自分の体の弱点―これを理解せずに日本人が全身の正常化を図ることは難しい。どの民族にも累積的に変化した体の仕組みがある。
日本人の胃酸分泌能は欧米人に比べわずか1/3~1/2程度の低さであることが分かっている。http://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/rm220/pdf/news0074.pdf図2は日本人とアメリカ人の胃酸分泌能を年代別に比較した成績ですが最高酸分泌量、基礎分泌量ともに、日本人では明らかにアメリカ人より低いことがわかります。肉食動物は短時間で肉類の消化&排出を行うために多量で高濃度の胃酸を備えており、欧米人の胃も時間的経過の中で同じ特徴を持ったのではないかと考えられる。日本人の胃ガン発生率はアメリカ人の約10倍胃酸を必要として来なかった日本人の胃は胃粘膜が薄い。傷害性の強い塩酸とペプシンを胃から大量に分泌した場合、自分の粘膜が攻撃され潰瘍など消化管に関係する種々の酸関連疾患が発生するリスクが高まる。「脂こい物を食べると胃がもたれる」といわれる通り、胃酸を動員する大量の脂肪、大量の肉は、日本人の弱い胃にはあまり適していない。画像提供 持田製薬株式会社
日本人がアメリカ人と同じ物を食べてもアメリカ人ほど筋肉質になる事はできないし同じ位まで太る事もできない。どの栄養素からどんな物質を作り、どのような形質を形作っていくかは、生命体を設計するDNAが決めている。「遺伝」が親の性質をそっくり伝える事だとすると「進化」も起こるはずはない。しかしどの民族にも先祖代々、駅伝のタスキのように受け継がれている独自の発展を遂げた遺伝子というものがある。もう言うまでも無く欧米人には肉食のDNA、日本人には菜食のDNAがあるということ。その鮮明な差異を見ていこう。画像提供 季節や行事のイラスト市場
サッカーの様な「スピード」「パワー」を要する競技では総じて欧米人が日本人に勝る。一方日本人が長じているのは「スタミナ」である。
これはそのまま肉食獣と草食獣の違いに似ている。ライオン・ヒョウは瞬間的にはとても速く走るけれどそのスピードは持続しない。片や草食獣であるシカ・ゾウ・ウマは何時間でも走り続ける事ができる。このため肉食獣の狩りは失敗に終わる事の方が多い。動物性タンパクは速筋を、植物性タンパクは持久力を扱う遅筋を育てると言われる。アミノ酸からどのようなタンパク質を作るかは、司令塔であるDNAが決めている。画像提供 フリー写真素材集
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