食と世界

食と世界についての雑記 菜食・断食の勧め

砂糖の副作用

2012-10-07 21:19:14 | 砂糖と油脂

   

脂質の健康危険性の陰に隠れていた、より汚い健康強盗:砂糖罪状は近年、糖の科学から洗い出せるようになった。

自由な
炭素の腕carbonyl 基)を多量に持つ果糖には、自発的なアミノカルボニル反応(糖化)を通してブドウ糖より早い老化現象と健康なコラーゲン繊維の硬さを引き起こす人体変異の作用が認められたのである。果糖はブドウ糖の10倍の速度でAGEを作り依存性も強い、という。人体-アミノ基から成る化合物-にとって砂糖に起因する病気のリストは長い物になると思う。  砂糖百害 ナンシー・アプルトン





老化のアクセラレータ
糖化・・・人生を通じて積み重なる糖からの損害
でん粉や砂糖を貪るなら、あなたは加齢の前に皮膚
しわ硬質化)を作る事ができる。のカルシウム云々以前の問題として砂糖は「化学傷害」で骨の老朽化に貢献する。また眼球にとって糖類による損傷・着色は白内障・瞼裂斑の一般的な原因である。


脳への影響
神経組織内で電気を伝えるシナプスは糖が食いつくタンパク質。砂糖の制限が反社会的行動を抑えたデータがある。脳は構造の脆(もろ)い部分から機能を失い易い点に注意しなければならない。  ⇒減糖実験
血中アルコール濃度 0.1%人格・記憶力・思考力の消失(大脳部) 0.2%運動障害(小脳部) 0.4% 呼吸停止(脳幹部)

味覚への影響
舌(味覚神経)への長時間の影響を心配する事が、砂糖を離れた生活に苦戦しないコツになるかもしれない。細かな旨みを
感じられない舌がどんな食生活に変移するかは述べるまでもないと思う。

脂肪増加・動脈硬化
血糖値を上げにくい果糖はあなたの脂肪細胞にまっすぐ行く脂肪蓄積性の分子である。肝臓で
中性脂肪(トリグリセリド)に変わる果糖を与えられたラットやウサギは、容易に肥満・脂肪肝を発症するという。
果糖をラットに摂取させると体重増加が顕著に ヒトでの臨床試験(上記)

AGE蓄積
“焦がす”化学反応から逃れるためには、清涼飲料水やこんがりきつね色の揚げ物などを控えた方が良いようだ。食後の運動も有効。
(資料:米国栄養士学会, 2010)




  
安全性の高い食品

飴、グミ、駄菓子を中心に安全なおやつを探してみよう。
料理に使う砂糖はみりんに替えれば糖化のリスクを下げられる。
さつま芋ブドウ糖麦芽糖砂糖果糖 水飴・粉飴麦芽糖ブドウ糖
カボチャブドウ糖麦芽糖砂糖果糖 本みりんブドウ糖麦芽糖オリゴ糖
甘栗麦芽糖砂糖 甘酒ブドウ糖デキストリン
糖アルコール [キシリトール ソルビトール エリスリトール マルチトール 還元水飴 他]
(カルボニル基が還元済みで糖化が起こりにくい)

異なる名前の下の砂糖(果糖含有)
異性化液糖 黒糖 甜菜糖 蜂蜜 メープルシロップ 乳果オリゴ糖 フラクトオリゴ糖 パラチノース …

   

参考文献: 『老けたくなければファーストフードを食べるな』 山岸 昌一(著) PHP新書
画像出典: イラストわんパグ

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コメント (20)
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