![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/e9/64370a155b9f5f921ba5244915c89c64.png)
ヘミの制服がいつもぱっつんぱっつんなのが気にかかるよ。
健康的でいいけどね~。
衣装さん、もうワンサイズ上のはないのでしょうか。
ピルスクのはあったのに~。
《あらすじ》
グクが事務所の社長を殴ったのは間違いない。
ネットの世界は、彼の噂でもちきりだ。
「王はその王冠の重みに耐えなければならないのよ」とシ先生は言うが、
オヒョクは彼のことが心配で仕方がない。
「彼はまだ子どもですよ。彼の試練は、同年代の子に比べて過酷すぎる」
ベクヒは、罪の意識に耐えかねてヘミに告白した。
グクが社長を殴ったのは、ベクヒを守るためだった。
真実が明るみになれば、ふたりとも芸能界では生きて行かれない……。
「グクはあんたを守るために黙っているのね」
そうしてベクヒを抱きしめた。
「どうすればいい?グクを助けなきゃ。でもどうしたら?」
「誰にも言わないで。きっとグクもそれを望んでる。グクなら、わかってくれるわ」
ベクヒを抱き留めるヘミを、グクが遠くで見つめている。
ヘミも彼を見つめながら、ベクヒに言ってやる。
「1日立てば、昨日のことだし。2日立てば一昨日のことよ。
1年がすぎれば、何があったかも思い出せなくなる」
ヘミは泣いていた。グクも、ふたりの姿を見つめながら、涙を流し、うなずく。
そしてにこりと笑って、ペンダントを握りしめた。
オヒョクとシ先生は、暴行現場にベクヒがいたことを知った。
彼女に真相をきいたオヒョクは、即座に真実を明らかにしようと言う。
社長に性的暴行を受けたベクヒを守るためだったなら、正当防衛だ。
しかし、シ先生は反対だ。
公表されれば、傷つくのはベクヒだ。一生の傷に、彼女が耐えられるだろうか?
グクなら克服できる。でも、ベクヒは……?
渦中のグクは、思ったより元気にしている。
サムドンやヘミの方が心配して暗い顔をしているぐらいだ。
世界的なアーティストを擁する大手事務所EMGが、新人オーディションを行うという。
オリジナルのミュージックビデオ作成に、受賞歴、トリリンガルの条件は非常にきびしいものだった。
その応募用紙を、サムドンはグクに渡したのだが、グクはもう持っていると言う。
「なんだ、心配して損した」
「心配してくれたのか?」
グクはにやにやと笑っている。
「ちげーよ!、笑うな」
ヘミも、謝罪に行くというグクに声をかけた。
「ごめんね。つらいよね。わたしが味方になるべきなのに。できそうもない。ごめんね」
大丈夫だ、というようにグクは笑った。
「それならこうやって元気づけてくれよ」
ヘミは言われるままに、グクの肩をぽんぽんと叩いてやった。
その様子を見ていたサムドンが、だじゃれを言うのだが、ヘミは笑う気分になれない。
「笑え。大人になると笑うことが少なくなる。だからムリしてでも笑ってろ。グクみたいに」
ヘミは、昔のサムドンが戻ってきたようで嬉しかった。
サムドン自身は、昔と同じとは言えなかったけれど。
謝罪には、グクの父ヒョン・ムジンも同行することになっていた。
迎えに来たムジンに、オヒョクは少しだけ話をした。
「彼が弁解しないのは、理由があるからです。具体的には知りませんが、人柄はよく知っています。
あの子が秘密にするのは、何かを守るためです。それも必死に。
ですからお父様も、あの子を守ってやってください。お願いします」
全面的に非を認めて謝罪するように、父は言った。
病院にはマスコミが押しかけている。
ふたりは社長の病室で、頭を下げた。
「こいつは恩知らずな奴ですよ。あなたが謝るには及びません。
世話になったわたしを殴って、養父のあなたにも迷惑をかけるなんて」
社長はグクの頭を幾度か叩いた。
グクが思わず腕をつかんだ瞬間、マスコミがなだれ込んできた。
グクは怒りをこらえ、ただただ頭を下げて謝った。
「もう二度とするんじゃないぞ」
寛大なところを見せて、今度はグクの頭をなではじめた社長の腕を、ムジンがつかんだ。
フラッシュがたかれる。
「シヒョクは養子じゃありません。わたしの実の息子です。
過去を恥じるあまり嘘をつきました。
でもこの子はそんなわたしを尊敬して愛してくれる。
誕生日にはプレゼントを欠かしたことがない。
それほどまでに、バカみたいにまっすぐな息子です」
「父さん……」
マスコミの前で突然の告白に、グクも言葉が出ない。
「そんな息子が手をあげたんだ。非はあなたにあるのでは?」
社長は卑屈に笑った。
「選挙前ですよ?そんなことを言って大丈夫なんですか?」
「あなたに心配していただかなくても結構。さぁ、シヒョク、行くぞ」
エレベーターの中で、室長もグクも戻って謝るよう、言うのだが、ムジンはとりあわない。
「わたしがさっき言ったことは間違っていない。そうだろう?」
「……はい」
「理由はきかない。あの人がわるいことをしたんだろう?」
「はい」
「それならいい」
父は息子の手を握った。グクも手を添えて、静かに涙を流した。
このニュースは、世間のグクへの風当たりを少しだが和らげてくれたようだ。
ヘミはベクヒが心配でメールをしてみた。
すると彼女は、今から警察署へ行くという。
必死で止めるヘミを振り切って、ベクヒはタクシーに乗った。
ヘミは慌てて電話をかける。
「何考えてんのよ!すぐ降りて!」
「ヘミ、わたしもう、反則はイヤなの。
あんたにも反則した。植木鉢を落としたのはわたしよ。
きとあの時からね、あんたの言うとおり、地獄にいるようだった。孤独で寂しかった。
ごめんね。
でも気づいたら、ひとりじゃなかった。だからもう平気。怖くもないし寂しくもない。
嘘かな、今はちょっと怖いかも。
ヘミ、わたしのために歌ってくれない?オーディションの時のあの歌」
ヘミも、ベクヒも泣いている。
「いいよ、でも変な人って思われちゃいそう。歌うね」
電話ごしに、ヘミは歌う。
涙がとまらない。
震えていた声が、徐々に力強くなっていく。
ベクヒはしっかりした足取りで、警察署へ入っていった。
彼女の名こそ伏せられていたが、マスコミは大々的に報道した。
学校へ出てきたベクヒに、グクが近づいた。
「なぜ話したんだ?黙っていろと言ったろう?!」
ベクヒは明るく答える。
「ごめんね、でもわたし、思ったより平気なの」
「何が平気だ!大変なのはこれからなんだぞ!」
グクは怒りを隠さない。
「グク、わたしがあなたを好きだって知ってるよね?
でもあなたはヘミばかり。わたしには冷たかった。
悔しかったの。どうしてヘミばかりって」
「ヘミは今関係ないだろ」
グクの口調が静かになる。
「でも今は納得できる。普通の人は、人に何かをあげるとき取り分を残すでしょ。
誰かを守るときは自分を守ってからだわ。でもあなたは違う。
自分を捨ててわたしを守ってくれた。これ以上望んだら、罰が当たるわ」
「ベクヒ……」
「ありがと、約束を守ってくれて。最後まで、味方でいてくれて」
ベクヒはグクに手を差し出した。
グクもそっと彼女の手を握り、二人は握手をかわした。
グループKは解散し、新しい事務所が彼らと契約を交わすという。
人目につかない場所で話すためだ。
事情を知った父の目は、優しい。
「4年も立てば立ち直れるか?」
父も、夢をあきらめるつもりはない。4年後の市長選にあらためて出馬するつもりだ。
グクはしあわせだった。もう、がっかりなんかさせない。
オヒョクはサムドンとグクとベクヒをスカウトするよう、ドゥシクに薦めた。
「みんな傷物じゃないですか。わたしにだって、夢があるんだ」
「だからこそですよ。みんな社長と同じように、夢を叶えようとがんばっている子たちです。
一緒に夢を見る人がいれば、それは現実になる。
彼らとあなたの夢が合わされば、きっと実現します」
思わずうなずきかけたドゥシクだったが、今度はそう簡単に丸め込まれるわけにはいかない。
強くなろうと思っていたベクヒだったが、やはり現実は厳しかった。
みんなの視線が怖くて、どうしても、授業に出て行けない。
そんな彼女をシ先生は支えると言ってくれた。夜9時からの特別授業だ。
「先生……本当に、本当にありがとうございます」
「ベクヒ、傷は必ず、癒えるわ……」
涙を流すふたりは、夢を追う生徒と、それを正しく導く教師だった。
「EMGのオーディション、一緒に受けようよ」
ヘミの提案に躊躇するベクヒだが、ジェイソンもピルスクも加わった。
もちろんグクも、そしてサムドンも。
当たって砕けろ!
6人は協力して応募用の映像を作ることになった。
賑やかに盛り上がるこどもたちを、オヒョクが見守っている。
でも、どうしたらいいのかな?
可能性を示すにはどうしたらいいの?
「未来じゃなくて、過去を見せればいいのさ。
この1年の君たちの成長を見せればいい」
オヒョクのアドバイスで、ヒントをつかんだヘミとサムドンとグク。
この1年、いろんなことがあった。
どうやらヘミとの思い出はサムドンの方が多いようで、
グクは密かにへこんでしまったのだが。
6人はそれぞれに自分の過去と向き合い、
自分たちがどれほど成長したのか、ビデオに撮ってみた。
「こんな条件が厳しいオーディションに応募したのは校内ではこの6人だけです。
根性ではこの子たちがトップだということですよ。
完璧では無いけれど、だからこそ成長します。欠点を補おうと努力するからです。
わたしや、社長と同じようにね」
オヒョクの熱弁もあって、ドゥシクはこの6人と契約すると決めた。
知らせを聞いて喜んだシ先生は、思わずオヒョクに抱きついて泣いてしまった。
ヘミもまた、知らせに喜ぶが、それを伝えに行こうと思いたち、ふと考える。
グクに?サムドンに?
その頃、ヘミの父親から突然電話がかかってきていた。
(つづく)
シウォナダーーーーー!!
はい、数少ないわたくしの韓国語ボキャブラリの中から、
叫んでみました。
あーーーーーー!
本当にすっきり!スカッと!爽やかな気持ちーーーーー!
もうずーっとずーっと悩んでいたのが嘘のような青空ですね!
こういう青春が見たかったんだーーーーーー!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/4c/1d5eb34d0ad0048d9efb567002905823.png)
これこれ!これですよ!
最初の間違いが正されて、
全面黒っぽかったオセロの盤面が、ぱららららっと白に変わった瞬間。
パネルクイズアタック25で、
パネルチャンスに色が入り、局面ががらっと変わった瞬間のようですね!
(年がバレる……)
あ、グクの恋心について?
うん、それはね、それはほら、もう……しょうがないじゃん……。
前々からあぶないと思ってたし、
グクだってなんかあぶないって予感があるみたいだし……。
何より!グクとサムドンがフツーに仲良くしてるのがめちゃくちゃ嬉しいんだよ!
そんなふたりを見ることができたから、
わたしもう、つらいつらいって言ってられません。
グクがすごくつらい時、ヘミはちゃんと近くにいてくれたからね。
もちろんヘミが、ベクヒの味方になってやるんだと、グクもわかっていたからね。
お父さんと真の意味で親子になれて、グクは本当にしあわせな気持ちだと思うの。
子どもの頃から、ずっとお父さんのために隠れて生きてきたグク。
お父さんもそれをわかってくれて、
息子が誰かのために、また耐えていることを理解してくれた。
そしてそんな息子のために、もう一度やり直してくれることになったの。
グクがヘミを得て、この先、生きて行けたとしても、
お父さんとのことがある間は、彼に真のしあわせがあったとは思えない。
グクは今、自分が生きていることを肯定してもらって、
ほんとにハッピーだし、やっと本当の意味で生きることができるようになったの。
もう、ヘミに自分のために泣いてもらわなくてもよくなったのよ。
「はぁー」ってため息をついてベッドに倒れ込んでいても、
どこかさっぱりした表情のグク。
そんな彼をみて、部外者のわたしが苦しんでなんかいられますかってんだ!
正直心は痛みますし、
今後いっさいヘミとサムドンの仲よしっぷりなんか見たくもないですがね。
「My Valentine」グクに歌ってもらって、なんとか耐えられそう……。
そう思えるのは、すべてがうまくいったから。
グクに守ったもらったベクヒはつきものが落ちたように改心できて、
ヘミとの関係も前よりずっと深くなって、
ふたりはようやく仲直りできたし。
シ先生も、教師として素晴らしい人になって、
オヒョク先生に抱きついちゃったし。
ピルスクはもちろんジェイソンとラブラブだし。
サムドンは「元にもどった」どころか、格段に成長したし。
もちろんグクはお父さんと一緒。
そして6人そろってドゥシク社長と契約し、デビューも準備も始まる……。
本当になにもかもうまくいって、
6人の仲間は夢に向かって走り続けてる。
冒頭の、ヘミとベクヒが抱き合っているシーン、
グクのところからふたりの会話はきこえないよね。
それでも、ヘミとグクはお互いを見つめあいながら、
心の中でうんうん、ってうなずきあってる感じがして、
ふたりの心がすごくつながってる感じがして、
それが本当に嬉しかった。
だからもう、ここで最終回でいいですよ……。
もうなんかしあわせで、この回をみて
あーだこーだ言えることはこれ以上ないと思います。
あとはわたしが心の準備をするだけだよ……。
グクと一緒に衝撃に耐えるための平常心を養いたいと思いますよ……。
あ、いや、まだちょっとあった。
みんなさぁ、グクに冷たくない?
そりゃ女の子のベクヒはつらいと思うよ?
どーせ枕営業してたんだろう、とか書かれちゃうと思う。
だけどさ、
グクなら耐えられるってどーゆーこと?
あの子だってまだまだ高校生ですよ!
今までずっと我慢の子だったんですよ!
グクのこと、みんなが信頼してくれて嬉しいけど、
そんなにあの子にすべてを背負わせないでぇーーーーーーー!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/89/3bc07974d495199fef05de7a3fea088b.png)
グクを愛しく誇りに思うオヒョク先生……の手。ごめん、グクメインで。
このあと頭をくしゃくしゃってします。ツボだ。
ま、お父さんもその理不尽さがわかったから、
彼を守るために真実を告白したんですけどね。
だけどヘミが、グクをすごく評価してくれているというのも
どこか嬉しい気がして……。
わたしも複雑な気持ちですよ。
ヘソンだけがグクのよりどころね……。
お兄ちゃんにいっぱいキスしてあげてね。
このふたりのシーン大好きだ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/56/d6058c92e4994ac3b66f9491b3752ee4.png)
ヘソンの帽子はグクのおみやげ。かわいい~。
そして恋に破れたジンマン先生!
今まであまり触れてこなかったけど、サイコーです!
歌も踊りも完璧なのにねぇ……顔がいかついもんだからねぇ……。
ああやっぱりしあわせだ!
ほんとにありがとう!ドリームハイ!
いや、まだ終わってないけどな……。
ついついほぼ全編書き起こしてしまうくらい大好きな回でした。
でもヘミの恋心のあたりはやっぱ悔しいので割愛。
でもそんなシーンでも、グクとサムドンが笑い合いながら歩いていくのが
観ていてとってもしあわせ。
健康的でいいけどね~。
衣装さん、もうワンサイズ上のはないのでしょうか。
ピルスクのはあったのに~。
《あらすじ》
グクが事務所の社長を殴ったのは間違いない。
ネットの世界は、彼の噂でもちきりだ。
「王はその王冠の重みに耐えなければならないのよ」とシ先生は言うが、
オヒョクは彼のことが心配で仕方がない。
「彼はまだ子どもですよ。彼の試練は、同年代の子に比べて過酷すぎる」
ベクヒは、罪の意識に耐えかねてヘミに告白した。
グクが社長を殴ったのは、ベクヒを守るためだった。
真実が明るみになれば、ふたりとも芸能界では生きて行かれない……。
「グクはあんたを守るために黙っているのね」
そうしてベクヒを抱きしめた。
「どうすればいい?グクを助けなきゃ。でもどうしたら?」
「誰にも言わないで。きっとグクもそれを望んでる。グクなら、わかってくれるわ」
ベクヒを抱き留めるヘミを、グクが遠くで見つめている。
ヘミも彼を見つめながら、ベクヒに言ってやる。
「1日立てば、昨日のことだし。2日立てば一昨日のことよ。
1年がすぎれば、何があったかも思い出せなくなる」
ヘミは泣いていた。グクも、ふたりの姿を見つめながら、涙を流し、うなずく。
そしてにこりと笑って、ペンダントを握りしめた。
オヒョクとシ先生は、暴行現場にベクヒがいたことを知った。
彼女に真相をきいたオヒョクは、即座に真実を明らかにしようと言う。
社長に性的暴行を受けたベクヒを守るためだったなら、正当防衛だ。
しかし、シ先生は反対だ。
公表されれば、傷つくのはベクヒだ。一生の傷に、彼女が耐えられるだろうか?
グクなら克服できる。でも、ベクヒは……?
渦中のグクは、思ったより元気にしている。
サムドンやヘミの方が心配して暗い顔をしているぐらいだ。
世界的なアーティストを擁する大手事務所EMGが、新人オーディションを行うという。
オリジナルのミュージックビデオ作成に、受賞歴、トリリンガルの条件は非常にきびしいものだった。
その応募用紙を、サムドンはグクに渡したのだが、グクはもう持っていると言う。
「なんだ、心配して損した」
「心配してくれたのか?」
グクはにやにやと笑っている。
「ちげーよ!、笑うな」
ヘミも、謝罪に行くというグクに声をかけた。
「ごめんね。つらいよね。わたしが味方になるべきなのに。できそうもない。ごめんね」
大丈夫だ、というようにグクは笑った。
「それならこうやって元気づけてくれよ」
ヘミは言われるままに、グクの肩をぽんぽんと叩いてやった。
その様子を見ていたサムドンが、だじゃれを言うのだが、ヘミは笑う気分になれない。
「笑え。大人になると笑うことが少なくなる。だからムリしてでも笑ってろ。グクみたいに」
ヘミは、昔のサムドンが戻ってきたようで嬉しかった。
サムドン自身は、昔と同じとは言えなかったけれど。
謝罪には、グクの父ヒョン・ムジンも同行することになっていた。
迎えに来たムジンに、オヒョクは少しだけ話をした。
「彼が弁解しないのは、理由があるからです。具体的には知りませんが、人柄はよく知っています。
あの子が秘密にするのは、何かを守るためです。それも必死に。
ですからお父様も、あの子を守ってやってください。お願いします」
全面的に非を認めて謝罪するように、父は言った。
病院にはマスコミが押しかけている。
ふたりは社長の病室で、頭を下げた。
「こいつは恩知らずな奴ですよ。あなたが謝るには及びません。
世話になったわたしを殴って、養父のあなたにも迷惑をかけるなんて」
社長はグクの頭を幾度か叩いた。
グクが思わず腕をつかんだ瞬間、マスコミがなだれ込んできた。
グクは怒りをこらえ、ただただ頭を下げて謝った。
「もう二度とするんじゃないぞ」
寛大なところを見せて、今度はグクの頭をなではじめた社長の腕を、ムジンがつかんだ。
フラッシュがたかれる。
「シヒョクは養子じゃありません。わたしの実の息子です。
過去を恥じるあまり嘘をつきました。
でもこの子はそんなわたしを尊敬して愛してくれる。
誕生日にはプレゼントを欠かしたことがない。
それほどまでに、バカみたいにまっすぐな息子です」
「父さん……」
マスコミの前で突然の告白に、グクも言葉が出ない。
「そんな息子が手をあげたんだ。非はあなたにあるのでは?」
社長は卑屈に笑った。
「選挙前ですよ?そんなことを言って大丈夫なんですか?」
「あなたに心配していただかなくても結構。さぁ、シヒョク、行くぞ」
エレベーターの中で、室長もグクも戻って謝るよう、言うのだが、ムジンはとりあわない。
「わたしがさっき言ったことは間違っていない。そうだろう?」
「……はい」
「理由はきかない。あの人がわるいことをしたんだろう?」
「はい」
「それならいい」
父は息子の手を握った。グクも手を添えて、静かに涙を流した。
このニュースは、世間のグクへの風当たりを少しだが和らげてくれたようだ。
ヘミはベクヒが心配でメールをしてみた。
すると彼女は、今から警察署へ行くという。
必死で止めるヘミを振り切って、ベクヒはタクシーに乗った。
ヘミは慌てて電話をかける。
「何考えてんのよ!すぐ降りて!」
「ヘミ、わたしもう、反則はイヤなの。
あんたにも反則した。植木鉢を落としたのはわたしよ。
きとあの時からね、あんたの言うとおり、地獄にいるようだった。孤独で寂しかった。
ごめんね。
でも気づいたら、ひとりじゃなかった。だからもう平気。怖くもないし寂しくもない。
嘘かな、今はちょっと怖いかも。
ヘミ、わたしのために歌ってくれない?オーディションの時のあの歌」
ヘミも、ベクヒも泣いている。
「いいよ、でも変な人って思われちゃいそう。歌うね」
電話ごしに、ヘミは歌う。
涙がとまらない。
震えていた声が、徐々に力強くなっていく。
ベクヒはしっかりした足取りで、警察署へ入っていった。
彼女の名こそ伏せられていたが、マスコミは大々的に報道した。
学校へ出てきたベクヒに、グクが近づいた。
「なぜ話したんだ?黙っていろと言ったろう?!」
ベクヒは明るく答える。
「ごめんね、でもわたし、思ったより平気なの」
「何が平気だ!大変なのはこれからなんだぞ!」
グクは怒りを隠さない。
「グク、わたしがあなたを好きだって知ってるよね?
でもあなたはヘミばかり。わたしには冷たかった。
悔しかったの。どうしてヘミばかりって」
「ヘミは今関係ないだろ」
グクの口調が静かになる。
「でも今は納得できる。普通の人は、人に何かをあげるとき取り分を残すでしょ。
誰かを守るときは自分を守ってからだわ。でもあなたは違う。
自分を捨ててわたしを守ってくれた。これ以上望んだら、罰が当たるわ」
「ベクヒ……」
「ありがと、約束を守ってくれて。最後まで、味方でいてくれて」
ベクヒはグクに手を差し出した。
グクもそっと彼女の手を握り、二人は握手をかわした。
グループKは解散し、新しい事務所が彼らと契約を交わすという。
人目につかない場所で話すためだ。
事情を知った父の目は、優しい。
「4年も立てば立ち直れるか?」
父も、夢をあきらめるつもりはない。4年後の市長選にあらためて出馬するつもりだ。
グクはしあわせだった。もう、がっかりなんかさせない。
オヒョクはサムドンとグクとベクヒをスカウトするよう、ドゥシクに薦めた。
「みんな傷物じゃないですか。わたしにだって、夢があるんだ」
「だからこそですよ。みんな社長と同じように、夢を叶えようとがんばっている子たちです。
一緒に夢を見る人がいれば、それは現実になる。
彼らとあなたの夢が合わされば、きっと実現します」
思わずうなずきかけたドゥシクだったが、今度はそう簡単に丸め込まれるわけにはいかない。
強くなろうと思っていたベクヒだったが、やはり現実は厳しかった。
みんなの視線が怖くて、どうしても、授業に出て行けない。
そんな彼女をシ先生は支えると言ってくれた。夜9時からの特別授業だ。
「先生……本当に、本当にありがとうございます」
「ベクヒ、傷は必ず、癒えるわ……」
涙を流すふたりは、夢を追う生徒と、それを正しく導く教師だった。
「EMGのオーディション、一緒に受けようよ」
ヘミの提案に躊躇するベクヒだが、ジェイソンもピルスクも加わった。
もちろんグクも、そしてサムドンも。
当たって砕けろ!
6人は協力して応募用の映像を作ることになった。
賑やかに盛り上がるこどもたちを、オヒョクが見守っている。
でも、どうしたらいいのかな?
可能性を示すにはどうしたらいいの?
「未来じゃなくて、過去を見せればいいのさ。
この1年の君たちの成長を見せればいい」
オヒョクのアドバイスで、ヒントをつかんだヘミとサムドンとグク。
この1年、いろんなことがあった。
どうやらヘミとの思い出はサムドンの方が多いようで、
グクは密かにへこんでしまったのだが。
6人はそれぞれに自分の過去と向き合い、
自分たちがどれほど成長したのか、ビデオに撮ってみた。
「こんな条件が厳しいオーディションに応募したのは校内ではこの6人だけです。
根性ではこの子たちがトップだということですよ。
完璧では無いけれど、だからこそ成長します。欠点を補おうと努力するからです。
わたしや、社長と同じようにね」
オヒョクの熱弁もあって、ドゥシクはこの6人と契約すると決めた。
知らせを聞いて喜んだシ先生は、思わずオヒョクに抱きついて泣いてしまった。
ヘミもまた、知らせに喜ぶが、それを伝えに行こうと思いたち、ふと考える。
グクに?サムドンに?
その頃、ヘミの父親から突然電話がかかってきていた。
(つづく)
シウォナダーーーーー!!
はい、数少ないわたくしの韓国語ボキャブラリの中から、
叫んでみました。
あーーーーーー!
本当にすっきり!スカッと!爽やかな気持ちーーーーー!
もうずーっとずーっと悩んでいたのが嘘のような青空ですね!
こういう青春が見たかったんだーーーーーー!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/4c/1d5eb34d0ad0048d9efb567002905823.png)
これこれ!これですよ!
最初の間違いが正されて、
全面黒っぽかったオセロの盤面が、ぱららららっと白に変わった瞬間。
パネルクイズアタック25で、
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(年がバレる……)
あ、グクの恋心について?
うん、それはね、それはほら、もう……しょうがないじゃん……。
前々からあぶないと思ってたし、
グクだってなんかあぶないって予感があるみたいだし……。
何より!グクとサムドンがフツーに仲良くしてるのがめちゃくちゃ嬉しいんだよ!
そんなふたりを見ることができたから、
わたしもう、つらいつらいって言ってられません。
グクがすごくつらい時、ヘミはちゃんと近くにいてくれたからね。
もちろんヘミが、ベクヒの味方になってやるんだと、グクもわかっていたからね。
お父さんと真の意味で親子になれて、グクは本当にしあわせな気持ちだと思うの。
子どもの頃から、ずっとお父さんのために隠れて生きてきたグク。
お父さんもそれをわかってくれて、
息子が誰かのために、また耐えていることを理解してくれた。
そしてそんな息子のために、もう一度やり直してくれることになったの。
グクがヘミを得て、この先、生きて行けたとしても、
お父さんとのことがある間は、彼に真のしあわせがあったとは思えない。
グクは今、自分が生きていることを肯定してもらって、
ほんとにハッピーだし、やっと本当の意味で生きることができるようになったの。
もう、ヘミに自分のために泣いてもらわなくてもよくなったのよ。
「はぁー」ってため息をついてベッドに倒れ込んでいても、
どこかさっぱりした表情のグク。
そんな彼をみて、部外者のわたしが苦しんでなんかいられますかってんだ!
正直心は痛みますし、
今後いっさいヘミとサムドンの仲よしっぷりなんか見たくもないですがね。
「My Valentine」グクに歌ってもらって、なんとか耐えられそう……。
そう思えるのは、すべてがうまくいったから。
グクに守ったもらったベクヒはつきものが落ちたように改心できて、
ヘミとの関係も前よりずっと深くなって、
ふたりはようやく仲直りできたし。
シ先生も、教師として素晴らしい人になって、
オヒョク先生に抱きついちゃったし。
ピルスクはもちろんジェイソンとラブラブだし。
サムドンは「元にもどった」どころか、格段に成長したし。
もちろんグクはお父さんと一緒。
そして6人そろってドゥシク社長と契約し、デビューも準備も始まる……。
本当になにもかもうまくいって、
6人の仲間は夢に向かって走り続けてる。
冒頭の、ヘミとベクヒが抱き合っているシーン、
グクのところからふたりの会話はきこえないよね。
それでも、ヘミとグクはお互いを見つめあいながら、
心の中でうんうん、ってうなずきあってる感じがして、
ふたりの心がすごくつながってる感じがして、
それが本当に嬉しかった。
だからもう、ここで最終回でいいですよ……。
もうなんかしあわせで、この回をみて
あーだこーだ言えることはこれ以上ないと思います。
あとはわたしが心の準備をするだけだよ……。
グクと一緒に衝撃に耐えるための平常心を養いたいと思いますよ……。
あ、いや、まだちょっとあった。
みんなさぁ、グクに冷たくない?
そりゃ女の子のベクヒはつらいと思うよ?
どーせ枕営業してたんだろう、とか書かれちゃうと思う。
だけどさ、
グクなら耐えられるってどーゆーこと?
あの子だってまだまだ高校生ですよ!
今までずっと我慢の子だったんですよ!
グクのこと、みんなが信頼してくれて嬉しいけど、
そんなにあの子にすべてを背負わせないでぇーーーーーーー!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/89/3bc07974d495199fef05de7a3fea088b.png)
グクを愛しく誇りに思うオヒョク先生……の手。ごめん、グクメインで。
このあと頭をくしゃくしゃってします。ツボだ。
ま、お父さんもその理不尽さがわかったから、
彼を守るために真実を告白したんですけどね。
だけどヘミが、グクをすごく評価してくれているというのも
どこか嬉しい気がして……。
わたしも複雑な気持ちですよ。
ヘソンだけがグクのよりどころね……。
お兄ちゃんにいっぱいキスしてあげてね。
このふたりのシーン大好きだ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/56/d6058c92e4994ac3b66f9491b3752ee4.png)
ヘソンの帽子はグクのおみやげ。かわいい~。
そして恋に破れたジンマン先生!
今まであまり触れてこなかったけど、サイコーです!
歌も踊りも完璧なのにねぇ……顔がいかついもんだからねぇ……。
ああやっぱりしあわせだ!
ほんとにありがとう!ドリームハイ!
いや、まだ終わってないけどな……。
ついついほぼ全編書き起こしてしまうくらい大好きな回でした。
でもヘミの恋心のあたりはやっぱ悔しいので割愛。
でもそんなシーンでも、グクとサムドンが笑い合いながら歩いていくのが
観ていてとってもしあわせ。
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