さて、今日は久しぶりの雨です。
昨日は亡娘の月命日(祥月命日は9月)でしたが、住宅のガス定期点検があって在宅の必要があったため、お供えのお花もお菓子も用意出来ず、少々さみしく思っていました。
それで少し落ち込んでいたら、何と夕方にすぐ近くに住んでいる娘の友人からいきなり電話があり、薔薇の鉢植えやら旅土産のお菓子などを持参して、彼女が急に訪ねて来てくれたのです♪
その薔薇の色があまりにも美しくて、しかも私の大好きな色で、おまけに「母の日」に渡そうと思っていたと、カードまで添えてくれていて。。 思わずうるうる。。
亡娘が彼女を通して贈ってくれた氣がして、ほんとうにありがたくとってもうれしかったです♡
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ところで、過日は「萬葉集さろん」の会のバスツアーで、前に住んでいたところのすぐ近くの「恭仁京」跡地へ。。
大勢の受講者仲間や講師の先生、関係者の方々と一緒に、バス2台に分乗して行って来ました。
朝8時半集合だったため、私は4時に起きてお弁当やお茶、おやつなど準備して5時半に家を出ました。
直前まで雨の予報が続いていたのに、この日は晴れてほんとうによかったです。
午前中は「京都府立山城郷土資料館」で講師の先生や、学芸員さんのお話など伺い、午後はいよいよ現地へ。。
掘り起こされ調査の済んだ遺跡は埋め戻されているため、周辺はほんとうにのどかな原っぱや畑が続き、
畦道(今は舗装された狭い道路になっている)の脇にはとてもきれいな水が流れていました。
遠くには生駒山も見え、若草山や少し小高い山々に囲まれてうぐいすの声も聞こえていました。
恭仁京があった辺りには今は小学校が建っているのですが、その木造の建物のデザインが何ともいい感じで、まるで映画にそのまま出て来そうな雰囲気でした。
(実際にも映画のロケ地に使われることも多いとか。。)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その地で講師の先生が萬葉集の文献を広げながら読み上げてくださった歌。
(下記は「萬葉集」では無く、「百人一首」に取り上げられている平安時代の歌です)
「 みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか 恋しかるらむ 」(中納言兼輔)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
意味 みかの原を分けて、わき出て流れるという「いづみ川」の「いつみ」ということばではないが、
逢ってもくれないあなたを、いつ見たというわけで、こんなに恋しいのだろうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まめちしき(豆知識)
「みかの原」は山城国(やましろのくに)(京都府)南部の地名、「いづみ川」は、現在の木津川です。
「わきて」は「泉がわく」の「わく」と、「分ける」の「分く」の掛詞(かけことば)、
「見る」は「男女が会う」という意味です。
恋は、再会がかなわなつらさだと思っていたのに、会えぬ相手に恋しさがつのるのを不思議がる歌です。
木津川は、山城国の中を流れていますが、都からはやや遠い・・・、そのきょり感が効果をあげています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
以上の解説は、講師の村田正博先生が監修された「小学生のことば事典」で、
『 絵でわかる 百人一首 』(PHP)という本に掲載されているものです。
こんな深い恋の歌が散りばめられた「百人一首」を今どきの小学生は学校で学習するのでしょうか。。
いずれにしてもこのような歌を、萬葉集の専門家であり、大阪市大名誉教授でもある村田先生が読み上げられのを、緑の樹々に囲まれた古い宮跡の大地の上で、五月の風に吹かれながら聞かせていただくと、
もう何とも至福の境地で、自分がすっかりその時代の宮人にでもなったような?ロマンを存分に味わいました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私はこの百人一首の歌はこれまでも知識としては何となく覚えていましたが、まさか、「いづみ川」というのが、自分がこれまで住んでいた地の「木津川」だということを、この時初めて知ったのです!!!
8年近くも住んでいて、毎日のようにその川を眺めていたというのに、です。
ともかくもこの日、この地で聞いた歌を、そしてこの時に感じた胸のときめき、深い魂の震えるような感動を私はきっと一生忘れないことでしょう。。
もしもこの世を去る時に「旅立つ場所」を選べるとしたら、私はこれまでは北海道の富良野のハーブ畑がいいかな。。なんて思っていましたが、
もうそれよりも願わくばこの地、この季節が最高!!!と感じました。
西行法師ではありませんが、この願いはきっと叶えられると信じています。
ただ、それまでこの地の清浄さ、静けさが、全く観光化されていないこの素朴でのどかな里山の風景が、いつまでもそのまま維持されているといいのですが。。
今秋にはこの地で「木津川アート」が開催されるそうですので、ぜひ皆さまも一度足を運ばれてはどうでしょうか♪
私も出来れば秋にもう一度訪れたいです。
そしてぜひまた先生や仲間の皆さまととご一緒できるといいなあと願っています。
最高に幸せな一日でした♪
講師の先生はじめ、関係者の皆さま、そしてお世話くださった方々、すべてに心から感謝しています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今日も「ヒカチャレ」(光のチャレンジ)に遊びに来てくださってありがとうございました。
やはり自分の目で直接「現地」を見る、歩いてみるというのはいいですね!
「観光」というのは、現地に出かけて「光」を「観る」☆ ということなんですね。。
下記は以前描かせていただいた「花の絵」(アヤメ)です。
現地にも黄色い杜若(カキツバタ)?(イチハツかな?)の花の群れが咲き乱れていました。
お世話役のある方が、このツアーは鎮魂であり、「祖霊や地霊が喜んでくれている」とおっしゃった言葉が印象的で、忘れられません。
昨日は亡娘の月命日(祥月命日は9月)でしたが、住宅のガス定期点検があって在宅の必要があったため、お供えのお花もお菓子も用意出来ず、少々さみしく思っていました。
それで少し落ち込んでいたら、何と夕方にすぐ近くに住んでいる娘の友人からいきなり電話があり、薔薇の鉢植えやら旅土産のお菓子などを持参して、彼女が急に訪ねて来てくれたのです♪
その薔薇の色があまりにも美しくて、しかも私の大好きな色で、おまけに「母の日」に渡そうと思っていたと、カードまで添えてくれていて。。 思わずうるうる。。
亡娘が彼女を通して贈ってくれた氣がして、ほんとうにありがたくとってもうれしかったです♡
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ところで、過日は「萬葉集さろん」の会のバスツアーで、前に住んでいたところのすぐ近くの「恭仁京」跡地へ。。
大勢の受講者仲間や講師の先生、関係者の方々と一緒に、バス2台に分乗して行って来ました。
朝8時半集合だったため、私は4時に起きてお弁当やお茶、おやつなど準備して5時半に家を出ました。
直前まで雨の予報が続いていたのに、この日は晴れてほんとうによかったです。
午前中は「京都府立山城郷土資料館」で講師の先生や、学芸員さんのお話など伺い、午後はいよいよ現地へ。。
掘り起こされ調査の済んだ遺跡は埋め戻されているため、周辺はほんとうにのどかな原っぱや畑が続き、
畦道(今は舗装された狭い道路になっている)の脇にはとてもきれいな水が流れていました。
遠くには生駒山も見え、若草山や少し小高い山々に囲まれてうぐいすの声も聞こえていました。
恭仁京があった辺りには今は小学校が建っているのですが、その木造の建物のデザインが何ともいい感じで、まるで映画にそのまま出て来そうな雰囲気でした。
(実際にも映画のロケ地に使われることも多いとか。。)
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その地で講師の先生が萬葉集の文献を広げながら読み上げてくださった歌。
(下記は「萬葉集」では無く、「百人一首」に取り上げられている平安時代の歌です)
「 みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか 恋しかるらむ 」(中納言兼輔)
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意味 みかの原を分けて、わき出て流れるという「いづみ川」の「いつみ」ということばではないが、
逢ってもくれないあなたを、いつ見たというわけで、こんなに恋しいのだろうか。
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まめちしき(豆知識)
「みかの原」は山城国(やましろのくに)(京都府)南部の地名、「いづみ川」は、現在の木津川です。
「わきて」は「泉がわく」の「わく」と、「分ける」の「分く」の掛詞(かけことば)、
「見る」は「男女が会う」という意味です。
恋は、再会がかなわなつらさだと思っていたのに、会えぬ相手に恋しさがつのるのを不思議がる歌です。
木津川は、山城国の中を流れていますが、都からはやや遠い・・・、そのきょり感が効果をあげています。
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以上の解説は、講師の村田正博先生が監修された「小学生のことば事典」で、
『 絵でわかる 百人一首 』(PHP)という本に掲載されているものです。
こんな深い恋の歌が散りばめられた「百人一首」を今どきの小学生は学校で学習するのでしょうか。。
いずれにしてもこのような歌を、萬葉集の専門家であり、大阪市大名誉教授でもある村田先生が読み上げられのを、緑の樹々に囲まれた古い宮跡の大地の上で、五月の風に吹かれながら聞かせていただくと、
もう何とも至福の境地で、自分がすっかりその時代の宮人にでもなったような?ロマンを存分に味わいました。
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私はこの百人一首の歌はこれまでも知識としては何となく覚えていましたが、まさか、「いづみ川」というのが、自分がこれまで住んでいた地の「木津川」だということを、この時初めて知ったのです!!!
8年近くも住んでいて、毎日のようにその川を眺めていたというのに、です。
ともかくもこの日、この地で聞いた歌を、そしてこの時に感じた胸のときめき、深い魂の震えるような感動を私はきっと一生忘れないことでしょう。。
もしもこの世を去る時に「旅立つ場所」を選べるとしたら、私はこれまでは北海道の富良野のハーブ畑がいいかな。。なんて思っていましたが、
もうそれよりも願わくばこの地、この季節が最高!!!と感じました。
西行法師ではありませんが、この願いはきっと叶えられると信じています。
ただ、それまでこの地の清浄さ、静けさが、全く観光化されていないこの素朴でのどかな里山の風景が、いつまでもそのまま維持されているといいのですが。。
今秋にはこの地で「木津川アート」が開催されるそうですので、ぜひ皆さまも一度足を運ばれてはどうでしょうか♪
私も出来れば秋にもう一度訪れたいです。
そしてぜひまた先生や仲間の皆さまととご一緒できるといいなあと願っています。
最高に幸せな一日でした♪
講師の先生はじめ、関係者の皆さま、そしてお世話くださった方々、すべてに心から感謝しています。
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今日も「ヒカチャレ」(光のチャレンジ)に遊びに来てくださってありがとうございました。
やはり自分の目で直接「現地」を見る、歩いてみるというのはいいですね!
「観光」というのは、現地に出かけて「光」を「観る」☆ ということなんですね。。
下記は以前描かせていただいた「花の絵」(アヤメ)です。
現地にも黄色い杜若(カキツバタ)?(イチハツかな?)の花の群れが咲き乱れていました。
お世話役のある方が、このツアーは鎮魂であり、「祖霊や地霊が喜んでくれている」とおっしゃった言葉が印象的で、忘れられません。