着いて暮らせないというか、新しい暮らしをしようと思う人は少ないのかもしれません。。


本の帯には「これほど多様な生き方」があるのか、云々と書かれていますが、私から見ると決してそれほど多様とは思えず、わりとよく似たような価値観の人たちのように思えますが、皆さまはどう感じられるでしょうか。

もちろんそれは私の価値観ともよく似ているので、違和感(異和感)は無く、この本では共感する方がほとんどでしたが。。

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中でもここなら行ってみたいというか、会いに行きたいと思う人や遊びに行きたい場所がありました。

一つは、南山城村(京都府)に住むシェフのところ。


★ 生産者の思いを説明できる料理人でありたい という岡田良太さん
(1984年 奈良県生まれ)



南山城村は妻のフィーリングで決まったそうですが、ものづくり系のアーティストが多く移住している土地だそうで、

『 僕はそれほど場所に思い入れるタイプでもないのですが、住みやすくていいところだと思っています 』ということです。


「生きるヒント」に掲載されている彼の言葉から一部を抜粋引用して、下記ご紹介します。

「死ぬときに後悔するような生き方はしたくない、今やりたいことがあるならすべきで、やりたいことをやろうとする意志が大事なんだって。僕は本来、なにもしないで川を眺めているのが好きなような人間なのです。

だけどそんなことは誰も、自分も幸せにしません。大きな夢は抱かないタイプですが、命をもらって生きさせてもらっている以上、ちょっとでも人にいい影響を与えられるようでありたいです。」


2014年に小さなカフェ「 front 」を開店。地元の食材を使った料理が評判に。


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もう一人、会いに行きたい人は、

「大好きな郡上八幡に、誰かのきっかけとなる場所を」と、ゲストハウスを開いた木村聖子さん。
(1976年 青森県生まれ)



彼女は郡上八幡に落ち着くまで(この本に出て来る他の人と同様に)いろんな経緯を経ていますが、そのことについてそれまでを振り返って本の中でこのように語っています。

下記は私が特に共感した部分です。

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 はたから見ると、氣のおもむくままに生きているみたいなのかもしれません。

でも実は、考えてばかりいるのです。日常の些細なことから、この先どうやって生きていこうということまで、
とにかくお金のことは、毎度、ついてまわるわけなので、

何をやりたいかよりもどうしたら食べていけるかを優先してきました。


それが郡上に来てから、心配ばかりしていて楽しみきれなかったことに氣づきました。

なにをするにもまず、先立つものは・・・と考え、そこから自由になるために、より稼ぎのいい仕事を探す。

お金があればなんでも解決するかのような意識があったこれまで、結局お金に縛られ続けていたんですね。


知らず知らずに自分に制限をかけて、その中心にあるのが、いつもお金であったと氣づくことができました。


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下宿、居候(いそうろう)、社員寮、住み込み、ハウスシェア、ゲストハウス、アパートでのひとり暮らし。

住んだ場所の多さもさることながら、私ほどいろんな人たちと、いろんな住まい方を経験した人は、そうはいないと思うのです。

ここ郡上八幡を訪れる人の中には、町が氣に入り移住を考える人がいます。

もちろん、それ以外にふつうの旅行でもいいのですが、自由に氣軽に、暮らすように滞在できるところがあると、体験として深まりやすいですね。

これまでの自分の経験に照らしても、そんな、誰かにとってのきっかけとなりうる場所をつくれたらいいだろうな、ってひらめいたんです。

(中略)

今はほかに、移住相談の仕事もしています。

相談に訪れる人には、「いいところばかりじゃないよ」と最初に伝えます。
それはどこであっても、本当のことですから。

その上で、私は郡上八幡が好き。
ここの人たちからは、地元への愛が伝わってきます。
自分が生まれ育った土地に、誇りを持っている人が多いんです。

私には郷土愛のようなものがなかったので、うらやましいです。

片思いではいけませんが、私がここにいて、「まちやど」が自分の居場所になり、
誰かのきっかけの場所になるのなら、
続けていきたいと思います。


2014年に郡上八幡にゲストハウス『まちやど』オープン。

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木村さんは英国に2年暮らした経験もあり、英語も話せるので、外国人が日本で暮らしたいという時にお手伝いするにもふさわしいかも。。(これは私のコメントです♪)


この他、いろんな地域に移住した人たちの体験談がいっぱい掲載されているこの本。

お金や、家族や、仕事や、いろんな人間関係のしがらみに囚われて行き詰まっていると感じている人は、今すぐに引っ越すのでは無くても、まずはこの本を手に取って、いろんな地域に移住した自分自身をイメージするだけでも、氣分転換になるかもしれませんね。

なかなかに読みごたえのある好い本でした。お薦めです♪



本日も長文を最後まで読んでいただき、まことにありがとうございます。

このブログを訪れてくださる全ての人が幸せでありますように♡


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