Belleの着物生活

いつもはジーンズ、時々きもの。
Belle(ベル)きものサロンの着付師が
日常をお伝えします。

変わり結びの練習

2014-08-12 | 着つけスクール
初級過程もいよいよ最後の方になったMさん。この日は寿結びという帯を練習しました



お太鼓系の帯結び。練習では、何を学ぶか、ということを理解しながら行うことが大切です。仕上がりの美しさは、結果。
何度も出てくる基本の技術の精度を高めることは当然です。その上で、例えば今回は一度結んだ帯を少し緩めて、中に扇形を通してもう一度締めなおす、という新しい技術が出てきます。また、お太鼓の上の方に手先を入れて仮ひもで締めるというのも初めて習うことです。
将来、頼まれて振袖の帯を結ぶ機会があった時、こういった技術を習得しておけば、いろいろな帯結びに応用することができます。

どんなことでも同じですが、前回よりもたとえ半歩でも前進しようという姿勢が大切です。進歩の速さは人それぞれ、他者と比べるのは意味がありません。比べるのは、昨日までの自分。何歳になっても、学べば必ず上達します。できなかったことが少し身につく喜び、知らなかったことを学ぶ喜びを味わいながら、楽しく学習して行きたいものですね
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真夏の付け下げ

2014-08-09 | お着つけ
本日は珍しい夏の着物の着せつけをさせていただきました。真夏に行われるご友人の結婚式に、着物で出席されることにしたMさん。爽やかな絽の付け下げをご用意されました

スモークブルーの地に淡いピンクの洋花が手書きされた、上品な付け下げですね。

白地の紗の袋帯もしっくり馴染んで、大変品がよくエレガントな着物姿です
お母様のお着物だそうですが、小柄で華奢なM様に誂えたようにお似合いでした。このように暑いさなかの結婚式に和装で列席していただけたら、きっとたいそう喜んでいただいたことでしょう。

着物は決して着ていて涼しいものではありませんが、髪をすっきりとアップにして襟元を少しゆるめに着つけると、見た目にはたいへん涼しげです。
結婚式の服装は、招いていただいた方や列席の方々のための装いでもあるわけですから、少しだけ我慢をして和装でお出かけいただきたいものです。どんな高価なドレスよりも、日本女性を美しく引き立ててくれるはずです

着つけの後は美容院で髪をセットのご予定だったM様。きっと素敵な和服美人に仕上がったことと思います。
本日はご依頼ありがとうございました。
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上級講師認定試験

2014-08-08 | 着つけスクール
基礎課程を36回、次の初級過程を24回習った後で受講するのが中級過程。これを24回受講すると、私が教えるカリキュラムは終了します。
中級過程の最後に受ける試験が、上級講師認定試験。これに合格すると、さらに勉強したい場合は本部校の上級過程に進むことになります。

この日はついに3人の生徒さんが、この上級講師認定試験を受けることになりました。私がまだこの認定試験を審査する資格がないので、小野先生に依頼して来ていただきました!
ただでさえ試験は緊張するのに、他の先生の審査を受けることになった生徒さんたちは、ちょっとかたい表情です

上級講師認定試験には、学科試験と実技試験があります。学科は着物や和文化の知識を試すもの。B4用紙2枚分、結構分量もあり簡単ではありません。
また実技は、留袖に袋帯の二重太鼓を12分で仕上げるというかなりの難易度。相当な技量を要求されます。

さて、3人の生徒さんたちはどうだったでしょうか…

まずは学科試験。皆さん真剣そのもの、静まり返っています。

そろそろできたかな~?小野先生も心配して覗き込んでいますね

そして、いよいよ実技開始。

財)民族衣裳文化普及協会の教授法では、鏡を見ずに着ることを習得します。通常の練習でも、当然試験でも鏡は見ることなく着ていきます。
これ、ちょっとびっくりされるんですよね。「鏡なしで、どうやって着るんですか?」って、よく聞かれます。

さて、あっという間に帯を締め始めている3人。ここまで8分くらいでしょうか。順調のようです。

はい、余裕で仕上がりました!最後手直しする時間も確保して、12分で完成です~
チラとも鏡を見ず、感覚のみでこの仕上がり。

後ろ姿も美しい。このまま結婚式に十分行けますね。

審査は出来栄えを厳しく見られます。襟元、帯周り、衣紋、着丈、お太鼓、紋の位置など、細かく採点されるので、気を抜けません。
でもこの日は審査をしていただいた小野先生からもお褒めの言葉を頂戴しました。まだまだ勉強の余地は当然ありますが、現段階ではきちんと技術の習得が出来たと認定されました。
実は私も大変緊張しました。自分の生徒が審査されるのって、まるで自身が試されているような気分なんです。
一生懸命に練習した、Mさん・Nさん・Kさん。本当に良く頑張ったね!
そして、お忙しい中審査に来ていただいた小野先生、ありがとうございました!
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絽の着物に紗献上

2014-08-07 | 本日の着物
暑いです…。とても着物着る陽気じゃあありません…

・・・・・・

でも、レッスンがある限り、私は着物

暑すぎて、残念ながらまったく普通の組み合わせですが

本人、かなりやけくそで着てますが、周りの方々からは夏は特に褒められますよ。この暑さの中、着物着てるってだけですごいことらしいです。私もそう思いますもん

夏って言っても、着物着る回数は全く減りません。家でのレッスンと、着物関係のお出かけはコンスタントに入ります。
でも、どっちでも良い時は、さすがに洋服ですね。日本の夏、暑すぎます~
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鵜飼の夜

2014-08-04 | 日記
日曜日、生徒さんたちと犬山の鵜飼を楽しんできました
生徒のSさんが通う和裁教室の主催者、石黒呉服店さんの企画されたこのイベント、とっても楽しかったです

名古屋駅に集合して、犬山遊園駅まで名鉄特急で30分足らず、駅のすぐそばに屋形船の乗船場があります。

生徒の皆さん、思い思いの浴衣姿で。やっぱり日本女性の浴衣姿は風情がありますね

乗船前に全員で。

まずは屋形船にて美味しいお弁当をいただきました。川風が心地よく、暑さもそれほど感じられません。絶好の川遊び日和となりました。


そろそろ日も暮れて、いよいよ鵜飼の始まりです

かがり火をたいて、4.5mほどの縄の先に鵜を縛り、鵜匠が一人で何羽も操ります。こんがらがったりしないのでしょうか。
飲みこんだ(縄で縛ってあるから途中で止まってる)魚を、船上で吐き出さされる鵜たち。ちょっと気の毒ですね。でもお仕事が終わると、ちゃんとご褒美のごはんがもらえるそうです。


この日、間近で見られたのは、有名な女性鵜匠の稲山さんでした。彼女はとても人気者なのだそうで、この日もたくさんの声援がとんでいました。まだ若いのに、頼もしい限りです。
途中でちょっとだけ花火も上がり、いろいろたくさん楽しめて本当に楽しい一日でした。
浴衣で鵜飼見物、これも自分でささっと浴衣が着られればこそ!しかもさすが生徒のみんなは着こなしも上手です

次回、もしこの企画があったら、この日来られなかった生徒さんたちも一緒に、もう一度来たいですね~

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