現在哺乳類の約23%、鳥類12%、爬虫類51%、魚類40%、植物種の全種14%が絶滅危惧種の予測割合に入り (IUCNレッドリスト 2006)1日あたり100種以上という自然現象を遥かに超える速度での絶滅が進んでいる。 生物間または森林、河川、湖沼、湿地、珊瑚礁との絡み合いがもたらす生態系サービスの消失に人類の生活が脅かされる昨今、人間の経済活動と生態系保全との妥協点を見出す事は待ったなしの課題になった。 生物多様性の現状 欧州の洪水発生件数(PDF資料) 世界を動かしていく “人間の欲求” “価値基準” これらの変遷が肉食習慣にも由来するものである事は西洋脳を脱した方々の前には既に明らかであろう。現在の地球危機は大航海時代に根を持つ西洋発の出来事だと言える。 特に西欧による16世紀の米大陸、18世紀の豪州の土地略奪と畜産域の拡大は、早い地球資源の消費に寄与したと考えられる。18世紀の産業革命以後革新された採掘技術、加工技術、精製技術の躍進は有限の地球で無限の成長を模索する資本主義、原料生産地である植民地の獲得欲に拍車を掛けていった。 神の名の下に、何をしても許されるという論理 欧米500年の世界植民地支配は悲劇と近代化を広範にわたらせることになった。その所業の主語を「キリスト教が」と変換するのは乱暴であろう。しかし教団最高権威であったローマ教皇が植民地政策、奴隷制を追認し教会が植民地争奪の尖兵として働いた事は歴史的な事実である。 フランシスコ・ザビエルも本国スペインの軍港設置の密命を帯びて来日していた事が知られる。 大航海時代とイエズス会進出 世界一受けたい授業 アジアの主な植民地 米大陸では原住民を殺し過ぎ、アフリカから輸入された黒人が新たに経済拡大の手足として使われた。20世紀まで続いたアフリカを巡る植民地争奪戦のせめぎ合いは2度の世界大戦の火種となった。祈りを捧げていようとこの世は完全な人間の自己責任の世界という世の冷徹さは、歴史の結果を以っても証する事ができる。 近代の地球的課題の一つに人口爆発の問題がある。 農地資源の不足など人類の危機を予知させるこの過剰人口も、実体は肉食由来の問題-肉食圏の文明と接触した資源輸出国に起こる現象なのだ。鍵はやはり植民地主義、18世紀以降の産業革命にある。 人口の爆発-グラフ(中国四国農政局) 世界の人口 何故バナナ、チョコレート、牛肉、エビ、タバコを買ってはいけないのか 私達の何気ない行動が豊かな土地を切り開き、国連・NGOの援助なしでは生きられない空腹の人々を増やしているとしたら… 飢えたる人に食糧を分け与えるのは対症療法に過ぎない。飢餓・貧困・感染症・エイズ・テロ・児童労働・売春の問題を根絶したい―以下はそんな事を真剣に考える人に読んで頂きたいサイトである。 人口爆発と貧困 1000年 2億人 1900年 14億人 2010年 69億人 2050年 90億人 徹底した収奪 格差の拡大 環境破壊 資源の枯渇 自然への畏敬を失い人間が自分の思い通りに開発した急転の500年、一部の人々の生活が豊かになった反面、人間・動物・地球はかつてないペースで血を流した。 人類の過去の営みの延長線上にある自然のしっぺ返しを受けている今、この先に必要なのは人類の反省に、宗教の反省。 地上を蝕む毒麦と変わりながら反省もできないのでは悔い改めが聞いて呆れよう。独裁性の宗教に一つ必要な助言があるとすれば、神の創った人間が不完全なのではなく人間の創り出した神が著しく不出来かもしれないという事だ。 画像提供 BIZUTART PHOTOGRAPH 無料画像素材のプロ・フォト 肉食ストップでCO2を18%減らせるl |