土浦連続殺傷事件の金川真大被告は自己愛性人格障害の診断を受けた。自己愛はどの生物にも重要な防衛の本能。人類が脳に持つ暴力や復讐衝動の起源は原罪の源泉でもある。 人の脳は大脳皮質(厚さ2cm)の中にある2mmの倫理の堤防で「憤怒」「悪」の激流が堰を切って氾濫するのを辛うじて防いでいる。 他人への共感の欠如、傲慢な態度、不穏な人格崩壊の傾向 日本に様々な問題が山積しているのはこの危機を生み出した根本原因が私達の心にある事の認識が不十分なためではないか。 試練に遭っても、誰かが何とかしてくれると期待し、上手く行かなければ不満となり、努力の限りを尽くすことはしない。 東電だけが腐りきった体質なのだろうか。電力を無尽蔵に使ってきた都民の一人として、恩恵を忘れがれき拒否・東電批判に騒ぐ日本人にはなりたくないと思っている。 セシウム濃度、江戸川下流ほど高く - asahi.com 江戸川の泥 乾燥1kg中セシウム 利根川からの分岐点 137ベクレル 坂川との合流前 431ベクレル 坂川との合流後 740ベクレル 下流・市川橋付近 834ベクレル 下流・今井橋付近 940ベクレル (調査:2011年8~12月) より良い未来のために、リスクを冒してでも挑戦する事はせず、今の立場を守ろうとする。このようなエゴと受け身の風土が日本全体を覆っている。 しかしその実現の為に試練を負う逞しさを持つ必要に誰もが気付き始めている。 雨よりもがれき対策に悩むなら、肥満人口(上記)を増やしながらもガン罹患を減らしている米国の指針に倣えば良いだろう。 がん予防の15か条 (世界ガン研究基金、米国ガン研究会調べ) 人間の悪しき行動を見るたび「やはりアダムの原罪が・・・」「聖書の正確性を再確認した!!」等とのたまう宗教者がいるが、無能な神の監督不届きと社会の悪には何の関係も無い。 むしろ弱ったローマ帝国を制圧した野蛮人族の20世紀までのインデックスこそ、原罪の権化。「人間が腐るところまで腐っている」と感じたら、周りにキリスト教的な物がないか確認してみよう。 損得を超えて他人に尽くす事から生まれる充実感や連帯感が何処から生まれているのかは不明ながら、転換への強い意志が原罪的利己の日本を脱する力だろう。 小さくとも情報が本物であればきっと共鳴の輪は広がり日本再生のムーヴメントに繋がる。なぜなら誰もが心の深い所で本当はそうしたいと願っているからである。 画像借用元: The Memory Practice Garbagenews.com 関連記事: ヒトのススメ |
日本が海外に確保している自国向けの食料生産用地は国内農地の総面積の3倍近くになるという。外国へ命を預けたままさらに開国(貿易自由化)を行った場合、農水省は関税撤廃で食料自給率は12%にまで落ち込むと予測している。 様々な分野で国際競争力が低下する今、日本は“自国の事は自国で”を考え直してみる時ではないか。 '04価格 国産 輸入(円/kg) '05主要輸入先(シェア) たまねぎ 91 67 中国(62%)米国(23%) にんじん 112 77 中国(90%) ねぎ 349 135 中国(100%) キャベツ 91 73 中国(86%) ブロッコリー 320 237 米国(73%)中国(26%) ごぼう 197 118 中国(89%)台湾(11%) しょうが 576 282 中国(99%) さといも 178 101 中国(100%) にんにく 1188 142 中国(100%) あなたの食料自給率は何%? コンビニ弁当、外食、中食(惣菜)、冷凍食品に依存した食生活を送る人は恐らく日本の致命的に低い食料自給率に貢献している。 外食産業の経営を成り立てているのは地球の裏側から運ばれてくる安価な外国産。これら輸送燃料に大量の石油を使う食材が自給率40%のわが国を支えている。 和風「幕の内弁当」の食材19種のうち14種が外国産 フード・マイレージ|All About 食料自給率はカロリーベースのため、数値の向上にはカロリーを有する [穀類 油脂 豆 肉 魚介...] で外国産に頼る食構造を変えなければならない。主食が米('09自給率95%)から小麦(同11%)へシフトすれば自給率は低下する。 八百屋へ行っても外国産が圧倒している感はなく、問題は日本農業の規模というよりは買い手の選択にあると言えそうだ。政治の停滞が続く中、国民の側からは食糧安保から生態系保全、市民力向上まで見据えた食事仕分けでも行ってみるのはどうだろう。 食料自給率は'09年度統計 情報出典:農林水産省
“植民地支配”というと過去の遺物のように思われているが、格差拡大・人口増大を伴う本国への資源没収行為は現在も続いている。 土地の占領 - 外貨でしか食糧を得られない貨幣経済 - 労働力としての人口増加 - 豊かになれない長期低賃金、貧困の固定化 - さらなる人口増加・食糧不足 … 前世紀の後半に人口増加が加速しているように、「豊かな暮らしをより安価に」求めた結果の現代型生活は地球人類へ多大な負荷を掛けずには成立していなかった事を先進国の人間は胸に刻まなければならないだろう。 画像提供 素材屋さんROMANCE |
現在哺乳類の約23%、鳥類12%、爬虫類51%、魚類40%、植物種の全種14%が絶滅危惧種の予測割合に入り (IUCNレッドリスト 2006)1日あたり100種以上という自然現象を遥かに超える速度での絶滅が進んでいる。 生物間または森林、河川、湖沼、湿地、珊瑚礁との絡み合いがもたらす生態系サービスの消失に人類の生活が脅かされる昨今、人間の経済活動と生態系保全との妥協点を見出す事は待ったなしの課題になった。 生物多様性の現状 欧州の洪水発生件数(PDF資料) 世界を動かしていく “人間の欲求” “価値基準” これらの変遷が肉食習慣にも由来するものである事は西洋脳を脱した方々の前には既に明らかであろう。現在の地球危機は大航海時代に根を持つ西洋発の出来事だと言える。 特に西欧による16世紀の米大陸、18世紀の豪州の土地略奪と畜産域の拡大は、早い地球資源の消費に寄与したと考えられる。18世紀の産業革命以後革新された採掘技術、加工技術、精製技術の躍進は有限の地球で無限の成長を模索する資本主義、原料生産地である植民地の獲得欲に拍車を掛けていった。 神の名の下に、何をしても許されるという論理 欧米500年の世界植民地支配は悲劇と近代化を広範にわたらせることになった。その所業の主語を「キリスト教が」と変換するのは乱暴であろう。しかし教団最高権威であったローマ教皇が植民地政策、奴隷制を追認し教会が植民地争奪の尖兵として働いた事は歴史的な事実である。 フランシスコ・ザビエルも本国スペインの軍港設置の密命を帯びて来日していた事が知られる。 大航海時代とイエズス会進出 世界一受けたい授業 アジアの主な植民地 米大陸では原住民を殺し過ぎ、アフリカから輸入された黒人が新たに経済拡大の手足として使われた。20世紀まで続いたアフリカを巡る植民地争奪戦のせめぎ合いは2度の世界大戦の火種となった。祈りを捧げていようとこの世は完全な人間の自己責任の世界という世の冷徹さは、歴史の結果を以っても証する事ができる。 近代の地球的課題の一つに人口爆発の問題がある。 農地資源の不足など人類の危機を予知させるこの過剰人口も、実体は肉食由来の問題-肉食圏の文明と接触した資源輸出国に起こる現象なのだ。鍵はやはり植民地主義、18世紀以降の産業革命にある。 人口の爆発-グラフ(中国四国農政局) 世界の人口 何故バナナ、チョコレート、牛肉、エビ、タバコを買ってはいけないのか 私達の何気ない行動が豊かな土地を切り開き、国連・NGOの援助なしでは生きられない空腹の人々を増やしているとしたら… 飢えたる人に食糧を分け与えるのは対症療法に過ぎない。飢餓・貧困・感染症・エイズ・テロ・児童労働・売春の問題を根絶したい―以下はそんな事を真剣に考える人に読んで頂きたいサイトである。 人口爆発と貧困 1000年 2億人 1900年 14億人 2010年 69億人 2050年 90億人 徹底した収奪 格差の拡大 環境破壊 資源の枯渇 自然への畏敬を失い人間が自分の思い通りに開発した急転の500年、一部の人々の生活が豊かになった反面、人間・動物・地球はかつてないペースで血を流した。 人類の過去の営みの延長線上にある自然のしっぺ返しを受けている今、この先に必要なのは人類の反省に、宗教の反省。 地上を蝕む毒麦と変わりながら反省もできないのでは悔い改めが聞いて呆れよう。独裁性の宗教に一つ必要な助言があるとすれば、神の創った人間が不完全なのではなく人間の創り出した神が著しく不出来かもしれないという事だ。 画像提供 BIZUTART PHOTOGRAPH 無料画像素材のプロ・フォト 肉食ストップでCO2を18%減らせるl |
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