糖質が脳をはじめとした各器官の主要なエネルギー源であるだけでなく、生体内に害をなす「糖化」の性質は糖尿病の治療分野での研究が進んでいる。
果糖は糖化反応性の高い、生体への強い毒性の疑念が消えない糖質なのである。
ご飯とお菓子は全く違うということになれば、砂糖を「炭水化物」の陰に隠してしまうのは不幸な分類になるだろう。
タンパク質への影響力という観点から砂糖の害を追ってみよう。 ホットケーキはどうしてキツネ色? 糖化反応を受ける生体中タンパク質
肌への影響 真皮を構成する繊維状のタンパク質=コラーゲン・エラスチンが糖化を受けると真皮の弾力性が低下(シワ形成)、はり・つやの喪失、着色(黄ばみ)が起こる。
眼球への影響 眼球の構成成分はタンパク質(筋肉、水晶体、網膜、角膜…) コンピュータ処理の仕事が増える昨今、眼精疲労は大きな問題になっている。
骨が弱くなる 骨質に重要な役割を果たすコラーゲンが糖化され骨強度が下がる。 骨折、骨粗鬆症、関節形成不全 … AGEsと骨質劣化について
血液への影響 血球細胞、血漿はアミノ酸(タンパク質)から成る。 持久力、回復力、免疫力低下、貧血 … 砂糖を使用しない理由
アレルギー 糖化タンパクは免疫細胞(マクロファージ)を刺激して炎症性サイトカインを産生させる。 アトピー性皮膚炎 喘息 花粉症 リウマチ 関節炎 …
老化 糖化は直接的に動脈を傷付けたり、活性酸素の害を除く酵素 (タンパク質)などの働きを弱めて老化を進行させると考えられている。
最終糖化産物(AGE)には害のないもの、抗酸化力のあるものも確認されている。しかし過剰な糖化産物の蓄積は種々の疾患の発症や老化に関わることで一定の見解が得られている。
2001/01/30老齢のアカゲザルをAGEs分解剤(ALT-711)により若返らせた 2000/08/16AGEs分解薬(ALT-711)により犬を若返らせる事に成功した 2000/07/31AGEsを分解することにより若返る事が出来る。(老化防止薬はできる?(日経サイエンス)) http://amrit-lab.com/amrit-age.html
また食品の加熱(焼く・揚げる)はAGE量を急上昇させるという。 AGEs含有量 調味料や食品中で
砂糖による悪影響は腎臓、心臓、脳などへ及ぶ事も考えられる。
自然界で最も甘い糖である果糖。 その甘さはブドウ糖の2倍強に過ぎないにも関わらず、毒性は数百倍に上るとしたら…人間はこの悪徳商人との取引きは慎重に行わなければならないだろう。
画像提供 おえかき工房
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