コレステロール+飽和脂肪酸
日本人の弱点候補に挙がるこれら2つの栄養素に起因する疾患(血行障害など)に対する日本人の不順応性を、日本人の疾病構造から検証してみたい。
高血圧 日本人の高血圧は3500万人以上と言われ最も身近な生活習慣病になっている。高血圧は血管壁の硬化と伸展性の欠如による血液循環の悪さが主要な原因。
冷え性 日本人の冷え性発生率は欧州人の500~1000倍。平均体温の高い欧州白人(約37度)にはそもそも全身冷え性の人などいないという声も聞かれるが、日本人は8割以上に冷えの影響が表れているという。冷え性は体温を伝える抹消血管の血行障害が起きて手足に冷えを感じる。
胆石症 食生活の欧米化、脂肪の摂取量の増加と共に胆石の患者が増えている。中でもコレステロール胆石は現在日本人に最も多い。
認知症 認知症の患者が200万人を突破。アメリカではアルツハイマー性認知症、日本では脳血管性の認知症が多い。
寝たきり老人 日本の寝たきり老人はアメリカの5倍という事実をご存知だろうか。人口比を考えると発生率では優に10倍を超える。
日本では脳血管障害から始まる寝たきりが最も多いが老人性筋萎縮(衰弱)によるものも少なくない。筋肉の萎縮、関節の故障で起きられなくなる日本人に対しアメリカの高齢者は過体重の体を支える筋力が維持できている違いがある。 『寝たきり老人は起ち上がれる――自立と看護の実際』
腎臓病 腎臓の機能不全のため機械で尿を作る人工透析の患者数は日本が世界ダントツ1位の27万人。日本人はもともと腎臓の悪い民族で慢性腎臓病(CKD)は2000万人と推計されている。体内で最もデリケートな血管を持つ器官が腎臓である。
難聴 難聴・耳鳴りの患者は約600万人。高脂血症などによる血管の動脈硬化が難聴を起こす原因の一つになっている。 ためしてガッテン:過去の放送:急増 新型難聴の恐怖
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